キドウェリー城
Kidwelly


スウォンジーから電車で西に行くこと約30分、キドウェリー城はグウェンドラス川を見下ろす丘の上に、その重厚な姿を見せてくれます。

キドウェリー城

キドウェリー城は、ノルマン人のイングランド征服後間もない頃、1106年ソールズベリー大司教のロジャーが木造の砦をこの地に築いたことから始まります。川をつたって海にも近いこの地点は、ウェールズ南東地方にイングランド勢力を確立する上で、重要な場所でした。

キドウェリー城はその後13世紀に、十字軍遠征で学んだ築城術を活かした石造りの城に作りかえられました。この築城術とは当時多く用いられたコンセントリック型と呼ばれる様式で、塔同士を二重の城壁でつないで作られた外郭と内郭を持っていますが、キドウェリー城の場合、キープを兼ねたゲートハウスが内郭ではなく外郭に作られている、という他の城では見られない珍しい様式が取り入れられています。ただし、現在見られる訪れた人を威圧するようにそびえる巨大なゲートハウスは、1422年に再建されたものなのだそうです。


現在城は、CADW:Welsh Historic Monumentsによって管理されています。


キドウェリー城への行き方:キドウェリー駅から約2キロ。
駅からお城への標識は全然なく、住宅街をうねうね歩いて行くことになるので、ちょっと分かりにくいかも。
また、キドウェリー駅は無人駅なので、降りる場合は車中であらかじめ車掌にキドウェリー駅で下車したい旨を伝えておかないと、電車は止まらずに素通りしてしまうのでご注意を。



イングランド スコットランド ウェールズ