![]() 岩山の頂上に立つroquefixade城 |
11世紀頃より、すでにこの地にはお城があったそうですが、roquefixade城の名前が歴史上に登場するのは、1180年のことです。13世紀のアルビジョワ十字軍の際には、カタリ派の信者たちによって避難所として使用されたそうですが、この地方の多くのお城や村々と同じように、シモン・ド・モンフォール率いるアルビジョワ十字軍に攻め落とされ、その後はフランス国王所有のお城となります。それまでのroquefixade城と村は、カタリ派の首領の一人として活躍したfoix伯爵の領地の一部でしたが、国王所有のお城となって以後は、foixの動きを見張る拠点としての役割を果たすことになりました。また、お城の一部は刑務所としても使用されていたそうですよ。 現在は廃墟となってしまっているroquefixade城ですが、一番古い部分は、14世紀に王室所有となった際に建直されたキープで、それ以外の部分は15〜16世紀の作だそうです。 お城は17世紀まで存続しますが、1632年にラングドック地方の長官であったモンモランシー公爵が、フランス宰相リシュリューに反旗を翻したのを機に、王命によって破壊の憂き目に遭うこととなったのでした。その頃までには、すでにroquefixade城はかつての重要性を失っており、維持費がかかるだけの厄介な存在となってしまっていたようです。モンモランシー公爵の反乱は、フランス国王にとっては、お城解体の良い口実になったのでしょうね。 写真を見ていただければ分かるように、roquefixade城は非常に切り立った崖の上に建てられています。この高台から、麓を通るfoixに続く街道を見張り、非常時にはのろしを上げる連絡所として、何百年にも渡って利用されていたのでしょうね。 また、roquefixade城からは、はるか彼方にmontsegur城を望むことが出来ます。1244年、このお城に避難していたカタリ派の信者たちは、montsegur城の方角から立ち上る煙を見て、montsegur城に篭城していた同胞たちに起こった悲劇に気づいたことでしょう。今は昔、でも人々の記憶から忘れ去られるにはあまりにも悲しい出来事です…。 | ![]() 恐ろしく高い所にお城があります。 |
![]() |
![]() |
フランスに戻る | ラングドックに戻る |