音圧を稼げるエフェクト、Boost11を使うことによって
何が起こるかについて、
説明させていただこうと思います。
使い方ですが、説明しなくてもわかるくらい簡単です。
BOOSTでどれだけゲインをあげるかを調整して
OUTPUTでスレッショルド値を調整します。
左側の波形が増幅した波形になっていて
赤くなっているところは、スレッショルド値をはみ出していることを意味します。
ですので、OUTPUT(右側の波形)では、赤い部分がカットされているというわけです。
では、なぜ赤い部分をカットする必要があるのでしょうか?
音量を上げたいだけならボリュームを上げればいいのでは?
と思う人もいるでしょう。
では、ボリュームを上げるのと、Boost11を使うのは何が違うかというのを聴き比べていただこうと思います。
ストローク部分だけ変更しています。
Boost11を使用(BOOST6.0dB, OUTPUT-0.3dB)
このとおり、ボリュームを上げただけでは、音が割れてしまいます。
そこで、OUTPUTのスレッショルドが活躍するわけです。
音量を上げつつ、音割れを防いでおり
結果的に、音圧を稼いでいるということになります。
そして、BOOSTを上げすぎるといわゆる「つぶれた音」になるわけです。
つぶれた音(BOOST24.0dB, OUTPUT-0.3dB)
ここまでBoost11の説明をしてきたわけですが、
世の中には、フリーで似たような機能を持つVSTも存在するわけで。
BuzMaxi 3を紹介しようと思います。
使い方はほとんど一緒です。
MAKE UP = BOOST
OUT CEILING = OUTPUT
と考えていいと思います。
リミッタがどんな働きをしているか、というのが
視覚的にわかりやすい点で、
Boost11は初めてのリミッタとしてお勉強になるかもしれません。