1999.12.1〜12.15

1999.12.15(水)  さらに同じく。
★最近、(たまに雲はでるものの)天気はいい調子である。珍しい。ひたすら観測。
 今日は寒い。夕方5時半に観測開始の時点ですでに気温は2度台。手がかじかむ。しかも観測機器類がほとんど金属製なので非常に冷たい。さらに制御用PCのマウスの調子が非常に悪い。ポインタが思った通りに動かない。うらぁちゃんと動かんかい、ガンガンッ、とマウスをたたきつける。なんてことをしても直るわけでもない。短気はいかん。


1999.12.14(火)  同じく。
★観測の準備。ところが、少し雲がでている。一般的に言えば十分「晴れ」と言える空模様なのだが、観測をしている立場からするとそうはいかない。今やっている観測方法にもよるのだが、最低でも1時間に渡って天候が安定しないと使えるデータにならない。難儀なことである。
 1時間ほど待機するとそれなりに雲もなくなってきたので、観測を強行。結果的に正解。雲はあったが、観測対象の前を横切らなかったので助かった。


1999.12.13(月)  寒い中、観測
★天気がいいので観測。それなりに数はとれた。しかしとったはいいが全然データ処理をしてないな。こういうのはためるとロクなことにならんので早めに処理しないと。


1999.12.12(日)  不毛なる酒宴
★研究室の何人かと飲み会。中ボスその他諸々の人々を肴に。各人の意見を総合した上での見解としては、うちの業界、ヘンな人が多いということか。まあ、研究者なんてのは大方が変わり者の集まり、という意見もあるが。

★と、普通の人ぶってるおれたちはどうなのやら。


1999.12.11(土)  女心と冬の空
★夕方、観測しに大学に行くかと思ったら雨降り。こりゃあ今日は駄目だと思って行くのやめ。
 2時間後、何の気なしに空を眺めてみるといつの間にやら快晴。あわてて行く準備。
 10分後、さあいくぞと家を出ると、全天曇り。しかも雪までちらついていた。
 やってらんねえぞちくしょうめ。


1999.12.10(金)  とりあえず今期のゼミ発表終わり。
★研究室ゼミ発表。出来はまあまあ。しかし、一番聞いてほしかったはずのボスII10月から新たに赴任してきたもう一人の教授)が途中でいなくなってしまったため、ゼミの効果半減。

★日暮れ時になっても珍しくいい天気。雲一つなし。ここが勝負処とばかりに観測開始。結構数は稼げた。あとは質が良ければいうことはないのだがさあていかに。


1999.12.9(木)  今日のゼミは三度の飯のうちの残り二回
★最近やたら過密スケジュールな研究室ゼミ。今週は今日、明日と連闘。がしかし、明日は自分の発表があるので、体力温存のため出走回避

★ゼミの準備。とりあえず使えそうなデータが1つ手に入ったので、これをダシに計算機シミュレーションを縦横無尽に駆使する。データ1つで話を膨らませるのは修論でもやったとおりお手のもの。


1999.12.8(水)  観測、観測っ。
★ようやく夜空が晴れ上がってくれた。さっそく観測を行い、それなりにデータを確保。これでゼミ発表のネタができた。

昨日書いた話の補足。私は「三度の飯より研究が好き」というタイプではないが、「三度のうち一回の飯よりは研究が好き」程度のタイプではあるようだ。回数の割合はあくまで抽象的な意味合いだが。観測の後、あーでもないこーでもないとデータの解析。久々に大学で夜を明かしてしまった。ねむ。


1999.12.7(火)  雪が降りました
★うちの研究科所属の先生が今年度で退官となり、その記念講演があったので参加。凡人にはとても真似のできそうにない過去の研究成果の数々を見せられて、やっぱりすごい先生だったんだとの思いを新たにする。ああいう先生の研究室から抜け出して今の研究室に移ってきたのはひどく罰当たりなことではなかったのか…とは思わんが。それはそれ、これはこれ。
 それにしても、研究職というのは、やはり「三度の飯より研究が好き」と言うタイプの人でないとやっていけない(と言うか、やっちゃいけない)のではないか、などと話を聞きながら思う。自分がそういうタイプの人間であるかというと、違うような気がするなあ。あくまで「数ある職業の中でどれがいいかと言われれば研究職がいい」に近いのではないかと。まあ、そもそもそういう覚悟不徹底な人間ならば就職の時点で潜在的チェック機構が働いてハネられる、という気が最近しているので、そういう意味では心配する必要はないと思うが。

