1998.12.16〜12.31

1998.12.31(木)  大晦日
★テレビ朝日でやっていたノストラダムスの特番。予言の肯定派と否定派を議論させたところで話がかみ合うわけがないのは見る前から想像はしていたが、見てみると果たしてその通りであった。まあ、討論番組ってのは大抵そんなもんだが(あれが討論か、という意見はおいといて)。とりあえず番組に対する意見としては、なぜ五島勉を出さん、ということと、ユリ・ゲラーを呼ぶと途端に内容が怪しげに見えるということだな。
 それにしても見ていて思ったのは、出演者の皆さん、なぜにああも自信たっぷりに断言できるんだろう。肯定派はかなり独りよがりな解釈だし、否定派もそれを頭ごなしに否定できるほど情報は持っていないようだし。あの自信がどこから来るのかさっぱりわからん。個人的にこの件については「とりあえず1999年が過ぎるまで様子を見ようや」ってなところなので、両者とも支持はできんな。なんかずるいような気がするけど。そういう意味では、番組の締めに司会のビートたけしが言ったように、来年何が起こるかを楽しみに待つ、というのが一番支持できる態度という気がする。
 何はともあれ、1999年、何が起こるか非常に楽しみである。とりあえず第1チェックポイントは8月に行われる土星探査機カッシーニのスイングバイか?

1998.12.30(水)  帰省
★部屋をちょこちょこ片づけた後、ノートパソコン背負って帰省。
 実家では少し前にWindowsマシンにカラープリンタを買ったのだが、帰ってきてみると年賀状作成ソフトまで揃っており、いかにも年賀状を作って下さいと言わんばかりである。てなわけでさっさと年賀状の印刷。むかしはプリントゴッコを使って一枚一枚ちまちまと印刷していたのだが、今ではもうプリンタにはがきを差し込むだけで全部印刷してくれる。便利な世の中になったものである。
 ついでに、作成ソフトに入っていた「江戸勘亭流」のフォントを自分のパソコンにインストール。このフォント、前から欲しかったのだが、わざわざ買わずにすんだ。ノートパソコンを持ってきて大正解。

1998.12.29(火)  大掃除のはずが
★帰省するのを1日のばして部屋の掃除でもするか…と思ったが、結局何もせず。まあ、それなりに片づいてるから、いいか。とりあえず食器だけは洗っておくとしよう。

1998.12.28(月)  何にもない日々
★飲み会が終わった後明け方まで日記を書いていたもので(笑)、起きたのは夕方近く。また時間を無駄にしてしまった。とほほ。
に書いたJRA新馬券「ワイド」のポスターを本日発売の「サラブレ」にて発見。「ワイド」と書いた紙をくわえるナイスネイチャがハマリ過ぎである。右下に書かれた有馬記念3着×3回の戦績もナイス。欲しいなあ、このポスター。
 そういや、別のページにはナイスネイチャの後継者ホッカイルソー復活の記事が。来年の善戦を期待する。

