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−2002年7月(前半)−

2002.7.1(月)

じめじめした天気で鬱陶しいことこの上ないが、そんな中で予備校バイト。今日から教室が移転して、もう少しビジネス街(?)中心地に近づいた。新しい教室で心機一転…と思いきや、前より部屋が狭くなっていてどうも授業がやりにくい。しかも窓が嵌め殺しで、かつ冷房の利きが悪いので暑くてかなわん。確かに、今までの教室が道路を挟んで2つのビルに分かれていたり、一方のビルの1階がレンタルビデオやだったり、およそ予備校らしからぬたたずまいだったわけだが、移転後の環境もこれはこれでいかがなものか、という気がしなくもなく。
 自分の仕事に関する直接的な影響としては、スペースの影響で教壇がなくなってしまった割に黒板の高さが今までとほぼ同じなので、黒板の上の方に書くのがややしんどい、というところか。

2002.7.2(火)

ここ1週間くらいバイトにかまけて研究がほとんど進んでいなかったが、スタッフとのミーティングになると、やってもいない(が、一応頭の中では考えている)ことをすらすらともっともらしく述べて盛り上がる、ということが結構できてしまう。一応このくらい研究を重ねているとそんなその場しのぎの技術は身に付くもので。修士の連中なんかが、「特にありません」と言っているのを見るにつけ、何かひとこと言っとけばスタッフの心証も良くなるのに、と思ってしまう今日この頃。
 いや、実際のところそんな上辺だけの話しても見透かされてるかもしれんが。

2002.7.3(水)

予備校バイト。波動のテスト。今日のテストはちょっと難しかったか。何せ、自分で解いてみてなかなか解答にたどり着かなかったくらいだから(笑)。固定端による反射波は、入射波の位相をπずらして固定端で折り返す、などと理屈は分かっていても、いざ数式に直すとなるとややこしいもので。案の定、終了後に質問を受け、長々と解説する羽目に。しかし、よくよく考えると、波動の問題としては割と基本的な問題なんだが。これくらいは解けないと受験でまずいのでは。いや私はいいのよ、もう受験しないし。ていうか、「適度な難易度の問題を、制限時間内に解く能力」ってのは、受験生の方が上だと思うんだけど。
 ついでに、テストの難易度についてとか色々聞いてみたが、おおむねオーソドックスな問題選択で、あまり奇抜なものがないのでよい、との評価。まあそんな奇抜な問題は東大受験生にでも任せとけばいいと思っているので、これは妥当な評価か。

2002.7.4(木)

しかし、何だな。セミナーがあると自分の研究を急に進めたくなるのは、一種の現実逃避なんだろうか(笑)。 ← 他人の研究に興味のない男。

小論文添削バイト。レギュラーの授業の奴はとりあえず今週で終わり。次は医療系に回されませんように。

2002.7.5(金)

研究室ゼミ。どうも午後イチのゼミは眠くて仕方がない。しかし、今回は自分の研究と同ジャンルの学生が発表するので、話を振られることは確実であるから寝倒すわけにもいかないし。

寝る前にちょっとゲームでもやるかあ、と、「連邦vs.ジオン」のミッションモードをやっていたらついついやめられなくて朝までやってしまう罠。これはちょっとやり過ぎか、と自分でも思わなくもない。何せ、オデッサ作戦前後から最後のア・バオア・クー陥落までクリアしてしまったくらいだから。ミッションモードのほぼ2/3くらいを一晩でクリアしたことに。さすがにアクションゲームを夜通しやるとこたえますな。
 やっていたのはジオン軍モードなのだが(連邦軍では既にクリア済み)、いくらゲームとはいえ、史実(ていうかオリジナル)を曲げるわけにはいかないのか、アクションの目的が「敵に勝つこと」な割にシナリオの流れが基本的に負け戦なところがなんとも。ていうか木馬絡みのモビルスーツがどいつもこいつもカタすぎなのに閉口。まああれは基本的に撃墜不可な存在なので仕方がないのか。こいつらが登場したらひたすら逃げ回るべし。
 さて、両ミッションをクリアしたので、次はエクストラモードだ(ってまだやるんかい)。

2002.7.6(土)

蒸して鬱陶しい天気の中、テストの採点と小論文の添削など。こんな気温では能率が上がるはずもなく。いや気温のせいだけでは決してないんだけど。

田中芳樹「銀河英雄伝説外伝4」読了。イゼルローン日記(の半分)。どうもこの外伝の話が小ネタとしてビデオシリーズのそこここにちりばめられているようで、聞いたことのある話が結構多い。まあ、それを言うなら、この外伝そのものを既に一度借りて読んでいるので、聞いたことがあって当然といえば当然だが。

2002.7.7(日)

何時頃に登場するかどうか番組表からは全く読みとれないものをダラダラ見る気にもならなかったので見ていないのだが、例の出演者自己満足番組(笑)に出ていたさだまさしはどんな感じだったのでしょう。情報求む。

