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−2001年11月(前半)−

2001.11.1(木)

お仕事初日。とりあえずいきなり寝坊しては話にならんので、強力目覚ましを1個追加して無事起床。昔ながらの、頭の上にベルが2つ乗っていてその間のハンマーでガンガン鳴らすやつ。ここのところ、今まであった目覚ましで起きる努力はしていたものの、結局ピーピーという電子音では目が覚めん、もっと心臓に悪い音でなければいかん、という結論に至り、新規購入と相成った。

しかしまあ、昨日までと行くところが全く変わらないので緊張感のないことおびただしいが、実際のところ何だか昨日までと変わり映えしない生活。まあ自分の研究をやることも一応仕事のうちに入っているのだろうから、おとなしく研究しとこ。

なお、このたびの非常勤職、どうもポジション的に微妙なところがある。書類上の所属がどこか全く別な研究センターなのに加え、事実上所属するところでの立場も微妙。うちの研究センターは教授が2人いて、それぞれ別個の研究室を持っていることになっているが、実際の研究活動は結構一緒にやる部分も多く、境目は曖昧。私の立場についても、大学院までの指導教官曰く「どっちの研究室所属か、というような分け隔て方はあまりせず、幅広い活動を」ということらしい、ってそれって両方でこき使われるということですか。研究内容からすると、どちらかというともう一人の教授の方に近いので、そっちの仕事がメインになりそうだが。
 ということで、以降紛らわしさをなくすため、上司陣に関しては、今までの指導教官、もう一人の教授をそれぞれボスボス2と呼称する。中ボス(助教授)はボスの下に一人だけ(ボス2の下にはいない)なのでそのまま(昔、オーストラリア観測に一緒に行った人ね)。助手の人については、前は小ボスだのぢょしゅだの呼称が安定していなかった気がするが、今後ぢょしゅ、ぢょしゅ2で統一。数字のつき方はボスに準ずる。なんで小ボスにしないのかというと、助手のことを(「小」付きとは言え)ボス呼ばわりせにゃならんほどこっちは雑魚キャラではないもので(笑)。

2001.11.2(金)

さて2日目にしていきなり出張なわけだが、そもそも何しに行くかというと、ぢょしゅ2さんがやってる衛星搭載用観測機器だかなんだかの設計についての会議だかなんだかで、某企業の工場だかなんだかに行くらしい、という、やけに「だかなんだか」が多い状況なわけである。要するにぢょしゅ2さんが滅茶苦茶忙しいので猫の手も借りたいようなのだが、だからといってこれまでその手の仕事を全くやったことがない私がいきなり連れて行かれても役にたつわけもなく。名古屋空港からタクシーで乗りつけたら(料金は企業側持ちだ)工場の玄関で向こうの社員数人に整列して出迎えられてたじろぎ、あいさつが済んだらいきなり工場見学になり、H2ロケットだの迷彩塗装のトラックだのパトリオット(の模型)だの説明されて、うわここは軍事関係の工場かい、とさらにたじろぎ、肝心の会議の方は話がマニアックすぎてさっぱり口を挟む余地がなく、何かよくわからんうちに一日が終わる。ていうか風邪ひいて体調悪し。

2001.11.3(土)

飲み会の予定だったが、風邪のせいで寝込むほどではないが体調があまりよろしくないので、キャンセル。

おとなしく寝てようかと思ったら、実家から親が来る予定だったのでそうもいかず。車が使える機会があったらやろうと思っていたのだが、研究室で使用していたPC-9821を自宅に撤収。自宅で使っていたノートPCと入れ替え。無理して動き回ったら体調が…。

2001.11.4(日)