★来週受付締切の論文。こっちとしては今日中に仕上げてボスにチェックしてもらえば余裕で(とは言えないか、さすがに)間に合うと思っていたのだが、ボスの見解はどうやら違ったようで。「間に合いそうにないので別の雑誌に投稿しましょう」とのこと。内容的には夏に書いた論文と大差ないからチェックもすぐ終わるだろうとこっちは思っていたんだがなあ。とりあえず仕上がったので、もう一度話し合ってみるか。言っておくけど、日本の雑誌に投稿するのはごめんだよ。内容からいって誰も読んでくれなさそうだ。

★奈良の小学校の給食に毒物が混入されたとのニュース。けが人の数や程度はどうなのかとか、何が混入されたのとか、そんなのを気にするよりも真っ先に、「学校側によれば、給食はカレーライスの他、福神漬け、ゆでトウモロコシと牛乳」との記述を見て、その給食の献立は栄養が偏ってないかい、と頭に浮かんでしまった私はどうかしてる。でもそう思ったのだから仕方がない。主食がカレーでその付け合わせにさらに穀物、というのでは野菜が足らんぞ。トウモロコシの代わりにサラダなりおひたしなりをつけるべきでは。
 私の経験からすると、学校の給食というものは「組み合わせはともかく栄養バランスだけは取れている」と言う印象があったのだが。例えば主食がパンなのにおかずがひじきの煮物、とか。子供心に「もうちょっと考えろ」と思ったものである。

★帰り道、雪(しかもぼた雪)が積もった後に晴れ上がったものだから、放射冷却で道路はアイスバーン状態。下り坂の途中で車が頓挫していた。警察に小言を食らっている横を、原付を押しながらそろそろと下る。しかし、一番無茶をしがちな年代である学生が、こういうときに最も事故る危険のある山の上にわんさかといるのでは警察もたまらんだろうな。


1999.12.16(月)  計算違い
★完成した観測機器を使って試験観測。そこで、当初の予定通りの性能を発揮しないことが判明。これは誤算だった。あわてて対策を検討する。


1999.12.5(日)  昼間は何をしていたのだろうか
★夕方から大学に行って、観測機器の作成。ようやく完成。あとは論文を少し書く。


1999.12.4(土)  一人で笑ってきました。
★県民会館まで、「伊奈かっぺいコンサートーク '99」を見に行く。前に行ったのが確か学部生の頃だったから、5年ぶりぐらいか。今回はつきあってくれそうな人が誰もいなかったので一人で行ったのだが、会場に着いてみるとすごい人だかりで驚く。しかも年輩の夫婦とか、家族連れなんかがほとんど。20代の男が一人、というのも何となく場違い。まあそんなことは気にせず会場入り。普通のコンサートだと会場には音楽がかかっていたりするのだが、今回の場合はさすが伊奈かっぺいと言うべきか、「ひづじか゜いぢまんにせんさんびゃくはぢじゅうろっぴき゜、…」などと、ひたすら羊の数を数えていた。ってたぶん意味がわからんと思うが、この人の昔のネタでそういうのがあったのである。しかし訛りを文字で表現するのは難しい。ちなみに鼻濁音に注意昨日の日記でどうして鼻濁音にこだわったかというと、これまた伊奈かっぺいの昔のネタで触れていたからなのである。
 午後6時、開演。いつもの感じでトークが始まるのかと思いきや、はじめは一人芝居っぽい形式。小道具を色々使いつつ、各所にネタをちりばめてある。1時間ほどやって、「(ロビーで売っている)CDなどの売上が当初の目標に達したら、第2部に入りますから」とのセリフを残して(おいおい)、休憩時間。幸いにも(笑)目標は達せられたらしく、10分ほどで第2部開始。今度はいつも通りのトーク形式。この人のトークって唐突にネタが入ってくるので気を抜いてると意味が分からなくて取り残されることになる。しかしたまに取り残されることあり。修行が足りないのか。8時半ごろで終了。堪能させていただきました。来年も行こうっと。誰か一緒に行く人いませんか。


