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東北百名山 戸来岳=へらいだけ(1159m)
大駒ケ岳(1144m)・三ツ岳(1159m)
登頂年月日 2003/08/29 天候 曇り 同行者 単独 マイカー利用
十和田湖畔宇樽部(5.30)===R454===間木の平道の駅===林道妙返川線===鍋岳沢林道登山口(7.15)−−−大駒ケ岳(8.25)−−−三ツ岳(8.55-.9.00)−−−大駒ケ岳(9.25)−−−登山口(10.15)===迷い平へ

      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
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≪東北百名山、日本の山1000、一等三角点≫
強風の戸来岳(三ツ岳)山頂

朝起きてもまだ雨は降り止まない。
取りあえず戸来岳登山口まで行ってみることにした。R454で五戸町方面へ向かう。迷い平を過ぎ、間木の平道の駅のすぐ手前“妙返川林道”の標識で左折して林道へ入る。平子沢キャンプ場までは立派な舗装道路である。ここを登山口としてもいいが、この先妙返川林道と分かれた鍋岳沢林道を上って行くと、歩行時間が1時期間近く短縮できる。

鍋岳沢林道はかなり荒れいて走りにくいが、約5キロでキャンプ場からのコースと交わり、小さな道標が立っている。その100メートルほど手前には広い駐車スペースがあって、ここへ車を止めた。

霧雨ほどの雨で登山には支障はなさそうだ。
ブナの大木の中に、なだらかな広い道が通じている。ブナの林に目を奪われて登って行くと、勾配は次第にきつくなり、ブナもまばらになってくる。粘土質の黒土がツルツルと滑って始末が悪い。潅木につかまったりして急登を攀じると、やがて背丈の低いイチイの木が見られるようになり、急登から開放された低潅木の平坦道を行くようになり、大駒ケ岳の山頂に達した。

戸来岳というはこの大駒ケ岳ともう一つ先の三ツ岳を総称した呼び名で、戸来岳という名前のピークはない。
三ツ岳まで1.1キロ、30分の表示がある。
大駒のピークから潅木の笹の中を鞍部へと下って行く。大駒までの整備された道とは様変わりで、これから先は刈り払いなどの手が入っていないので歩きにくい。遮るもののない低潅木帯は、体がよろめくような強風が吹きぬけている。ふらつく体を支えるのに、何度も手をつくほどだった。ミヤマハンノキなどの植生が高山の雰囲気を漂わせている。
150メートルほどの高度を下った鞍部から、再び滑りやすい急登を20分ほど攀じ登って行くと、三ツ岳山頂に立つことができた。戸来岳は十和利山、十和田山とともに十和田三山と呼ばれている山である。岩木山、八甲田、岩手山など、東北北部の名峰が一望と言われる山頂も、激しく流れる濃霧にその片鱗もうかがうことができなかった。

一等三角点を確認し、何とか山頂の写真を1枚撮るとただちに引き返した。
コースタイム4時間40分を、3時間で往復した早駈け登山だった。

下山後、隣の十和利山へ登るべく、迷い平へと車を向けた。


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