「進さん、進さん。」
「どうしましたか? セナ様。」
「…また“です・ます”で喋って。」(むう〜〜〜。)
「あっ…と。ですが、ここは王宮内ですし。」
「う〜〜〜。それでもヤです。」(ぷく〜。)
「う…。」
「ふぬ〜〜〜。」
「(コホ)ンンっ………どうしたんだ? 一体。」
「(にこりvv)…あ、そだった。
あのですね、蛭魔さんと桜庭さんが中庭で喧嘩してるんですよう。」
「またですか。放っておきなさ………放っておいて良いぞ、いつものことだ。」
「ですけど…。怪我とかなさらないでしょうか。」
「双方とも手練なのだ、そう簡単に倒されはすまい。」
「本格的な咒の大技も使ってらっしゃいましたよ?」
「それでも、だ。大体、本気で相手を叩き伏せようというつもりがあるのなら、
あの二人の破壊力をもってすれば、とっくの昔にこの城や城下ごと大破している。」
「…そういえばそうですよね。」
「後片付けは当人たちにさせればいいのだしな。」
「そですねvv」
「まったく、傍迷惑な痴話喧嘩だ。」
「痴話喧嘩…。」
「どうした?」
「いえあの…進さん、そんな言葉知ってたんですね?」
「夫婦ものや恋人同士の、仲がいいからこその中途半端な喧嘩のことだろう?」
「はい、そうなんですけど…。///////」
「きっと泥門というところでは、男同士でも夫婦ものとなって構わないのだろうな。」
「そ、そうなんでしょうね、きっと。///////」
「ところで。」
「はい?」
「どうして、私からはダメだとしておきながら、
セナ様からは“です・ます”で話されても良いのでしょうか。」
「えっ?」
「そんなだから尚のこと、対等な話し方をするのに気が引けるのですが。」
「………あーうーっと。///////」
「あの朴念仁が“気が引ける”んだと。」
「地獄から蘇った時に何か悟りでもしたのかな。」
「おや、お二人とも“魔界大戦争”は終わられたのですか?」
「う…っ、近衛隊長。」(苦手だ、こいつ。)
「“魔界大戦争”ってのは何だよ、高見。//////」
「(くすす♪)仲が良いのはよろしいことですが、
魔弾で抉ったトコとか、ちゃんと直しておいて下さいませよ?」
「仲が良いのは…ってのは何だ、進といいお前といい…むがもが…。」
「はぁ〜い、修繕しときま〜す♪」
*あくまでも“しゃれ劇場”ですので、ご理解下さいませ。

|