食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
提言書発表会のご案内
2004年6月18日
食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
●ODA無償資金協力の一環である「食糧増産援助(2KR)」の問題に取り組んできた
2KRネットでは、このたび、今までの調査・研究を踏まえて、「途上国」への農業支
援のあり方を見直し2KRを抜本的に改革するための提言書を作成しました。
*食糧増産援助(2KR)については、2KRネットホームページをご参照下さい。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kr2-net/
●提言書では、2KR制度の問題点を明らかにすると同時に、それをどのような方向に
転換すべきかに重点を置きました。「途上国」の「飢え」の問題を考察し、それを解
消するための国際機関やNGOの取り組みを踏まえつつ、2KRに代わる援助として
「食料安全保障無償資金協力」のプランを提示しています。提言書は今後、外務省・
JICAに提出し、具体的な政策転換を呼びかけていきたいと考えております。
●提言書発表会では内容のポイントをご紹介するとともに、皆さんからのコメント、
意見をいただいて議論したいと考えております。(提言書の目次を一番下に貼りつけ
てあります)
●市民団体・NGO、援助関係者、学生、そのほか関心を持たれる多くの皆さまのご参
加をお待ちしております。
■2KRネット提言書発表会
【日時】6月18日(金) 18:30〜20:30
【会場】文京シビックセンター 3階 会議室B
・地下鉄丸ノ内線・南北線後楽園駅、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅下車後すぐ
(駅の案内表示に従って下さい) 文京シビックセンター:03-3812-7111
【内容】
・提言書作成の趣旨、内容のポイントを紹介
・参加者からの質疑、コメント、自由討論
※提言書は当日会場にてお渡し致します。尚、ご連絡いただければ事前にWORDファイ
ル形式でE-MAILにて送信致します。
kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp
【報告者】田坂興亜(食糧増産援助を問うネットワーク共同代表、アジア学院校長)
ほか、2KRネット提言書執筆メンバー
【参加費】参加費はありませんが(無料)、会場にて提言書作成費用のため1000円のカンパを呼
びかけさせていただきます。
【参加申込】資料印刷・会場準備の都合上、事前のお申し込みをお願い致します。
<お申し込み・お問い合せ>
食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)
kr2-net@paw.hi-ho.ne.jp
・電話:090-1119-0233(今井)
※留守電のときはメッセージを入れていただければ折り返しご連絡します。
●提言書の内容(目次)
第1章 はじめに
1.提言書の趣旨〜過去から未来へ
2.提言書の構成
第2章 2KR制度の概要
1.概要と目的
2.2KRをめぐる動き(年表)
3.地域別供与額
第3章 2KRの制度的問題(特徴的な問題点)
1.外貨支援、財政支援の側面を強く持つ2KR
2.資機材援助への偏重
3.日本型「プログラム援助」=生産現場(農村)の軽視
4.財政支援(見返り資金)の問題点
5.まとめ
第4章 事例紹介
1.対カンボジア「農薬援助」と、その教訓
2.オブソリート農薬問題
3.モザンビークの事例(オブソリート農薬)
4.「成功例」(?)としてのホンジュラスの事例(化学肥料)
第5章 2KRネットメンバーによる現地調査報告
1.フィリピン(化学肥料)
2.スワジランド・レソト(JICA調査に同行、化学肥料、農業機械)
3.FAO本部(ローマ)訪問
第6章 2KRの制度的問題のまとめと私たちの見解
第7章 「飢え」をなくすための農業・農村開発の抜本的転換を!
1.飢えているのは誰か?
2.「飢え」の根本的な要因は何か?
3.「農業の近代化」論の限界
第8章 国際協力の最前線での試みと日本の道
1.各国ドナー諸国の試み
2.アジアの経験と新しい試み
3.アフリカでの試み
4.日本の政策変化と日本の取り組み
第9章 おわりに
以上
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