1998.12.27(日)  楽しかったです、忘年会。
★サークルの友達が集まって忘年会…の前に。
 今年最後のGI、有馬記念である。相変わらず本命党の私としてはセイウンスカイとエアグルーヴで決まりだろう、などと思っていたが、ふたを開けてみるとこれはびっくりグラスワンダー劇的復活。やっぱり強かったんだ、この馬。やはり前走の成績なんてあてにはならんな。
 となりでは今日の忘年会のためにわざわざ東京からやってきた(笑)友達がグラスワンダーからの流し馬券握りしめて狂喜乱舞。おめでとさんです。素晴らしい読みですな。私には1、2番人気の馬を両方切るなんてとてもじゃないができませんってば
 しかし、これで年度代表馬の行方がわからなくなってきたな。クラシック2冠のセイウンスカイと、マイル2冠+海外GI勝利のタイキシャトル、それに、NHKマイルC、JC制覇のエルコンドルパサー。国内GIに限れば3頭とも2勝ずつだが、クラシック偏重・短距離軽視の雰囲気があるようなのでセイウンスカイに軍配が上がりそう。でも有馬での負け方はちょっと印象悪いかも。そういう意味では印象が悪くなったのはタイキシャトルも同じか。エルコンドルパサーは4歳でのJC制覇という付加価値がつくものの、もう1個が4歳限定、しかもクラシック路線でない(外国産馬なんだからしょうがないが)ところが少々減点。
 問題は海外GI制覇がどの位の重みで見られるか、ということだろうが…。私の予想としては、年度代表馬セイウンスカイ、臨時に特別賞を作ってタイキシャトルに、ってとこか(最優秀短距離馬はもらえるだろうから、それに追加して、ということで)。となると、エルコンドルパサーは無冠?最優秀4歳牡馬の座をこっちに回す、なんてことはできるのかな?
★さて、忘年会。予想だにしなかった友達の参戦もあってかなり盛り上がる。久々に会ったとはいえ、気心の知れた仲間内の飲み会なだけにやはり楽しい。なんの遠慮もいらないもんね。やはり飲み会はこうでないと。しかし、所々で日頃のグチが出るのが玉にきず。みんな苦労してるんだ。私も苦労…してるのか?
 1、2次会は飲み、で、3次会は久々のカラオケ。前半は普通だったものの、中盤なぜかアニソン縛り、後半さだ縛りと、かなりディープなノリである。こういうまねはサークル関係でしかできんよな。「ていこ〜くかげきだん〜」などと歌えるのはこのメンツのときぐらいであろう。てゆうかこの曲、このメンツでもハズい(笑)。ところでこの曲、ゲームやったことのない人まで知っているのはなぜだろう。不思議だ。
 ま、こんなことやっていると研究室の連中から、この人と同類だ、などと言われそうだが、それは大きな間違いで、こっちは時と場合をちゃんとわきまえているのである。興味のない人の中にはいやがる人も結構いるだろうから、そういう人が同席していたらやらないのがエチケットである。あやつはここら辺が全くわかっとらんのである。以上、自己弁護終わり
★今日話を聞いていてわかったのだが、このページ、皆さん結構まめに見て下さっているらしい。ありがたいことである。これからも気合い入れて書かせていただきますので、よろしく。

1998.12.26(土)  あいかわらずの
★朝日新聞の天声人語より。インターネットを通じて入手した青酸カリを使って自殺した人がいたという事件についての話である。アサヒ・コムに全文があったのでここにペーストしておく。とりあえず読んで下さい。
 これでもか、これでもか、とでも言うように、ことしは押し詰まっても陰惨な事件が起こる。大阪で、14歳の中学生が80歳の女性を刺殺。続いて、東京の若い女性が宅配便で送られてきた毒物を飲み自殺した。
 毒物はインターネットを通じて入手した可能性があるという。宅配便の発送場所は札幌のコンビニ。送り主は携帯電話を使っていた。警察が携帯電話に連絡すると、電話に出た男は「ほかにも数人に毒物を送った」と言ったそうだ。そのあと、電話の男が死んでいたことが判明。さらに2人目の女性が自殺していたこともわかった。
 全容はまだわからない。しかし、だれもが気が付くこの事件の特徴は「現代の象徴」がつぎつぎ登場する点だろう。インターネットつまりパソコン、携帯電話、コンビニである。宅配便も加えていいかもしれない。最初の3つは、現代の若者と切り離せない存在ともいえる。
 最近読んだ本を思い出した。『本が死ぬところ暴力が生まれる』(新曜社)だ。著者バリー・サンダースは米国の英語と思想史の教授。テレビに始まってパソコンに至る電子機器が若い世代をとりこにし、文字を取り去り、結局は思考する力を奪い、それがしばしば暴力につながっていく。大づかみに彼の主張をまとめれば、そんなところだろうか。
 ことば(文字)とは人間の知恵をつくりだすものなのに、若者たちはことばから離れてしまった、と彼は説く。〈テレビゲームは繰り返し怒濤(どとう)のようにあらゆるイメージを与え続け、子ども自身の想像活動にとってかわり……〉〈パソコンは、小さな画面を持ったおもちゃだ。パソコンを持っている人の大部分は、文章を書くよりもゲームで遊ぶために使っている〉
 電子機器を操っているようで、実は逆に電子機器に操られている。現代人のそんな一面を、こんどの事件に見る。
インターネットが現代の象徴だ、というところはまあいい。問題はその次。なんだかいきなり、今時の若者はパソコンばかり使って本を読まないからロクでもないことをやらかす、などという論調になっている。「パソコンを使う」ことと「本を読む」ことは全然別物だろう。短絡的に結びつけてほしくない(その前に本を読む人は立派な人間、的な思想が見えるところが嫌であるが)。この辺、ハイテクに対する(ハイテク、って死語?)アレルギーが見え見えである。この欄の文章は大抵そうだ。やはりこの欄は結構年輩の記者が書いているのか?大体、今回の事件におけるインターネットの役割というのは単に情報を伝達するための手段でしかない。昔だったら口コミだったところがインターネットに取って代わっただけだろう。別にパソコンを使うことによる弊害、というわけではないはず。
 そもそも、パソコンを使っていると文字離れをしてしまって思考する力がなくなる、というのが偏見なのである。こういうことを言う連中は、インターネット上に氾濫するウェブページというものを見ているのか。基本的に文字情報ばかりではないか(そりゃ画像ばっかりのページってのもあるけど)。自分で日記を書いていることもあり、他の人の日記もいくつか読んでいるのだが、この天声人語に比べりゃよほどましなことを書いている人はたくさんいるぞ。それとも、紙媒体に書かなきゃ文章ではないとでも言うのか。ハイテクアレルギーの人間がそう思うのは勝手だが、いちいちそういうことを全国紙の1面に書かんでほしい。
 それに、「電子機器を操っているようで、実は逆に電子機器に操られている」のは、世の中のパソコンブームに乗せられて特に使う目的があるわけでもなく買ってしまって持て余しているような人間である。典型的な例としては、この筆者のようなハイテクアレルギーの中年おやぢ(推定)。お間違えなく。

