the centre of pilgrimage




王権が弱く、国としての共同体が脆弱であった中世のヨーロッパでは、キリスト教が人々を束ねる唯一の精神的支柱として絶大な影響力を持っていました。科学よりも神の御業が信じられていた当時、天災、疫病、戦乱などの苦難からの救いを求めて人々はさまざまな地へと巡礼に赴き、神のご加護や聖者の聖遺物による奇跡にすがろうと祈りました。一番有名なところでは、聖地エルサレムへの巡礼ですが、そんなことができるのは一部のお金持ちの人たちだけ。その他大勢の一般人たちは、それよりも手近に済ますことができる自国内の巡礼地などを訪れ、その土地に根ざした聖者などに祈りを奉げていたそうです。そのため、ヨーロッパ各地には多くの巡礼地があります。ここで紹介するコンクとロカマドゥールも、そういったいわば地元密着型巡礼地として人気の高かったところです。





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