体調もだいぶマシになったので、撤収してきたPC-9821をいじくってみる。まだ中身のデータのバックアップを取っていなかったので、どうせそのうち新しいPCを買った時にも使えるだろうしと、外付けMO接続用のPCI-SCSIボードを買ってくる。SCSI-2の一番安いやつ(\1,980)をパーツ屋で買ってきたのだが、これがうまく動かない。PCを起動してもメモリチェックから先に進まない。がーん。わたしゃてっきりこのPCIバスってのはATマシン互換だと思いこんでいたのだが、そういうわけでもなかったのか。9821に挿すならやはりそれ対応のを買わねばならなかったようで。しまった。
 仕方ないので、昔のPC-9801に挿さっていたCバス用のSCSIボードを挿してみたが、こちらもメモリチェックから進まず。もっとも、こっちの方は、ネットで色々検索してみたらボードのディップスイッチの設定の仕方が見つかり、無事起動。認識もきちんとされている。あとは、ケーブルの端子の雄雌がボード側とMO側で逆なので、変換ケーブルを手に入れないと。確か研究室にあったような。理科系の研究室にいるとこういう役得があってよろしい。

小論文添削。実はまだ残っていたりする。

2001.11.5(月)

学会も近いので、いい加減内容をまとめないといけない。小ネタはそこそこあるのだが(というか実際のところ、D論発表で削ったネタなんだけど)、一つの発表として話の流れにできるかというとそういうわけでもなく。さてどうするか。

PC-9821のSCSIの件は、研究室にあったケーブルを使って無事問題解決。MOでデータのバックアップ。これでようやくデータ環境をVAIOに移植できる。

2001.11.6(火)

VAIOへのデータの移植とか、TeXのインストールとか、色々。意外と手間取ったが、研究環境はほぼ元通り。未だPentiumマシンなのは確かだが、クロックは133→233に上がったし、MMXもついてるし、ハードディスクは1.2G→2Gに増えたし。これで計算機の端末ソフト立ち上げながらMP3鳴らしても重くならない程度のパワーはあるし、充分、充分。私の場合、パワーがいるのはむしろ自宅で使う場合だしな。いやいや、今時のゲームソフトは要求スペックが高くて困る(笑)。

めでたくPC-9821でSCSI機器が使えるようになったので、PC-9801に繋いでいた外付けHDDを接続してみたのだが、Win95上で見ると、ドライブがあることは認識しているものの、中を見ようとすると「このデバイスは作動していません」となってしまう。試しに、PC−HDD−MOと繋いでみると、MO自身は普通に使えるので、SCSI機器としては正常に作動しているようなのだが。このHDDにデフラグをかけようとしたら、「ディスクユーティリティによってロックがかかっている」と警告が出たし。で、DOSモードで再起動してドライブ指定すると、「無効なドライブの指定です」と返される。よくわからん。単にディスク自身が逝ってしまっているだけなのだろうか。Win95立ち上げの最中に、外付けHDDの方もカリカリとアクセス音が(ほんの一瞬だけど)しているので、完全に死んでいるわけでもなさそうだけど。
 まあ、どうせゲームしか入っていないし(笑)、壊れたら壊れたでそれほどダメージはないのだが。ゲームのセーブデータが全てパーになるくらいか。といったって、今さらそのゲームをやるかというと、多分やらないだろうけど。

2001.11.7(水)

M1君の観測の手伝いのため、隣県の観測所までお出かけ。観用車運転の登録申請は出したものの、未だに許可がおりてないのでまだ運転はできない。よってM1君の自家用車で出発。許可証が来たら私が運転することになるんだろうな。…かな〜り不安なのだが。山道が多いのが不安、ってのもあるんだけど、それに加えて道中の高速道路。高速なんて自動車学校の高速教習以来運転したことないのだが。まあ、スピードにさえ慣れてしまえば一般道よりもずっと簡単だとは思うけど。
 それはともかく。手伝いとは言え、観測に携わるのは久しぶり。去年はD論を錦の御旗にしてこの手の作業は完全ノータッチだったから。一応、ボス2から全権委任で手伝いを仰せつかったからには、経験者らしく色々と気付いたことなどアドバイスせにゃならん。たぶん年末or年始早々この観測機器抱えてハワイへ山登りすることになる可能性大なので、使い方もきちんと把握しておかないと。
 天気のコンディションもなかなか良く、夜中遅くまで観測。帰宅は30時過ぎ(笑)。…私、契約上は勤務時間15時までなのだが。15時間超勤て。

