なぜなに part2
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04/6/28
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ウソはいけない。でも、ついていいウソがあるならこういう事なんだろう。
以前、小学館のなぜなに学習図鑑の事を(なぜなに part1)書いた時、各方面 から反響がありました。
いろんな「懐かしかったです」「第2回を期待してます」の声をバカ正直に受けまして、今回はパート2を記する事にしました。
早速レビューして行こう。。。
今回取り上げるのは、このシリーズ第4巻目
「なぜなに学習図鑑4 月と宇宙のふしぎ」昭和45年8月10日初版刊行
僕が生まれる1年以上も前の本なので、間違いなく兄が買ってもらったものだ(?)
前にも書いたがこの本は子供が疑問(ふしぎ)などを質問し、
答えをイラストや文章で答えて行くスタイルの、写 真イラスト図鑑なのである。
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ままま、シリーズ前作の「世界のふしぎ」のトップページが土偶宇宙人のくだりだったので、今回もいろんな意味でわくわく最初のページを開くと、、、
あれ?普通です。
ごく普通に「僕達はいつ月へ行けるのですか?」の質問に
「あと30年もすれば1人360万円で月旅行ができるかも?」
なんて予想はむちゃくちゃだけど、一応マトモに答えてます。
さすがの小学館さんも「世界のふしぎ」でのやりすぎを反省したのでしょうか?
ちょっと期待してた私も、すこし残念です。
期待の表紙も普通 です。。。
心を入れ替えた小学館。
その後もアポロ11号を中心としたロケットネタで、子供達の心をつかんでいきます。
得に「僕達も宇宙飛行士になれますか?」という質問に、
あたかも体さえ丈夫なら誰でも宇宙飛行士になれます的なくだりに、
当時の子供達は将来の夢に宇宙飛行士をあげる子も少なくなかった事でしょう。。。
が!さすがはなぜなに学習図鑑! いや小学館大明神! 突然に大明神は豹変します。
うちゅう人せいぞろい「宇宙人は本当にいるのですか?」と雲を掴むような質問に切り替えたかと思うと、更にはこのイラストです。。。
待ってました、と言うか、やっぱりね。。と言うか、何にしてもこれでこそ我らがなぜなに学習図鑑です。
イラストでは宇宙飛行士が宇宙人にフクロにされる寸前を描いています。
先程まで宇宙飛行士を夢を抱いていた純真無垢な少年少女が
「やっぱり宇宙飛行士をあきらめて、いい大学行って公務員になる」と夢を捨てた瞬間が目に浮かびます。
こしてこのイラスト
僕が子供の頃、本気で恐さを感じた宇宙人イラストです。
火星人のしゅうげきいきなり火星人っすか!?と言う僕らの声はもう小学館大明神には届きません。。。
しかしこの頃、純真純朴でウルトラマンや仮面ライダーの存在を信じてたオレは
こんな怪物に襲われたら、僕らの地球はどうなっちゃうの?と、マジに思ったものです。
そんな事はさておき、更にページを進めて行くと、こんな印象的なページが出てきます。
もうこれだけインパクトがあれば説明はいりません。左はなぜか巨大アリが戦車と戦います。
いくらデカいとは言え戦車には勝てんやろ!?
「(省略)悪い宇宙人が薬で昆虫を大きくしたら、蜘蛛もアリもカブト虫も大きくなって地球は大騒ぎ、、、」とあります・・・
えっと、、この本って「月と宇宙のふしぎ」でしたよね???
右のページは、浦島は実は宇宙船で他の星(竜宮城)にいったのではないか!?
という空想のストーリーをイラストにしたものです。
しかしながら、このページの質問「浦島太郎の乗った亀は円盤だったのですか?」って、、、
こんなの質問ちゃうやん!もうお前の中で答え出てんじゃん。もうお前の中で解決してるじゃん。
と思うのは僕だけでしょうか?
ま、架空の浦島にしても太郎が円盤の上に乗るのもどうかと、、、
しかも竜宮城(地球外惑星?)で待ってるのが、明らかに人間のような気がしますが・・・
昔、この本は家にあったんだけど、月日の流れでどこかに消えてしまいました。
今回のレビューは僕が古本やにて購入したものです。
約25年ぶりに読んで、懐かしさにホント、涙しそうになりました。
色々書きましたが、ウソでいいんですよ子供の読む本なんて。
子供の僕はこの本でじゅうぶん夢を見させていただいた訳ですから。