●「外務省・JICA調査団にNGOが同行参加
■食糧増産援助(2KR)スワジランド、レソト現地調査報告会■」のご案内



【報告者】津山直子(食糧増産援助を問うネットワーク/日本国際ボランティアセンター)
【主催】食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
【共催】日本国際ボランティアセンター(JVC)
【日時】 12月13日(土) 12:30〜14:30
【会場】 東上野区民館 401集会室
    台東区東上野3-24-6 (JR上野駅より徒歩5分)
【参加費】 300円(資料代)
【お問合せ】 e-mail : kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp
          TEL : 090-1119-0233(今井)
*事前予約は不要です。

  • ODA無償資金協力の一環である食糧増産援助(通称2KR)は、十分な現地調査もなく大量の農薬、化学肥料、農業機械を途上国に供与することにより、農薬による環境汚染、化学肥料への依存の助長、不透明な「見返り資金」の存在など様々な問題を引き起こし、市民団体や国際機関から多くの批判を受けてきました。 昨年末、外務省は農薬供与の原則中止と2KR予算の削減を決定しましたが、2KRという援助制度そのものは存続させました。私たち食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)は2KRの廃止を含めた抜本的な見直しを求めています。
  • 今年度の2KR援助について、外務省は「要請があった国に対して必ず事前の現地調査を行い、問題があれば援助しない」と表明し、実施候補16ヶ国にJICA調査団を派遣しています。
  • この中で、スワジランド、レソトへの調査団に2KRネットが参加を申し入れ、自費によるオブサーバー参加が実現しました。11月後半の2週間に渡って両国への外務省・JICA調査団に同行し、相手国・国際機関との意見交換や物資の配付ルート調査、農民インタビューなどを行います。
  • スワジランド、レソトは南部アフリカの内陸部にある小国で、日本はそれぞれ年間2〜3億円の化学肥料や農業機械(トラクター等)の2KR援助を行ってきました。しかし、これらの物資は農民に販売されるため、購買資金を持たない小規模農民の手には届かず大規模農場で利用されている可能性があります。また、土壌浸食が激しい両国で、化学肥料とトラクターの使用がかえって土壌を劣化させるのではないかと危惧されます。
  • 調査に参加する津山直子は、日本国際ボランティアセンター(JVC)南アフリカ事務所代表として、南アフリカの農村で自然農業の取り組みを支援しています。この活動の経験も踏まえて、スワジランド、レソトへの2KR援助を検証します。津山の一時帰国に合わせて報告会を行いますので、ぜひご参加ください。

※報告会終了後、引き続き同じ会場で津山さんのJVC南アフリカ活動報告会「南アフリカと共に歩んで10年」が行われます(15:00〜17:00 参加費500円)。是非、そちらもご参加下さい。



(C) Copyright 2KR Monitaring Network All Rights Reserved