padern



cucugnanから車で30分ほど走ったところにあるpadern城です。他のカタリ派のお城と同じように、やはり岩山の崖っぷちに建てられています。padernの村には、お城の存在を示すものは小さな標識しかありません(しかも見つけにくい!)。「本当にこの村にお城はあるのか〜?」と疑心難儀になりかけた私たちでしたが、結局、2,3回村を行ったりきたりして、ようやくたどり着くことが出来たお城なのでした。

padern城の歴史ですが、残念ながら現地でもあまり詳しくこの城について記述されたものを見つけることが出来ませんでした。私が手に入れた数少ない情報によると、9世紀にはlagrasse大聖堂がこの城を所有していたそうです。13世紀のアルビジョワ十字軍時には、十字軍とカタリ派との間で息詰まる攻防戦が繰り広げられ、この城も戦場になったのだそうです。17世紀には居住用の城へと作り変えられたのですが、18世紀のフランス革命時に破壊されてしまったのだそう。

padern城は、現在では傷みが激しく城内部に立ち入ることはおろか、崩壊の危険があるために城に近づくことも禁止されています。かつてはqueribusへと続く交通の要所だったpadern城ですが、高台に立つこの城からごつごつの岩肌をむき出しにした山々が連なる景色を眼前を眺めてみると、確かにこの辺りだけが平地になっていて、この村に街道が通っていたのも頷けます。先に述べた小さなお城の標識が現状を良く表しているように、村も地方もあまりこの城の観光に力を入れていないのかもしれませんが、もっと近くでお城を見ることが出来るように修復が施されれば良いのに、と思った私なのでした。



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