1998.12.25(金)  裏付け捜査だけは勘弁して下さい by 青島刑事
昨日の日記で書いたように、自分の研究と過去の研究結果との整合性をつけるべく、関連する論文を読む。この論文、2年ほど前に読んだものなので、今改めて読み返すと色々と新たな発見があって面白い。とは言っても、別に論文の主旨を誤解していたわけではないのでまずは一安心。
 で、この論文と私の理論…矛盾してんのかなあ。確かに、一見すると矛盾してるように見えるんだけど、両者で着目している場所が違うから一概にそうとは言えないんじゃないかと思うのだが(この研究をやってない人にはなんのことやらわからんと思うが、そういうことなのである)。修論を書いていた当時も、上記の理由で自分の中では納得済みだったし。
 とりあえず、計算機シミュレーションをもう一度走らせてみないことには何とも言えない。前にシミュレーションを走らせた感じでは、多分両方の理論を矛盾なく説明できるのではなかったか、と記憶しているのだが、なにぶんかなり前の話なのでいまいち自信なし。まあ大丈夫だろう。…多分大丈夫だと思う。…大丈夫なんじゃないかな。…ま、ちょっと覚悟はしておけ。
 と、ベタなネタをかましたところで今日は終わる。

1998.12.24(木)  異国からのツッコミ
★数ヶ月前の国際学会で提出した論文の審査結果が(2、3日前にだが)送られてきた。そのチェックをする。
 …予想以上に厳しいツッコミが入っている。まあ、今までの国内学会でのツッコミが緩すぎた、とも言えるが。自分自身何となくうやむやにしてきた箇所がピンポイントで攻撃されている。さすがに海外まで範囲を広げると侮れないものがある…と言うにはチェックが細かすぎである。もしやこのレフェリーは同じ研究をしている人ではあるまいか。これはなかなか手強いものがある。はたして太刀打ちできるのやら。
 向こうの言い分をまとめると、要は「過去に発表された研究結果と矛盾してやしないかね」というのである。…え、え〜と、多分矛盾してないと思うのだが、…なにぶん、修論提出前のゴタゴタの中で生み出した理論なもので、そう強い調子で突っ込まれると、途端に自信が…なんとも。ははは。 ←笑い事ではない。
 まあ、多分、過去の研究との整合性はつけられると思うのだが。これができないと修士論文の結論が真っ赤なウソと言うことになってしまいかねないので、頑張らねば。
★友達の「ケーキ食べたくない?」の問いに、「食べたい」と即答する私。てなわけで、友達がコンビニで買ってきたクリスマスケーキを研究室で食べることに。他にも食べる人がいるかと研究室を回ってみると…出るわ出るわ、総勢10人。なんかいつもより多くないか?おかげで1人あたり36度の角度でケーキを切るという難題に直面したのであった。
 …というふうに今年のクリスマスイブは終わる。

