ミディ・ピレネー地方の東部、アヴェロン地方には、中世時代に活躍した騎士修道会のひとつテンプル騎士団に縁のある町や村がいくつかあります。インターネットでミディ・ピレネー地方の情報を集め始めるまでそうとは知らなかったのですが、とにかく色んなサイトでテンプル騎士団の名前に出くわすのです。英仏中世史が好きな私のこと、これを見逃す手はないと思い、今回の旅行で3つの村を訪れることにしました。 |
ところが、実際に訪れてみると少しばかり想像と違う…。もっと古めかしくて、村全体に中世当時の面影が残っているのかと思っていたのですが、テンプル騎士団当時の建造物はあまり残っておらず、村の雰囲気も現代風(というか、寂れた村風・・・)。村のそこかしこにテンプル騎士団に縁があることをうかがわせるマークは見られるのですが、村を囲む石壁は修復中だったりして、なんだかつい最近になって修復と保全に取り掛かり始めたという感じ。「なんで今になってテンプル騎士団を強調し始めたの〜???」と村々の取り組みにその時は不思議さを感じた私でした。 |
…んが。ようやくそのナゾは解けましたよ。世界的ベスト・セラー本、ダヴィンチ・コードの影響だったのですね〜。この本を読んで、納得しました。きっと、この本のおかげでテンプル騎士団に興味を持ち、アヴェロン地方を訪れる人の数が増えたのでしょう。私だって、訪れる前にダヴィンチ・コードを読んでおけばよかったと、少し思いましたもの。
悲劇の騎士団といわれるテンプル騎士団ですが、彼らの正体は本当にあの本の中で描かれていたような騎士団だったのでしょうか??謎ですね。この地方を訪れた時は、彼らの真の姿に思いをはせてみてください。
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