foix



シモン・ド・モンフォールがアルビジョワ十字軍を率いてカタリ派掃討にやってきた13世紀初頭、徹底抗戦する反十字軍を指揮した2大伯の一人、foix伯の居城だったfoix城です。(もう一人はcarcassonne伯)

アラゴン王国との国境を守る要所であったfoixの岩山に、最初の城が作られたのは13世紀初頭のこと。現在でも見られる威風堂々な3つの塔のうち、四角い形をした2つ塔と、それらを結ぶ胸壁がまず最初に作られたのだそうです。坂道を登りきってお城にたどり着くと、一番最初に出くわすことになる円塔は後に付け加えられたもので、出来上がったのは15世紀のことなのだそう。でも、foix城って、なんだか3本の塔だけがどーんと目立ちすぎて、その他の居住スペース跡などは見ることが出来ません。しかも、塔の内部には入ることが出来ないし…。遠くから眺めるお城の姿が力強く感じられる分、内部は何だか力不足な感を否めないお城でした。

ところで、早い段階から反十字軍の立場をとり、カタリ派軍を率いたfoix伯家ですが、1229年には十字軍への降伏を促すトゥールーズ伯の説得に応じ、その立場を一転させます。そのおかげなのか何なのか、foix伯家はお家断絶を免れ(carcassonne伯trencavel家は滅亡)、十字軍終了後もfoix伯の名と領地を保有することに成功します。1290年にはfoixを離れbearnへと移り住んだfoix-bearn家は、果てはナヴァール王国とも婚姻関係を結ぶほどになります。しかし、foix伯家が再びfoixの地に居住を構えることは二度と無かったのでした…。



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