camon



Hers川によって削られた谷間にひっそりと広がるcamonの村は、フランスで最も美しい村に認定されている小さな村です。この村には、778年にのちのシャルルマーニュによって修道院が築かれたという伝説が残っています。

伝説の真偽はともかく、この地に古くからベネディクト会の修道院が築かれていたのは本当のようです。この修道院は、1279年に起こった洪水によって破壊されてしまい、のちに再建された修道院は、1494年にこの村に現れた追いはぎ集団によって、またもや破壊されてしまったのだとか。神をも恐れぬ不届き者たちの集団ですね。アルビジョワ十字軍後、仕事を失った傭兵たちが徒党を組んで南西フランスの各地を荒らし回り、住民たちを恐怖に陥れたそうそうですが、この村に現れた追いはぎ集団も、そういった連中だったのかもしれませんね。

強盗集団によって破壊されてしまった後、修道院は再建されることなくしばらくは放置されていたようですが、16世紀初頭になってようやくmirepoix司教であったPhilippe de Levisの元で再建されることとなります。過去の苦い教訓のおかげからか、現在見られるcamonの村は防壁によってすっぽりと守られており、修道院はなんとなく要塞のようなたたずまいです。いうなれば、要塞修道院といったところでしょうかね??村の入り口に立つ鐘楼に祭られたマリア様が、村の平和を願う村人たちを見守ってくれていました。



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