1999.1.1〜1.15

1999.1.15(金)  難しいところ
★データ解析結果の検討。前から何となく気づいてはいたのだが、やはりこの結果は過去に発表された研究結果では説明が付かないもののようである。かといって、今自分が考えている理屈で説明が完璧に付けられるかというとそういうわけでもない(説明できないこともないが、いまいち不完全)。この辺の話、提出した論文に対するコメントに対する返事(わかりづらいな)にもかかわってくるだけに、早めにまとめておかないといけないのだが…ううむ、困った。
★一応、祝日だし、ということで早めに切り上げて帰宅。先週見逃した「ケイゾク」を見る。Web上の反応を見ると結構評判が良さそうだったので見ることにしたのだが…確かになかなか面白い。ボケてるんだか切れ者なんだかよくわからない中谷美紀がいい味出している。例えるならば女古畑と言ったところか。来週からも見よっと。

1999.1.14(木)  基底状態あたりかな
★ここのところずっと研究室では論文を読んでいたのだが、実際の所ほとんど頭に入っていない。難しくてさっぱり理解できん。割と今までなじみのない内容というせいもあるが、今の状態ではこういう論文を読むにはテンションが低いのかもしれん。気持ちだけ空回りしているという感じ。
 このままだと来週のゼミ発表がろくなことにならなそうなので、思い切ってデータ解析に進路変更。こっちはサクサク進む。まあ、あまり頭使わなくてもいいからな。とりあえず結果らしきグラフを作っておしまい。一応それらしい結果にはなったような気がする。
★「リング・最終章」だが、先週言ったこと取り消し。実は結構面白いかも。先週の段階では、なんで歌手が歌っているだけで呪いのビデオなんだ、と思っていたのだが、実は単にそのビデオの中に呪いの内容が隠されていただけなのね。原作の場合だと、呪いの内容がそのままストレートに映像になっていたので、先週テレビを見たときは、何だそりゃ、と思ってしまったのだよ。こりゃ失敬。

1999.1.13(水)  懐かしのドラマ
★昼過ぎの時間帯に昔のドラマの再放送をやっているのだが、今日は「親父の一番長い日」が放送されていた。ひえ〜、懐かしいなあ、これ。確か高校生ぐらいの時やったんだと思うが。まあ、内容的にはそれほど面白いというわけでもないのだが、やはり見所は結婚式場のボーイ役で出演のさだまさしだろう(笑)。その芸達者ぶりは必見。

1999.1.12(火)  やはり鬼門
★火星探査機「のぞみ」が火星周回軌道に入るのが4年ほど遅れる模様。今の軌道のままだと燃料が足りなくて周回軌道に投入できないらしい。この探査による観測データをあてにしていた研究者にとっては気の毒なことである。特に学生は研究期間に期限があるだけに、4年の延長ってのは痛いだろう。修論、D論が書けなくなった、なんて言う人もいるんだろうな。まあ、怪我の功名というか、遅れたことで惑星間空間の観測をその分長期に渡ってできるとか、火星探査が太陽活動の静穏期にずれることで太陽風と火星大気の相互作用を見るのに都合が良くなった、などのメリットも出てきたらしいが。こうなったら与えられた状況下で最大の成果をあげて欲しいものである。
 というか、ちゃんと成果をあげてくれないと、これ以降の惑星探査にも影響が出かねないからな。個人的にはこれ以後の惑星探査の方に興味があるので。

1999.1.11(月)  予想はハズレ
★昨年の年度代表馬はタイキシャトル、最優秀4歳牡馬はエルコンドルパサーに決まったそうで。に予想したのと全然違う。とほほ。
 やはり海外GI制覇というのは思った以上に重みがあったのだなあ。どうもこの辺の認識が世間とずれていたようだ。それにしても、セイウンスカイはクラシック2勝なのに無冠か。こりゃ相手が悪かったとしか言いようがないな。最低でも最優秀4歳牡馬ぐらいはもらえると思ったけど。やはり4歳でJC制覇の方が重みがあるのか。

