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東北百名山 藤里駒ケ岳(1158m)
登頂年月日 2003/08/31 天候 晴れ 同行者 単独 マイカー利用
竜ケ森下山(8.50)===R105・県道3・R317===太良峡===黒石沢林道終点・登山道入口(11.10-20)−−−湿原コース−−−湿原先登山口の道標(11.35)−−−コース番号表示NO.10(12.07)−−−藤里駒ケ岳山頂(12.25-45)−−−尾根道コース−−−登山口(13.30)

      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
                  燧ケ岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
                  白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・・行程表はこちらへ


≪東北百名山、日本の山1000、一等三角点≫
藤里駒ケ岳頂上


駒ケ岳という山は全国にたくさんある。残雪期の雪型に由来するものが多いという。この山もそうである。地元では藤駒と呼ばれて親しまれていると聞いた。

早朝、竜ケ森を登ってから移動してきた。
二ツ井町から国道317号線へ入り、駒ケ岳の看板に誘導されて太良峡方面へ向かう。途中からダートとなる。西目屋村へ向かう317号と分かれて黒石沢林道へ入る。かなり荒れた林道が延々とつづく。国設キャンプ場を過ぎるとトイレなどが設置された岳岱自然観察教育林というブナ観察施設がある。ここまでは観光目的の客も来るようだ。マイクロバスが止っていた。なおもガタガタ揺れながら走りつづけると、ようやくにして林道終点。ここが登山口である。広い駐車場、行き届いたきれいなトイレ、登山案内看板などに、白神山地が世界遺産となってからの町村の力の入れ方がうかがえる。
栃木、川崎など県外車ばかりが3台止まっていた。

天気は回復してきて青空も広がっている。東北山旅の最後に恵んでくれた青空のようだ.
登りは湿原経由のコースをとる。
登山道へ入りしばらくすると道は湿原コースと尾根コースに分かれる。右手の湿原コースへ入る。湿原といっても湿性植物が広がっているだけで花は見られない。わずかにリンドウの花が目についた程度、途中潅木林に区切られて三つの湿原に分かれている。木道を伝って湿原を過ぎると、登山口の表示があり1.6キロと書かれている。
沢状の湿った道を登って行く。冷水沢コースという分岐表示があるが、草が茂って道かどうかわからないような状態だった。

登りが急になってきた。山頂までを20に区切った表示板がいい目途となる。いかにも白神山地らしい深いブナ林の中の登りがつづく。岩のごつごつした急登がきびしい。喘ぎながら登っている夫婦を追い越し、尾根コースとの合流点を過ぎると間もなく山頂だった。細長い山頂の手前に二等三角点がある。
白神山地を眺める山として、初日の二ツ森、次の天狗岳、そして今日の藤里駒ケ岳と3座登ったが、はじめて白神を覆うブナの山々ほ一望することができた。二ツ森や小岳なども見える。緑濃い山には、ぼつぼつとイボをつけたように見えるが、そのぼつぼつが一本一本のブナの大木、どこまでもつづく樹林の海であった。
岩木山は頭のてっぺんだけに雲をかぶっているのが惜しい。能代半島ものぞむことができた。
仙台から来合わせた夫婦としばらく話しをしてから山頂をあとにした。

帰りは尾根コースを取る。登山道は階段状に整備を進めている最中だった。階段にするのもいいが、山を歩く者にとっては階段ほど歩きにくいものはない。考え物である。この山へ登るなら湿原コースを選びたいと思う。
下山後、ラーメンを作って食べていると仙台の夫婦が下山してきて、湯の沢温泉を教えてくれた。



元湯湯の沢荘で東北山旅のしめくくりとなる汗を流し、そのあと琴丘町の道の駅まで車を走らせてここで車内泊。
翌日1日がかりで長野への長距離ドライブで帰宅の途についた。
天候には恵まれなかったが、ブナ三昧の東北山旅であった。
車の走行距離は2315キロになった。


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