「食糧増産援助見直しと途上国への農業協力の
あり方を考える意見交換会(第4回)」のご案内
2004年3月8日
食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
ODA食糧増産援助(通称2KR)の見直しに向けて、外務省と市民・NGOとの意
見交換会が昨年7月にスタートしました。これまで3回の会合では、被援助国政府(在
日大使館)も交えて現在の食糧増産援助の評価を巡って意見交換を行ってきました。
第4回となる今回は「食糧増産援助を今後どう変えていくのか」という点に議論を進
めたいと考えております。その前提として「途上国の飢えの問題を解決するため、日
本は農業・農村開発分野でどのような支援をすべきか」という基本的な点について外
務省及びJICAの考え方を説明していただくとともに、2KRネットからも提言を
行いたいと思います。
下記の通り開催致しますので、ぜひ、皆さんのご参加をお願い致します。
*意見交換会開催の背景、経緯についての説明を下に貼り付けましたのでご参照下さ
い。
*意見交換会は今後も引き続き開催を予定しております。
*ODA食糧増産援助(2KR)については、2KRネットホームページをご参照下さ
い。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/
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食糧増産援助見直しと途上国への農業協力の
あり方を考える意見交換会(第4回)
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【日時】3月17日(水) 15:00〜17:00
(14:50に外務省庁舎入口ロビーに集合します)
【会場】外務省庁舎内 会議室
※前回までの仮庁舎ではなく、霞ヶ関の本庁舎になります。
地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線霞ヶ関駅下車 A4またはA8出口すぐ
地図 http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/address/index.html
【テーマ】農業・農村開発分野での援助のあり方と、食糧増産援助見直し
の方向性について
【出席】外務省(無償資金協力課)、国際協力機構(JICA)
市民・NGO(窓口:2KRネット)
(予定)世界食糧計画(WFP)日本事務所、国連食糧農業機関(FAO)日本事務所
【参加資格】この問題に関心をお持ちの方はどなたでも参加、発言が可能です。
【参加費】なし(無料)
【参加申込】参加人数に限りがあるため、以下のフォームにて必ず事前申込みをお願い致します。
※外務省との事前折衝により、意見交換会の参加者は全体で30名を目安としておりま
す。
市民・NGO側の参加人数は半数(15名)とし、申込者が多い場合は先着順とさせていただきます。
【申込先(市民・NGO側窓口)】食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp
参加者名簿を事前に外務省に提出することになっておりますのでご了承下さい。
申し込まれた方には、当日の集合場所など詳しいご案内をお送りします。
《参加申込フォーム》
意見交換会への参加を申し込みます。
お名前:
所属等:
E-MAIL:
2KRについての関心など、よろしければお書き下さい:
【意見交換会の背景と経緯】
●食糧増産援助(通称2KR:農薬・化学肥料・農業機械を供与するODA)につい
て、外務省は2002年末に「農薬援助の原則中止、予算の60%削減」を骨子とする見直
し結果を発表しました。しかし、農業資機材の大量供与に偏重した援助であること、
不透明な見返り資金の問題等は何ら解決されていません。
●2003年4月16日、2KRネットは外務大臣宛に「食糧増産援助の見直しについて、私
たちの見解と意見交換会の要請」を提出し、途上国の「飢え」の解決のためには資機
材の大量供与ではなく、食料難に直面しやすい小規模農民が身近で入手できるローコ
ストの資源(麦藁、稲藁、鶏糞等)を活用し、持続可能な農業生産、食料自給ができ
るよう、国際的な技術協力を中心とした支援を行うこと、2KRは廃止して農業協力
のあり方をこうした方向に抜本的に転換すべきであること、それらを議論するための
市民・NGOとの意見交換会を開催することを要請しました。
*要請文についてはこちらをご参照下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/mofa/20030416.html
●2KRネットの要請文に対し、2003年5月15日、外務省から「食糧増産援助の実施につい
て、建設的な意見交換を行うことに同意します」との回答がなされ、意見交換会の開
催が決定しました。
*外務省の回答文についてはこちらをご参照下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/mofa/20030515.html
●外務省無償資金協力課は「2KRの見直しは継続しており、必要に応じて適宜見直
す」としています。この見解に基づき、外務省及び援助機関・援助関係者と市民・N
GOが意見交換を行い、2KRをどう評価するか、どういう方向で見直していくの
か、これからの農業協力はどうあるべきかについて共通認識を広げていくことが今回
の意見交換会の目的です。
●これまでの意見交換会
<第1回>
日時:2003年7月16日
会場:労働スクエア東京
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、
国際機関(FAO、WFP)、
援助受入国5ヶ国代表(セネガル、マリ、モーリタニア、
インドネシア、フィリピンの各在日大使館)
内容:現行の食糧増産援助をどう評価するか
(1)各国代表コメント
(2)FAOコメント
(3)JICA報告(2002年実施の6ヶ国調査報告書)
(4)2KRネット報告(2KR制度の問題点と抜本的転換の必要性)
<第2回>
日時:2003年11月11日
会場:外務省仮庁舎別館
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、
国際機関(WFP)
内容:2KRの現地調査に関する意見交換
(1)フィリピン・インドネシア・ニカラグア・ホンジュラス現地調査報告(外務省)
(2)フィリピン現地調査報告(2KRネット)
<第3回>(英語セッション)
日時:2003年12月10日
会場:外務省仮庁舎別館
出席者:外務省無償資金協力課、JICA、市民・NGO関係者、
国際機関(FAO、WFP)、
援助受入国5ヶ国代表(ホンジュラス、ニカラグア、フィリピン、マ
リ、セネガルの各在日大使館)
内容:
(1)スワジランド・レソト現地調査報告(2KRネットが外務省・JICA調査に同行)
(2)各国代表コメント
(3)国際機関(FAO、WFP)コメント
*レソト現地調査についてはこちらをご参照下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/mofa/press.htm
●第4回となる今回の意見交換会の内容については、2KRネットから外務省に以下の
要請をしております。
第4回意見交換会の内容、及び要望事項について
食糧増産援助の見直しに関する意見交換会では、これまで主として現行制度の評価
を巡って議論を重ねて参りました。第4回からは、これまでの意見交換を踏まえつつ
「食糧増産援助を今後どう変えていくのか」という点に議論を進めていきたいと考え
ております。
その際に、途上国の飢えの問題を解決するため日本が農業・農村開発分野でどのよ
うな支援をすべきかという基本的な考え方を抜きにして、食糧増産援助の見直しを論
ずることはできないと考えます。こうした観点から、以下の通り提案、要望致しま
す。
1. 第4回意見交換会のテーマ
農業・農村開発分野での援助のあり方と、食糧増産援助見直しの方向性について
2. 要望事項
(1) 農業・農村開発分野での援助についての基本的な考え方、その中で食糧増産援
助をどう位置付けていくのかについてご説明を願います。
――食糧増産援助を問うネットワークからは、農業協力のあり方を含め今後の食
糧増産援助をどう転換すべきかについて、意見表明させていただきます。
(2) 国際協力機構(JICA)からの出席と、JICAとしての農業・農村開発分
野での援助の基本的な考え方についてご説明を願います。
――農業・農村開発分野での援助は技術協力を担当するJICAが深く関わる問
題ですので、JICAにも意見交換会へのご出席を願います。
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