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−2002年6月(前半)−

2002.6.1(土)

小論文添削会議。私の担当する問題が、答案の字数(600字)が他の(800字)よりも少ないから添削料も安くて1枚660円(220円減)ね、などと言われていきなりやる気が萎える。そりゃ違うだろ、と力一杯つっこみたい気分である。少々解答の字数が少なかろうが、添削するスペースが一緒なんだから添削の手間は一緒だろうに。あんたら本当に添削の現場のことわかってるんかい、と小一時間問い詰めたい。とりあえず、対抗手段としてこちらも添削の分量は約2割減程度にさせていただく。具体的に言うと、とりあえず添削基準にそって適当なコメントをつけてると、ちょっとスペースが余るな、というのが常で、しょうがないからもう一言適当につっこみ入れておくか、というのが今までの状況だったのだが、この最後のつっこみをなしにする方向で。余ったスペースはどうするかというと、そんなものはフォントサイズを大きくして埋めてしまえばいいのである(笑)。常套手段。
 ちなみに、未だ19枚の答案に手をつけてないのに、さらに21枚上積みされてしまった。しかも安い。適当にぱぱっと片づける所存。

巨大水中戦艦を撃沈しつつ(笑)、添削。

2002.6.2(日)

添削。こう言っては何だが、レベルの高い答案があまりないのでつっこみやすいと言えばつっこみやすい。割とサクサク進む。

2002.6.3(月)

予備校バイト。力学的エネルギーの話。高校物理程度のレベルで「ポテンシャル」なんて言葉を使ってちゃんと通じるのかしらん、と思いつつ。運動エネルギーは割とイメージしやすそうだが、位置エネルギーってのはなかなか言葉で説明するのが難しい。定義としては「保存力に逆らって物体を移動させたときに得られる潜在的なエネルギー」とかなんとか力学の教科書には書いてあるが、じゃあ保存力って何よ、などと言われると積分使わないと説明できないのでアウト。いやまあ、位置エネルギーはmghなどと機械的に教えてしまえばいいのだが、その程度でいいのなら教科書読ませときゃすむ話だし。内容について凝り始めるときりがなくてバイトとしては割に合わないから適当なところでおざなりにすまそうとする悪魔と、いやいやそれでは物理専攻としての沽券にかかわるという天使が拮抗しております(笑)。

…って書いた後によく考えると、それは天使か? と一人ツッコミ。

大学に戻って今度は小論文添削。とりあえず先々週に受け取った分は終了。

2002.6.4(火)

多重反射で電車内に電磁波充満の話。ありそうな話ではあるのでこの説については特に言うことはないが、総務省のコメントにツッコミ。「携帯電話と、反射する壁までの距離が遠ければ電磁波強度は減衰するし、実際に基準値を超過する事態は起こりにくいのでは」。…定性的な論拠で物言わないように。減衰するというならどれくらい減衰するか具体的数値を挙げて定量的に論ずるべきである。…などと小論文添削チックなコメントをつけておく。
 ていうか、そんな簡単に論破されるような隙だらけの研究だったとしたら、この大学助手さん、研究者としてまったくなっちょらん、という気がするのだが。学会の論文誌に載せるくらいだから、そのくらいのことは考慮しているはずだけど。…いや一概にそうとも言えないか(笑)。

予備校バイト準備。次回は万有引力とか惑星の運動などという、私的ばっちりストライクゾーンな分野なのでちょっと気合い入れて。授業内容のそこここに小ネタをちりばめてみる。

2002.6.5(水)

予備校バイト行って、小論文添削して。学会終了以降、バイト関連の作業しかしていないような気がするが気のせいか。国際学会に向けて研究を進めておかないとまずいのだが。…しかしそのくせにゲームはしっかりやるのな。