2001.11.8(木)

勤務終了時間についての契約が形骸化しているのに、勤務開始時間(10時)だけは守らねばならん、などという理不尽な話はないよなあ、ってことで、意識的に寝坊して11時過ぎに大学へ。本来なら昼過ぎまで寝ていたいところだが、そりゃさすがにやばかろうってことで、微妙に遅刻してみたりする。弱気。しかし、うちのシステムでは何時に行こうが誰も気づきゃしないと思うが。ただ、うちのボスや中ボスあたりは結構な強者で、明け方まで観測して帰ってきても、朝9時過ぎには普通に仕事してたりするらしいので、余り甘っちょろいことも言ってられないのがつらいところ。特に私のように寝不足が仕事能率にクリティカルに効いてくる人間にとっては。

2001.11.9(金)

研究室ゼミ。なんか、今月に入ってから慢性的に寝不足だ。やはり朝早く(ていうか世間一般並に)起床を余儀なくされるのは私としては結構つらい。終始うつらうつら。
 まあ、この副作用で、夜の寝付きがやたらよくなった気もするが。

研究室で飲み会。ドクターに進もうかどうしようか、などという若者達の話を脇で聞きつつ、「悪いこといわんからそれはやめとけ」という言葉を飲み込む。私には関わりのないことだそれは自分で決断するものだ。

2001.11.10(土)

先日もネタにした旧98用HDDだが、研究室にたまたまSCSIボードが挿さった9801DX(おお、うちのと同型機、しかも未だ現役)があったので試しに繋いでみたところ、しっかり中身を見ることができた。どうやらまだお亡くなりにはなっていなかった模様。ドライブはOK、SCSIボードもきちんと認識、とそれぞれの機器はしっかり使えているということは、やはりSCSIボードのディップスイッチの設定を変えたことが原因か。といってもマニュアルが見あたらないのでどうすりゃいいのかよくわからん。…例え見つかったとしても、386マシン全盛の頃に買った奴だから、Pentiumへの対応のさせ方がわかるとも思えんが。ネット上で情報を漁った方が早そうである。

夜は観測でお出かけ。寒。もうこの時期になると、夜の観測は極寒仕様で行った方がよさそうである。ちょっと薄着だったか。

2001.11.11(日)

帰宅が朝8時。せっかくの日曜日が。

薄暗くなってからぼちぼち買い物。bellefire「After the Rain」購入。アイルランド、女性ボーカル、コーラス、と個人的3ヒットコンボなアルバム。欲を言えばもう少しおとなしめの曲調の方が好みだったが。

2001.11.12(月)

学会準備。D論作成時から先送りにしてきた問題について、ようやく説明できるメドがつく。同周期で、位相と振幅が異なる三角関数を足し合わせると、振幅比の違いによって合成関数の位相が変化する、ということ。半年かけてようやくこの結論へ行き着く。こうやって書いてみると非常に単純なからくりなんだけど。やはり卵を立てたコロンブスは偉大だ。

実家から電話。妹のバイト先(結婚式場)で、Web上にサイトを開設して従業員の顔写真(+実名、もだろうなあ)を載せるために近々写真を撮りに行くから、と言われたらしい。何で急にそんな話になったのかを尋ねてみると、バイト先の社長が最近パソコンを覚えたからだそうな。その思考経路わかりやすすぎです社長。初心者向けパソコン雑誌でも読んだのか?
 「顔写真並べて、○○さんご指名〜、なんていう水商売じゃないんだから」とか、「何か(写真を)悪用されたらどうしよう」とか色々心配しているようだが。まあ、アイドルじゃあるまいし、写真載せたくらいで何か実害が及ぶとも考えにくいが、魑魅魍魎が跋扈するこのネット世界、何やら電波を受信してしまっている勘違い野郎がいないとも限らない。「何に利用されるかわからんからキモチワルイ」というただ一点のみで拒否するのに十分な理由になると思うがどうか。ただ、パソコン覚えたてのオヤジがそんなことを理解できるかどうか。