1999.12.3(金)  そういやプレステ発売からちょうど5年らしいですね
★朝日新聞朝刊に載っていた鼻濁音(か゜き゜く゜け゜こ゜)に関する記事。西日本方面の人は使わないらしいとは聞いていたが、最近はどこの地域でも使わない(使えない?)人が増えているようだ。私自身というと、特に意識しているわけでもないが、使えているみたいだ。そういや昔、西日本(確か広島だったような)出身の女の子から「SHiNくんってしゃべり方が柔らかいよねっ(はぁと)」とか何とか(表現上一部脚色あり)感心されたこともあるな。もしかしてフランス語の発音とか結構得意なのかも。って違うか。
 これに関しては訓練をやっているはずのNHKアナウンサーでもできない人が結構いるらしく、特に東北地方の視聴者からの苦情が今でも多いそうである。まあ、個人的には苦情を言いたくなるほどでもないが、言葉によっては多少気になるのかもしれない。例えば、私の出身地は「やまか゜た」なのであり、「やまた」と言われると、何か違う、と感じなくもない。
 んで、今日の研究室ゼミで人がしゃべってるのを注意して聞いていたのだが、確かに人によっては全然使ってない。なかなか面白い。やはり西日本出身の人が使っていない…というのはそう思いこんでいることも多少影響しているかもしれんが。
 それから、新聞にも少し書いてあった、歌の世界ではどうか。記事によると、石川さゆりなどの演歌系は鼻濁音が常識で、それとは逆に松任谷由実は全く使わないそうである。若い人が聴くような歌になるほど鼻濁音が使われない、という法則でもあるのか。試しにうちにあるCD、テープを引っぱり出して聴いてみた。と言っても、私、最近のはやりの曲なんてほとんど聴かないので例が非常に世間ずれしていて申し訳ないが。まあともかくいってみよう。
さだまさし→おおむね使っている
ささのみちる(東京少年ボーカル、ちと古し)→使ったり使わなかったり
小比類巻かほる(むちゃくちゃ古っ)→たまに使う
小田和正→あまり使わない
高橋洋子(何のCDだ、何の)→おおむね使っている
横山智佐(笑)→あからさまに使う
と言ったところか。何か、古いのとかマニアックなのとかオタッキーなのばかりですまんが。しかも法則性がさっぱりわからん。結局、結論としては、ジャンルは関係なくその人次第である、と言うことと、声優は訓練でも受けてるのか鼻濁音が非常に良く聞こえると言うところか。ちなみに、松任谷由実の曲が1曲だけテープに入ってたので聴いてみたが、確かにこの人、明らかに全く使わない。改めて聴いてみると、ものすごくとんがった感じに聞こえる。これが彼女の持ち味なのかね。

★ところで、「゜」って機種依存文字じゃないよな。Macな人、これって見えてますかね。

★観測機器が大体出来上がってきたので、取り付けてみる。…の前に、オーストラリア観測で使ったきりお蔵入り状態の赤道儀、総重量100kg余、を屋上の観測ドームまで引き上げねばならぬ。とても一人でできることでもないので、その辺をうろついてる連中を片っ端からとっつかまえて手伝ってもらう。巻き込まれた方は災難でございました。合掌。しかし助かった。
 天気もいいし、とりあえず極軸合わせをするか…と思っていざ組み立ててみると、望遠鏡のアイピースが見あたらない。どうやら福島の観測所に置きっぱなしにしている模様。いきなり出鼻をくじかれる。これがないとこれ以上作業が進まないので観測終わり。なんてこった。せっかく天気がいいのに。

★ダラダラと論文書きなどしつつ、今日も終わる。


1999.12.2(木)  
★今年の紅白歌合戦、出場者決定。それほど見たいわけでもないが、誰が出るかぐらいは気になるところ。相変わらず人選の基準がよくわからんが。特に松たか子。ヒットした曲ってあったっけ。その前に、あの人は歌手ということでいいのか、ほんとに。それと、やはりやるのか「だんご三兄弟」。完全に時機を逸している。ヒットしたのはわかるが、それが年のはじめだったということが不幸だったか。
 さだまさしはもう常連になりつつある模様。今年は何を歌うのか。無理だとは思うが、たまには新しめの曲を歌って欲しい。あまり記憶が定かではないが、一番新しい曲でも「風に立つライオン」あたりではなかったか。すっかり懐メロ歌手と化しているな。最近の曲の中では「夢唄」か「流星雨」あたりを希望。…でも無理っぽい。

★観測機器作り。土、日あたりには観測できる態勢にしておきたいところだが。さていかに。


1999.12.1(水)  
★工場に頼んだ観測用部品が早くも出来上がったとの連絡。予想よりはるかに早い。急いで装置を完成させれば来週のゼミ発表は観測の話でいけるかも。あわてて工作室で鉄板ガリガリ。
 しかし、よくよく考えると、機器ができても晴れないことには観測はできない。晴れ間がさっぱり安定しやがらない最近の天気を見る限り、たかだか1週間やそこらで発表に値するようなデータが撮れるかどうか。はなはだ疑問。



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