1999.1.10(日)  え〜っ!
五島勉「ザ・ラスト・イヤー」読了。なんか最近こんなのばかり読んでいるような気もするが、まあいいか。
 今回はノストラダムスだけでなく死海文書だの黙示録だのアインシュタインの予言(!)だのから色々引っ張ってきているようだが、どうも話題がばらついた分内容が散漫になっているような気が。「ノストラダムスの大予言」シリーズの方がまとまっていて面白かった。ただしこの本もこれまでの著作の例に漏れず五島節は健在である。それが好きな人(そんな人いるのか)は買いかも。ちなみに「五島節」とは、ミョーに感情的な会話文がはさまれることである。著者の提示した説に対して読者が疑問を抱く前に、その内容を自ら会話文にして示してくれるという非常に親切な文章構成になっている。「え〜っ、そんなの信じられないよ〜!」ってな具合に。一頃、周りの人の間ではやったのだが(笑)。
 とりあえず、上記の文書から推定するに世紀末にはキリストの再臨を前提としたハルマゲドンが起こるらしいのだが、それを防げるのは日本発の「超・新技術」らしい。はあ、そうなんですか。この新技術とやら、私の不勉強のせいだかどうだかわからんが、寡聞にして知らない。世の中には人の役に立つ研究に日々勤しんでいる人がいるのだなあ。自分のやっている研究はどうやらあからさまに人の役に立つことはなさそうなので、こういう人は尊敬してしまう。人類の未来のために頑張って欲しいものである。わたしゃ傍観者に徹することにするから(笑)。

1999.1.9(土)  作戦会議
★提出した論文について、レフェリーのコメントに対してこちらの意見がまとまったので、ボスの所へ持っていって打ち合わせ。コメントが書いてある用紙を見せたところ、なんだか苦笑いしている。どうも普通よりコメントの量が多いようだ。で、ボスが一言「こりゃあ、相手はオタクだね」だそうな。要するに、これだけ事細かに突っ込んでくるからには、相手も同じ研究をやっている人間だろうということ。しかも、こっちの論文は内容的に過去の研究では見られないような結論を書いていて、「これは今までにない結果だと言える」などと断言してしまった(だってボスがそう書けっていうんだもん)ので、昔からの研究の蓄積のある相手側としてはカチンと来たらしい。それで「この結果は本当に正しいのか!?」と過剰なツッコミが入ってきたというわけ。まあ反論の材料は用意できているので、もはや怖いもの無しだが。
 ついでに、今後の研究方針などについて雑談。こっちもそれなりに考えていたとは言えかなり大ざっぱなものだったのだが、ボスの話はかなり具体的である。ををを、そこまで考えていたとは。私が今やっている研究というのは、ボスが今までやっていたものとは多少毛色の違うものであるので、正直言って多少ボスのことを見くびっていた節がなきにしもあらずだったのだが…やはり若造がいきがっていただけのようである。参りました。もう、一生ついていきます(笑)。
 それと、「論文書きましょう」と「D論の流れをぼちぼち考えといて」との二段攻撃を受ける。論文書くのはともかく、もうD論の話っすか。まだドクターに上がってから1年も経ってないのに。…とは言うものの、もたもたしているとあっという間に時間が過ぎ去るというのは上級生を見ているとよくわかることなので、今のうちから考えておくのがいいのかも。早いうちに論文を投稿できるような状態になれば、それをそのままD論に流用できるので、頑張らねば。

1999.1.8(金)  のろのろと
★今後の研究で必要となる論文を読んだり、提出した論文についてきたレフェリーのコメントを検討したり、いろいろ。昼間ずっとセミナーがあったのであまり進まず。

