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東北百名山 天狗岳(958m)
登頂年月日 2003/08/24 天候 曇り 同行者 単独 マイカー利用
黄金崎不老不死温泉付近(5.10)===県道28号 約30キロ===天狗峠(6.25-7.00)−−−2.5キロ標識(7.50)−−−天狗岳(8.50-55)−−−2.5キロ標識(8.45)−−−天狗峠(10.35)===県道28号===西目屋村===弘前市===:県民の森へ

      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
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≪白神山地の一峰、東北百名山、日本の山1000≫
天狗岳山頂、背後は向白神岳


予報では、昨日の大荒れとはうってかわった好天が期待される。日の出前から上空には青空が広がっている。
心も軽く不老不死温泉近くから県道28号線へと入った。しばらくは舗装された道を快適に飛ばす。ところが途中からダートとなり、路面は荒れ気味となってきた。悪路は次第に厳しさを増し、これが県道?林道だってもう少しはましだよ・・・なんて愚痴が出る。
それにしてもすさまじい悪路、胃と腸が入れ替わってしまいそうだ。舗装に変わってやれやれと思うとトイレと広場が現われる。悪路に不釣合いの設備が不思議だ。そしてまた悪路。白神スカイラインという愛称がつけられている。名前負けだ。車高の高い四駆でないと不安で走れないだろう。
天狗峠手前で展望が開けて向白神岳が手に取るように見て取れた。

それにしても長い悪路だった。いいかげんうんざりするころ、ようやく天狗岳登山口の天狗峠着。15分ほどすると軽の四駆が2台到着。秋田市からの熟年男女4人が身支度をして先に発っていった。

朝食のラーメンを作り、4人に遅れること20分ほどで出発した。登山口には「天狗岳まで5.1キロ」の表示があり、そのあとも500メートルおきに道標がある。
良く手入れされた登山道で安心するが、草や潅木がせり出して歩きにくい。先のパーテイは露に濡れていることだろう。
コースは尾根筋を忠実にたどっている。ブナが美しい。1キロほどでうるさい草や潅木のせり出しも終って、快適な道となる。2キロ地点手前で先発の4人を追い越した。
登山口と天狗岳山頂の標高差は200メートルもないようだ。楽々山頂へと思うのは早すぎる。下っては登り、また下って登る、それを何回も繰り返しながら天狗岳へと近づいて行く。
天気は思ったほどには良くならない。いつの間にか曇が一面に覆っている。

勾配が様変わりに急になると、ピークへの登りに取りついたことがわかる。行程差150メートルほどをぐいぐいと高度を稼ぎ、最後に笹の藪っぽい中を抜けると天狗岳山頂が待っていた。
白神山地のブナ原生林を眺めるのに、この頂ほど良いところはほかにはないという。しかし雲が絡んで一望千里というわけにはいかなかった。目の前に見えているのは向白神岳、かすんで見えるのは真瀬岳方面だろうか。眼前に広がるのが世界遺産ブナの原生林、その核心部ということだが、実感としては掴むことができなかった。
二等三角点を確認し、記念写真を撮って山頂をあとにした。

登りも下りもあまり違わない山、ガイドブックでは往復5時間半のコースである。

下山後、県道28号を西目屋村へ向かう。「どうにかならないの」と言いたいような悪路が果てしもなくつづく。谷を越え峠を越え、ようやく西目屋村の舗装道路にでたときは、舗装道のありがたみにしみじみと感謝した。
弘前市内を抜け、梵珠岳登山口の青森県民の森へと車を走らせた。


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