castelnau-bretenoux



loubressacの村から、眼下に広がる広大な景色を眺めてみると、遠くの丘の上に豪奢なお城が聳え立っているのが見えます。その気高い姿に惹かれるようにたどり着いたのがこのお城、castelnau-bretenouxです。



お城への入り口

castelnau城が初めて文献に登場するのは11世紀のこと。Toulouse伯領,Auvergne伯領,Turenne子爵領の3つの領主国に囲まれ、Dordogne, Cere,Dribbleの3つの川に隣接するこの地域は、早くから交通の要所として豪族の支配下に置かれてきました。
castelnau城は、写真では分かりませんが、上から眺めると三角形の形をしており、真中には中庭があります。他の建物よりも、頭一つぐらい高く飛び出ている四角形の塔がキープです。2重の城壁を持ち、現在では見られませんが、かつては堀もあったようです。
お城の防衛設備は、長い時代とともに改築と増築が繰り返され、15世紀には大砲の攻撃にも対応できる要塞へと作りかえられたのだそうです。しかし、1715年に最後のcastelnau城主が亡くなって以後、お城は荒廃の一途を辿っていきます。さらに1851年には、火災がcastelnau城を襲います。廃墟と化したcastelnau城に救いの手が差し伸べられたのは、1896年。オペラ歌手のJean Mouliereがcastelnau城を購入し、お城は現在見られるような姿へ再建されました。
内部には、彼によって集められたアンティーク家具が配された豪華な部屋があります。1932年、castelnau城は、彼の死によってフランス政府へ寄贈され現在に至っています。お城は、ガイドツアーでのみ内部見学が可です。
castelnau城は、はるか彼方からでもその威厳ある姿を望むことが出来るぐらい大きなお城なので、麓にたどり着いて全景を仰ぎ見た時は、その美しい容貌に圧倒されます。私がお城に着いたのは夕方だったのですが、夕日を受けて、ほのかに赤色をたたえたお城は、本当に綺麗だったです。


日本のお城みたいに見える見張り台。

お城の隣にあった建物。
貴族のお屋敷みたいにみえますよね。

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