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東北百名山 白地山(1034m)
登頂年月日 2003/08/30 天候 晴れ 同行者 単独 マイカー利用
十和田山下山(9.45)===R2、樹海ライン鉛山峠入口駐車場(10.30)−−−白雲展望台(10.50)−−−ミソナゲ峠(11.20)−−−展望所(12.00)−−−白地山(12.15-25)−−−展望所(12.45)−−−ミシナゲ峠(13.15)−−−白雲展望所(13.45)−−−駐車場(14.05)===R454、102===青荷温泉入浴===黒石IC===小阪IC===大館市郊外・長根山運動公園で車内泊

2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
         燧ケ岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
         白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・
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≪東北百名山、日本の山1000一等三角点≫
白地山湿原から見た南八甲田の山並み


十和田山を下山して着替えもせずに白地山へ移動。十和田湖畔から発荷峠へ駆け上がり、樹海ラインを大館市方向へ向かうと、白雲展望台への遊歩道入口に駐車場がある。ここへ車を止めて白地山へ向かう。

白雲展望台までは丸太の階段や木道の遊歩道になっている。ところが傾斜のついた濡れた木道は、油の上でも歩くようにツルツルと滑り、おっかなびっくり足を運ぶ。白雲まで20分、四阿屋の建つ展望台からは眼下に紺碧の十和田湖が広がり、その先には十和田山、十和利山の姿がある。十和利山がどうして東北百名山に名を連ねるのかと訝ったが、こうして眺めるとなかなか存在感があり姿も美しい。

白雲展望台からは登山道となる。駐車場と山頂との標高差はたった200メートルほど、それでもコースタイムは山頂まで2時間40分となっている。山襞を回りこみながら、アップダウンを何回も繰り返さなくてはならない長いコースであるが、登山道の整備状況は非常に良くて快適に歩ける。
大きな寄り道となり、時間的に無理かもしれないが、できればなるべく早く下山して、青荷温泉で入浴していきたい。。昨夜、国民宿舎で一緒だった一人旅の女性と、ちょっとおしゃへりしたときに青荷温泉の話しが出て、どうしても寄ってみたくなった。実はそれ以前からも青荷温泉に関心が高かったこともある。青荷温泉を考えると自然に足は速まる。

展望はないが、ブナの美林を眺めながら快調に足を進めて、ミソナゲ峠を50分で通過。行程としては半分ほどだろうか、すこぶる調子はいい。やがて白地山らしいなだらかな山稜が樹林から垣間見えてきた。もうそれほど距離はない。
賑やかな話し声が届き、やや急な坂を登りきると997メートル展望所だった。男女3人組が休憩していた。十和田湖、八甲田山などの眺めがいい。山頂まで1.7キロの表示がある。一息入れて山頂へ向かう。
これまでのコースをほぼ直角に左に曲り、潅木を抜けると大きな湿原が広がっていた。木道が山頂近くまで敷設されて湿原が保護されている。キンコウカはすでに花が終ってその名残りだけをとどめ、一方ウメバチソウは今が盛りに咲き競い、秋の代表花リンドウが散見される。

木道が切れた先で少しだけ急登となり、その先が山頂だった。湿原の中に盛りあがった山頂は、遮るものもなく360度の展望が広がっていた。とりわけ南八甲田櫛ケ峰のおおらかな姿と、美の象徴のような岩木山がすばらしかった。昨日、今朝と登ったばかりの十和利山、十和田山のたたずまいも、ことさらな親しみを感じる。
一等三角点標石は頭部が少し傷んでしいた。

山頂に居あわせた夫婦に勧められたお茶もお断りして、わずかな滞頂で下山にかかった。
足にまかせて駈け下り、予定を大幅に短縮して駐車場まで戻った。
コースタイム5時間半ほどのところを3時間35分での往復だった。


当初の予定では下山後樹海ラインをまっすぐ大館市へ向かう予定だったが、80キロほどの寄り道で青荷温泉へ。
青荷温泉へ着いたのは3時半近く、山間の一軒宿にはもう夕暮れの気配が感じられる時刻だった。秘湯の情緒漂うこの温泉には、風呂はいくつかあるがこの時間に入れるのは一つだけだった。それでも従業員が脱衣場や浴室にランプを点しにくると、いっそう山間の湯の雰囲気が高まり、足を延ばした甲斐があったという気分させたくれた。
入浴後、黒石ICから小阪IC、さらにR2(樹海ライン)で大館市に向かい、郊外の運動公園に車内泊場所を見つけ泊った。 


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