1999.1.7(木)  とりあえず見とくか
★新番組「リング・最終章」は、原作にある「ビデオテープを見ると2週間後に死ぬ」という設定は使っているものの、その他はまったく別物のようである。そのビデオテープに関しても内容は原作と全く違うし。1回目を見ただけでこんなこというのもなんだが、どうやらトホホな出来になりそうな予感。今にして思えば、3年ほど前のお盆に2時間枠でやったものが一番いい出来だったような気がする。脚本家が原作をいじるとろくなことにならんな、やはり。
 それにしても、どうも前髪をおろした柳葉敏郎にむちゃくちゃ違和感を感じてしまうのは例のドラマの見過ぎなのか。

1999.1.6(水)  やれやれ
★昨日の続き。昔作ったシミュレーションプログラムをいじくって確認した結果、論文のレフェリーからのツッコミに対して反論する手がかりを得る。とりあえずほっと一息、といったところ。さて、後はいかに自分の研究結果の正当性をアピールするかだが、これがまた難儀である。語学力がはなはだ心許ないし。

1999.1.5(火)  今度こそ終わり
★ようやく仕事始め。しかし、待ち受けている仕事が裏付け捜査とあっては新年早々やる気が萎える。全然生産的じゃないからなあ。それどころか、下手するとこれまでの成果が無に帰してしまうだけに、やらなきゃいけないがやりたくない、と言う気分。結局あまり進まず。

1999.1.4(月)  終わってない、終わってない。
★昨日の題名、思いっきりウソです。
 今日から仕事始めのはずが、起きてみると正午をだいぶ過ぎていた。これから大学行くにしたって、学食はまだ正月休みのはずだし、しかもよく見てみると外は雪が積もってるでないの。てなわけで正月休みもう1日延長に決定。意志弱すぎ。
★テレビなどだらだらと見ていると、ドラクエVIIのCMが。「ドラクエが出ますよ〜に!」などと神社でお参りしている。自分で言うな!というツッコミが全国から入ったことは想像に難くない。で、本当に今年中に出るんだろうな、おい。これが出ないことにはSCEも次世代機への移行ができんだろうに。

1999.1.3(日)  正月は終わり
★昼過ぎに帰省先より帰宅。
★正月最後のお楽しみ、「古畑任三郎 V.S.SMAP」であるが…、う〜む。
 2時間40分の長丁場の割に、内容が一本調子というか、どんでん返しがほとんど無くて間延びしていたような。これはあれかね、長くなったのは単に犯人が5人いたから、ってことなのか。犯人もあまり手強さのようなものが感じられなかったし。というか、綿密に計画を練ったという割に犯人の覚悟が徹底していなくてあちこちでためらいが見られる、というのがどうもちぐはぐな印象を持ってしまう。「三人よれば文殊の知恵」と言うが、この場合「五人よってもダメなものはダメ」といったところか。完全犯罪ができなくてダメ呼ばわりするのもなんだが。
 どうも最近、と言うか「総理と呼ばないで」以降、三谷幸喜脚本のドラマは私的には点数があまり高くない。もうちょっと何とかならんかなあ。

1999.1.2(土)  読書、読書。
藤本ひとみ「預言者ノストラダムス」読了。あまりに暇なので上下巻一気に読破。
 ノストラダムス関連の本は今まで色々読んできたが、これは今まで読んだのとは毛色が違い、ノストラダムスが生きていた当時を元にした歴史小説、というもの。題名の割にノストラダムスの出番はあまり多くなくて、メインは当時のフランス王国宮廷内での権力争いについてで、そこにノストラダムスの予言がどのように絡んでくるか、という話。いやもう、ひたすら宮廷内闘争で人間関係ドロドロ、権力争いってこわいわあ、という感じである。しかしこの物語、いったいどこまでが「史実」なのだろう。この辺の歴史はよく知らんのだが。とても気になる。

1999.1.1(金)  あけまして
★おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 …ん〜、ゴロゴロ寝正月状態だったのであまり書くことないな。テレビ番組もこの時期はつまらんのばかりだし。


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