ちょっと『デフォルトのMP3エンコーダの制限』と被るところもありますが、ここでは主にWindows Vista以降のOS(Windows 7 / Windows 8.1 / Windows 10 などを含む)での環境であることを前提に説明します。
これらのOSの初期状態ではACMのMP3エンコーダが無効化されています。
これを有効化する前に『Windows』フォルダ内のさらに『System32』フォルダ内に『l3codeca.acm』と『l3codecp.acm』があることをご確認ください。
これらは『Windows Media Player』がインストールされていればあると思います。
さて、ここからは二通りの方法があります。
レジストリをいじりたくない方は『l3codeca.acm』を『l3codeca.acm.old』にして、『l3codecp.acm』を『l3codeca.acm』にリネームします。
つまりはレジストリはそのままにファイル名を『p』を『a』に変えています。
ただし、Vista以降のOSでは、権限が必要なフォルダ内のファイル名のリネームは難しいかもしれません。
リネームできないのであれば、レジストリを修正するしかありません。
レジストリをいじることに抵抗のない方は、『ファイル名を指定して実行』などから『regedit.exe』を開き、32bit版のOSなら『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32』のキーに移動。
64bit版のOSの場合、『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32』のキーに移動してください。
その中の『msacm.l3acm』の値『(System32のパス)\l3codeca.acm』を『(System32のパス)\l3codecp.acm』に書き換えます。
この場合、ファイル名はそのままに、レジストリの『a』を『p』に変えています。要するに『a』(advance)ではなくて『p』(professional)にすることで有効化されるのです。
なお、advanceで無効化される理由はわかりません。
professionalにすることで『56kbps制限』もなくなるので一石二鳥です。なお、レジストリをいじる方は慎重に(よほどのことがない限り大丈夫だと思いますが)。