the most beautiful
french villages




今回ミディ・ピレネー地方訪れた最大の目的は、“フランスで最も美しい村”をなるべく多く見て回るということでした。文字通りに見るならば“フランスで最も美しい村”は一つしかないじゃないか、と考えてしまいますが、これが英語やフランス語の不思議なところ…。“最も“という言葉が頭にくっついたって、その数は一つとは限らないのだそうで。最初は違和感がありますが、「この村が一番」なぁんて一つの村だけを決めてしまうと、みんな自分の村が一番と信じて疑わない方々ですもの。大騒ぎになりますもんね。みんなが幸せでいるためには、最も美しい村が複数あったって良いのです…。

ところで、肝心の“フランスで最も美しい村”とは何かというと、1982年に設立された“フランスで最も美しい村協会”に認定された村であり、協会がもうけた厳しい条件をクリアーした協会お墨付きの魅力的な村のことなのです。

協会の主だった条件とは、辻啓一氏の著作“フランスの「美しい村」を訪ねて”によると、

1.人口が2000人未満であること
2.史蹟建造物の認定を受けた建物がある地域、風致地区と認められた地域のいずれか、
あるいは、両方が二箇所以上存在すること
3.村の周辺の道路網を完備していること
4.村の建物の外観(大きさ、屋根の窓の形や色など)に均質性と調和があること
5.電線を地下埋め込みにする、花や植物による装飾など、村全体の美化の努力がなされていること
6.観光案内所、宿泊施設など、観光客の受け入れ体制が整っていること

などがあるそうです。

しかも、一度入会が認められても、何年かに一度再審査が行われるので、村の美観の維持に努めていないとその資格を剥奪されてしまうこともあるとか。

2003年現在で、144の村が“フランスの最も美しい村“として認定を受けており、なかでもミディ・ピレネー地方ではその数が27と、フランス全土で最も多いのだそうです。この事実だけでも、ミディ・ピレネー地方が魅力あふれるところだってことが分かりますよね。ここでは、27の村のうち、私が訪れた9の村を紹介しています。お楽しみください。




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