原付の後輪の空気が抜け気味。パンクか? あまり修理に出したくないのだが。古すぎて少々恥ずかしいものがある。2、3年前頃から、修理に出すたびに、非常に婉曲的表現ながらつまるところ「いい加減買い換えろや」と言われ続けているので結構うざったい。だってまだ十分動くんだよ、と声を大にして言いたいところである。距離的にはそれほど走ってないせいか、エンジンは結構元気なので踏ん切りがつかない。それ以外はかなりガタが来てるけど。
 一応、春先に一台譲ってもらったのを確保してはいるのだが、うかつにも鍵をどこかにやってしまった。まあ、とりあえずもらってみたはいいが、よく見るとあちこち問題があったので乗る気がだんだん失せてはいたのだが。

2002.6.6(木)

原付のタイヤは空気を入れ直しただけでOKだった。タイヤの脇の部分が劣化してひびが入っていて、そこから衝撃で一時的に空気が抜けただけらしい。しかし要するにパンク直前であることは確かなわけで、できれば次の進路決定まではこのまま持たせたいのだが…。しかしいつになったら決まることやら。

小論文添削会議。相変わらず医療系問題は嫌いなので、自然科学系の答案を強引にぶんどってくる。しかし枚数的に大したことないので、結局医療系もやるはめに。医療系問題は嫌いだー。何せ、綺麗事に満ちている(笑)。とりあえず、私は医者にはなれんな、と思う今日この頃。

2002.6.7(金)

午前中からの研究室ゼミに寝坊した(おい)のをいいことに、そのまま出ないで自席で小論文添削。いや今週はまずいんだって。

2002.6.8(土)

今日中に今週分の添削を終わらせておきたかったのだが…、まあ終わるわけもなく。

で、そのように忙しいときにもかかわらず、買い物に出かけてしまう私。DVDプレイヤーを手に入れてしまうと、やはり手元にソフトを置いておきたいのが人情というもので。ハッピープライスとか何とかいうキャンペーンで過去の映画を安く買える(\2,500)らしいので、とりあえず1枚買ってみた(ていうかヨドバシのポイントで)。「レッド・オクトーバーを追え!」。…貴様そんなに潜水艦が好きか。
 吹き替え版はTV放送で何度も見ていたが、字幕版は前にレンタルで一度借りて見たっきり。改めて見てみると、何かこれ字幕の翻訳(戸田奈津子氏)が変でない? というシーンがちらほら。これは「指輪物語」でのバッシングに影響されすぎか、という気がしなくもないが、個人的にちょっと首を捻りたくなるような翻訳があったのも確か。そのうち暇になったらこのページで抜き出してみるか。

2002.6.9(日)

友人の結婚パーティーに参加するため東京行き。招待状に「平服でお越し下さい」と書いてあって、考えたあげくあのような格好になりました >参加者諸氏。なんか、フォーマルと言うにはちょっとカジュアルに寄っており、かといって「普段着でいいんじゃないの?」という意見にマッチするほど普段着でもなく、なかなか中途半端な格好であったりする。
 パーティーの方は、非常に楽しませてもらいました。パーティーの雰囲気も和やかで、新郎新婦の人柄が伺えますね。いやいいパーティーでした。行った甲斐があったというもんです。サークルの人たちにも久々に会えたし。プチOB会状態。願わくば、ゲームキューブが欲しかった。あんなにいい賞品が出るのなら、もっとまじめにビンゴゲームのマスを埋めるべきだった。それだけが痛恨事(笑)。一応、ダブルリーチまで行ったんだけどね。後一歩が。

とんぼ返りの後、小論文添削。いきなり現実に引き戻される(笑)。とりあえず現実逃避に日本−ロシア戦なんぞ見てしまったよ。私ともあろう者が。

2002.6.10(月)