1998.12.23(水)  寝たおし
★一日中ゴロゴロ。というか、目が覚めたら午後3時過ぎ。昨日の忘年会の後かたづけをサボってしまった。あいすまぬ。

1998.12.22(火)  忘年会
★大学で3研究室合同の忘年会。毎度のことだが、乾杯前の教授陣の話の長いこと。色々話をしたいのはわかるが、息抜きの場なんだから短めに切り上げて欲しいものである。しかも内容が場違いも甚だしいし。今回、少し遅れて会場に行ったのだが、聞こえてくるのは民主主義がどうの、などという内容だし。いったい何のことを話していたんだか。
★会場で聞いた裏話(ってほどでもないのかな)をひとつ。火星探査機「のぞみ」だが、数日前に行った月でのスイングバイが予定通りいかなかったらしい。といっても火星に向かう軌道に乗れなかったとかそういうことではないらしいが。観測機器担当の人のところにも詳しい情報が上からおりてこないらしいが、大した問題でもないので特に連絡がないのか、それともかなり深刻な問題なので情報が漏れてこないようになっているのか。下手すると火星周回軌道に乗れない、ということも考えられるだけに、担当の人は大変だろう。この探査機による観測がうまくいかないと修論が書けない、なんて話をしている人もいたしなあ。やはり火星探査は鬼門なのか。
★帰宅後、「踊る大捜査線スペシャル」を見る。「完璧版」なんて言うからどこが変わったのか見ていたが、これまでの総集編が30分ほどあっただけでほとんど変わってないじゃないの。なんか騙された気分。一応、警察幹部が現場に文句を言うの図、のような場面は追加されていたようだが、本筋にはあまり関係なかったような。ま、こんなもんか。
 ただ、一部BGMが変更されていたかな、という気がするのだが。前にやったのと見比べてみないと何とも言えないけど。

1998.12.21(月)  安。
★ビデオテープを買いにヨドバシへ行ったのだが、なぜか「ワンダープロジェクトJ2」(エニックス)購入。このソフト、一般的な64用ソフトの値段だったら多分買っていなかったと思うが、なにせ480円でカゴ売りしてたもんで。定価が9800円だから…おおよそ95%引き、ってとこか。なんともすさまじいまでの値引きである。よっぽど在庫が余ってるんだな、これ。
 とりあえず、見た目がアレな感じのソフトなので、お前パッケージだけ見て買っただろう、的なツッコミが入ることが予想されるが、決してそういうわけではないのである。いや確かに昔キャラデザだけでソフトを選んだこともあるにはあるが、今回に限っては決っっしてそういうわけではないのである。一応、某広告の一切入らない雑誌での評価とか、(私と違って)見た目でソフトを選ぶということはないと思われる友達の評価などを総合的に鑑みた結果、この値段なら十分「買い」である、という結論に達したわけで。というか、この値段なら、全く興味がないソフトでもない限りどんなソフトでも「買い」だろうが。どうも弁明じみてきたが、これというのもこのソフトを買った直後にうちの研究室のギャルゲー好きのオタッキーなあの人に「J2買わないの?」などと言われてしまったせいである。君、タイミング良すぎ。
 とりあえず少しやってみた感じだと、元は取ったな、というところか(その程度か)。つまんなくはないけどね。もうちょっとじっくりやってみないと面白さはわからないかもしれない。まあ、たとえつまんなくても、同梱のメモリーだけでも十分元は取れていると思うが。

1998.12.20(日)  絶対!?
★…なんて言葉は軽々しく口にするもんじゃないな、やはり。あのタイキシャトルが直線で競り負けるとは。競馬ってのはやっぱりやってみなけりゃわからんもんだ。
 これでタイキシャトルの引退は撤回して来年も走る、なんてことになれば面白かったのだが、直後の引退式、やっちゃったみたいだ。つまらん。

1998.12.19(土)  くりあ!
★「ゼルダの伝説」クリア。いや〜ラストは泣けますぜだんな。クリアしてない人ははやいとこやっちゃいましょう。
 しかし、クリアしたのはいいものの、やり残しがかなりある。ハートのかけらは18個も取ってないのがあるしスタルチュラは40匹以上倒してないし魔法は1個手に入れてないのがあるし魔法の矢は1種類手に入れてないし空き瓶は2つ取り残しがあるしコッコはあと2匹探してこないといけないしポウはさっぱり捕まえたことないし魚は55cmのしか釣ってないしやぶさめは1000点いってないし修練場の宝は取ってないし案山子はどこ行ったかわからんし…等々。もう1回やるかあ。