9821に昔のDOSゲームをインストールしては動作確認をして楽しんでいる(ようやく昔ジャンク屋で買ってきたFM音源ボードが役にたった)のだが、ソフトによっては「メモリが足りません」と言われたり、そのように言われなくても途中でハングアップしたり。メモリ48Mも積んでるのに、という憤りがDOSゲームに通じるはずもなく、空きメモリの確保という昔懐かしい問題の解決のためにconfig.sysを色々いじくってみる。とは言え、拡張メモリ付き98をDOS環境でいじくるのはこれが初めてなので、拡張メモリへのシステムの退避のさせ方がよくわからん。昔買ったハードディスク管理の本を読んだり、Googleで検索してみたり。そうしたら何やら見たことあるページが引っかかる。メモリの空け方はともかく、勉強になります。

2001.11.13(火)

学会発表リハーサルのためのレジュメ作り。今回、私はリハーサルをしなくていいので、レジュメの内容も結構適当。ていうか、今回の発表は内容がないよう。…って毎回言っているような気がしなくもないが、今回は真面目に内容がない。多分、半分以上は春学会発表の使い回し。諸般の事情により(笑)、夏の終わり頃までほとんど研究してなかったからなあ。

アメリカの飛行機事故は、テロでない可能性が強まった途端にマスコミの扱いが冷たくなったような気が。日本人が死んでないことも一因か? まあ、視聴者のニーズに配慮したいい判断と言えましょう。

2001.11.14(水)

明日のリハーサルで発表するM1君のため、先日撮ってきたデータの処理と結果出力。色々といじくっていると何だかそれらしい画像が得られたような気がせんでもないがかなり怪しい。これが本当に目的のものかどうかは、なにぶんデータ処理法が仮のものなので(ちゃんと処理するにはまだ足りないデータがある)よくわからんが、まあ少なくとも学会終了まではこれで「何か撮れた」ということで押し切ってもらうことに。学会が終わったら、もう一度改めて正式に処理するなり、闇に葬るなり(笑)してもらえば。

スーパーカミオカンデのセンサー損傷はかなりひどかった模様。センサー製作元の浜ホトウハウハですな。…ってそういう問題ではなく。お偉方はともかく、もしこの施設を使って研究をしようとしている院生がいたとしたら全くもってお気の毒というしかない。研究生活設計が狂いまくっているだろう。ウチの業界でも似たようなことがあったような、ないような。…え〜と、…あ、あった。この辺

2001.11.15(木)

学会リハーサル。これでも一応スタッフの一員になってしまったもので、学生の頃のように自分の発表のところだけ参加してあとはサヨウナラ、というわけにもいかないわけで、恐らく生涯初であろう、最初から最後までフル参加。うちの分野のリハーサルはとにかくいつも発表者が多くて(しかもほとんど学生)、ほとんど朝から日暮れまでぶっ続けでようやく終わるという状態で、はっきり言ってこれにフル参加するのはほとんど拷問に近いものがあったのだが、今回はさすがに世話人連中も考えを改めたらしく、スタッフ陣及び学位論文中間発表を行った学生は希望者以外リハーサルなし。おかげで人数もそこそこで結構早く終わった(とはいえ朝10時から昼休み挟んで3時過ぎまでかかったが)。まあ、こんなもんなら、何とか。

リハーサルも終わったので学会発表用のポスター作りに着手。とは言え、内容的に前回からの進歩があまりないため、結構な割合で前回の分の使い回しになりそう。手抜き。
 つーか、今回の発表は前回の内容を踏まえて話をしないと何が何だかさっぱり理解不能だろうから、結局前回の内容をもう一度説明しないと話にならんのだよね。

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