予備校バイト。授業時間を結構オーバーしてしまったのは、元々内容が多かったせいもあるが、たぶん所々で余計な小ネタをかましていたせいではないかと。いやもう、万有引力とか、惑星の運動とか、ちょっとひとこと言わせていただきたい、という内容のオンパレードで。とりあえず、ケプラーの師匠がティコ・ブラーエで、この人がバリバリの観測屋さんで、自分の観測結果で恒星の年周視差が見られなかったもんだからこれが天動説の根拠だ、と主張したのに、自分の死後に弟子がそのデータを使って地動説を証明してしまったんだからこりゃ皮肉以外の何者でもない、なんていう話を受験生にしたところで、そんなものテストに出ないだろう、と自己ツッコミ。こういう話をすると生徒が興味を示すかな、と思ってやったのだが、…反応ないな。さっぱり。寒かったです。なにげに。

小論文添削を強引に片づける。どうも今回の医療系問題はコメントをつけるのに非常に難儀するタイプの問題で、ほとんどの答案が似たようなコメントになってしまった。…だって、ねえ。的と大幅にずれた方向に矢をぶっ放してくる人ばかりなので、とりあえず「的はあっちだよ」と教えてやるしかないよなあ。そりゃコメントも似てくるわけだ。

2002.6.11(火)

予備校テスト採点&次回の授業準備。前回までで力学を一通り終え、次からは熱力学に突入。気体のする仕事、される仕事、気体が受け取る熱量、放出する熱量。熱力学第1法則はここらへんで符号の付け方が絶対こんがらがると思うので、気をつけて話をしなければならない。

2002.6.12(水)

予備校バイト。ここ数回分、テストの難易度が低すぎかな、と思っていたのだが、実際に解かせてみるとそうでもない。難易度設定はなかなか難しいものが。

2002.6.13(木)

添削代の安い(笑)小論文をさっさと片づける。もらったときは不満を述べてはみたが、実のところ、実際に添削をしてみると確かに余り時間がかからないといえばかからないかも。時給1320円くらいのスピードは確保できているか。
 雨の中を提出に行き、服が濡れてしまったのをこれ幸いと、とっととうちに帰って今日のところは久々にゆっくりと。

2002.6.14(金)

午後からW杯の中継だから、研究室ゼミを前倒しにして午前中からやろうとした挙げ句が、朝っぱらだから人がさっぱり集まらなくて開始時間を遅らせる、だと。なめてますかあなた方。「早く始めないと、試合開始に間に合わないんじゃないんですか」と、かなり皮肉たっぷりに(笑)言いたくもなろうというもの。

ていうか、こない連中はゼミに出るというメリットよりも、睡眠欲を満足させるというメリットを優先させてるんだからほっときゃいいじゃない、と思うのだが。ゼミを聞けない、というデメリットは自分で負っているんだし。それでゼミが盛り上がらないとしたら、所詮うちのゼミはその程度のもの。盛り上げようとしないと盛り上がらないようなゼミに存在価値なし。

一応断っておくが、私は「ゼミは研究を進める上で大切であるからして必ず出席しなければならぬ」などとのたまう某ぢょしゅ氏の対極に位置する人間であるからしてそこんところよろしく。今日の不機嫌さはひとえにサッカーに生活を引っかき回されたことにある。

小論文科より呼び出し。昨日提出した小論文の中に、明らかに私の担当問題と違う問題について論述している答案があったので、何も添削しないままで提出したのだが、予備校側でその受験生に確認してみたところ、本人は確かに正規の問題を解いたつもりらしい(どこがた、と力一杯つっこんでみる)。とりあえず私が添削しないとまずいらしいので、わざわざ0点をつけに予備校までお出かけ。ちょうど日本−チュニジア戦をやっていた時間帯だったが、街中は人であふれている。世の中、結構非国民が多い。

…いや、平日だし。

2002.6.15(土)

さて、バイトもとりあえず一段落。来週のゼミ発表に向けてネタづくり(泥縄式)。某M2君が取ってきた観測結果較正用データを使った諸作業。…が、しかし、どうもデータの取り方に不備があって、その都度質問しに行くのが面倒である。やはり人が取ったデータってのは信用ならんな。まあ、自分が取ったデータなら信用できるかというとそれはまた別の話だが。

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