1998.12.18(金)  一段落
★前に頼まれた仕事がようやく終了。これでしばらく自分のやりたいことをやることができそう。やれやれ。

1998.12.17(木)  湾岸戦争ふたたび!?
★朝起きてニュースを見ると、なんだか前に見た記憶のある画像が…。米軍によるイラク攻撃っすか。まあアメリカもよくやるねえ。大統領が議会に弾劾されそうなんで矛先を変えようってことなのか、と考えた人が結構多そうだ。
 しかしまあ、フセインってまだいたのね
★…と、あっさりと流してしまう自分がいやだなあ。
★友達に借りた「マイクロソフト・シンドローム」(外崎則夫&梅津信幸・著)読了。内容としてはここここの内容+αを出版したものなので読んだことのある話も多かったが、改めて読んでみても面白い。マイクロソフトのタコさ加減がよくわかる本である。
 個人的には「○○とハサミは使いよう」という考えでMS製品を使っているので、そこまで気にしなくてもいいじゃない、と思わないでもないが。まあ、この本の趣旨は、その「○○」を使わなきゃいけない状況に追い込まれている今の世の中が問題なんだ、ということなんだろうけど。

1998.12.16(水)  知らんかった
★新聞の科学欄に載っていた2000年問題についての記事を読んで気づいた。西暦2000年ってうるう年だったのね。ずっと勘違いしていた。
 現在採用されているグレゴリオ暦では、うるう年の規則というのは、
(1)4で割り切れる年はうるう年
(2)ただし、1000で割り切れる年はうるう年ではない
(3)しかし、400で割り切れる年はうるう年
だそうな。おお、たしかに2000年はうるう年だ。(2)の例外があるのは前から知っていたが、さらに例外の例外(3)があるとは恥ずかしながら全く知らなかった。しかしまあ、新聞記事を読んでみると、同じ間違いを犯しているプログラムが巷には結構あるらしいので、そんなに恥ずかしがることでもないか。
 …と簡単にかたづけるわけにもいかないのである、実は。今年の3月にとある会社でプログラミングのアルバイトをやったのだが、その時のプログラムというのが、毎日記録される気象データ1年分をMS-Excelのマクロ機能を使って1枚の表に出力する、というもの。この元のデータ、形式としては1月1日から12月31日まで月の区切りなく入っている(いわゆる、"Day of Year 19**"形式)ので、データの頭に入っている西暦年で各月の日数を判定している。この当時、2000年はうるう年でないと思いこんでいたため、単に4で割り切れる年をうるう年とするわけにもいかず、
if yyyy=2004 or 2008 or 2012 or … or 2020 then …
などという大変泥臭い方法でうるう年の判定をしたような記憶がある。このorの羅列の部分に2000は入れてないはずだ、たぶん。しかも、これを組んだ時点ですでに2024年以降使えないプログラムになってるし。まあ、これは上司に確認したら「その年まで保てばいいでしょう」といわれたのでこんなのになったのだが、よくよく考えるとこういうものの考え方が2000年問題を引き起こしたのである。これではプログラマー失格だな。2000年がうるう年だとわかっていれば、
if yyyy mod 4 = 0 then …
と、あっさり4で割り切れる年がうるう年、という風に、少なくとも西暦3000年までは使えるプログラムを作れたのだが。
 いやまあ、泥臭いとかそうでないとかはともかく、このプログラム、2000年2月29日以降、データが1日づつずれることになってしまう。どうしたもんだろう。こちらから連絡すべきだろうか。しかしこの会社、このバイトの後5月頃に仕事(かなりせっぱ詰まっていたらしい)の依頼が来たのを、こちらの日程の都合がつかないと言う理由で断って以降、全く音沙汰がないのである。あのときは「次の仕事でよろしく」とか言っていたような記憶があるので、1回断ったことで敬遠された、ということはないはず。となると…つぶれたか。というわけで、宮城県土木課の方、そちらでお使いになっている気象データプログラムはバグがありますので、修正して下さい。>こんなところ読んでいるとも思えないが。
★…と、今になってよくよく考えると、例え2000年がうるう年でないと勘違いしていても、
if yyyy mod 4 = 0 and yyyy <> 2000 then …
とかやればもうちょっとスマートに書けたんだな、ということに気づいた。しまった。


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