まあ、正直なところ、番組本編よりこっちの方が非常に気になっていたのだが。期待に違わぬ面白さ。別に法的・道義的に問題のあることをやったわけでもなく、嫌がらせの方法としては(笑)かなり高評価なのでは。番組の成功を義務づけられたマスコミ関係者にしてみればたまったものではないだろうが、第三者の立場からするとこれは非常に笑える展開である。なんか、録画を生中継といっている疑惑まで飛び出しているし。

添削。どうも今回の問題は「基準にしたがって機械的に判断」という箇所が多いので、当然ながらコメントの方も判で押したように同じような物ばかり。楽と言えば楽だが、同じことを十数枚の答案に繰り返し書くのもなかなか疲れる。コピー&ペーストは偉大だ。

2002.7.8(月)

予備校バイト。音波の話。やはりネックはドップラー効果か。…いや、考え方が、ではなく、符号の付け方が。運動方向による符号の付け方が音源と観測者の場合で逆なんだよね。テストではケアレスミス続出と見た。

2002.7.9(火)

開始30分前にちょこっとやってみたデータ解析結果で、これまでの懸案だった現象の時間変動に関する議論があっさり確定してしまう罠。まあ、たかだか30分でやっつけたとはいえ、別に考え方が間違っているわけでもないだろうから、あれを正しいと見るのは別に間違っていないのだろうが。我ながらどうも信用ならん。
 まあ、この世の中で私の研究成果を一番信用していないのは何を隠そうこの私であるからして、信用できんのも無理はない。

あとは小論文添削に追われる。

2002.7.10(水)

雨の中を予備校バイトへ。相変わらず、問題の解説をしていると、前半を丁寧にしすぎて後半で時間が足りなくなる。話が長くなる某教授のことを笑っていられないな。
 とりあえず、夏休み前の授業はこれで終わり。あとはお盆前の夏期講習まで暇。さて国際学会の準備をせねば。

2002.7.11(木)

朝、大学に行こうとしたら、いつもの道が崖崩れで通行止め。朝のミーティングに時間ギリギリだったのでかなり焦った。夜帰るときには大した雨でもなかったのでたかをくくっていたのだが、どうもその後明け方にかけて集中して降ったらしい。ここ10年で初めての経験。

元ちとせ「ハイヌミカゼ」購入。この手の、いかにもオリコンで上位に食い込んできそうな奴に手を出すのは我ながら珍しいのだが。何となく気に入ってしまったので買ってみた。高音部が全く掠れない声質はすばらしい。シングルで出ていた曲以外が今いちパッとしないという気がしなくもないが、まずはよいアルバムである。

国際学会の準備…の前に、ほぼ同内容の論文を完成させるとしようか。ずるずる引っ張って未だに完成させていない。投稿論文は時期を逸するといつまで経っても書けない、というのは本当だな。

2002.7.12(金)

論文手直し。よくよく考えると、この論文の内容を固めないと(=D論完成時点からの微調整をかけないと)国際学会の発表がまずいことになるなあ、と今頃気づく。やはり、門外漢しかいない学位審査(というか、審査員の専門分野に対して私が門外漢なのか)と違って、国際学会は専門家しかいないわけであるし。

2002.7.13(土)

論文直し。やはりD論は粗だらけだな、と再認識。よく言われることとして、「修論の内容は8割方嘘、D論でも半分は嘘」というのがあるが、あながち間違いでもない。ま、「嘘」ってのは言い過ぎだとしても、何となく細部を誤魔化しているのは確か。学位審査当時、「何でこいつらはこんな曖昧な部分にツッコミ入れんのだろう」と密かに憤っていた(笑)覚えが。

2002.7.14(日)

非常に蒸した天気。そろそろそんな季節か、ということで部屋の敷物を夏用に入れ換え。これをやると、肌触りがひんやりして気持ちいいので、意味もなく寝そべりたくなるのが玉に瑕。仕事が進みやしない。

小論文添削。レギュラーの授業でやっていた奴もそうなのだが、今年に入って医療・福祉系の答案を回されることが増えた。去年やった感じだと、一応名目上は理科系と医療・福祉系は同分野にカテゴライズされていたとはいえ、実際に回ってくる答案は理科系のだけだったのだが。1回あたりの答案の枚数も多いような気がするし、そもそも今回の添削は元々予定になかったのが答案の多さのために臨時に増設されたものだし。どうも慢性的に人手不足に陥っているのではなかろうか。添削料ケチるからこういうことになるのでは。

2002.7.15(月)

予備校の講義も夏休みに入ってお休みなので、さて学会発表の準備でも…と思いきや、小論文の添削がさっぱり進んでいないので、そっちに時間を取られる。全体的にそれなりのレベルの答案が多いことは多いが、志望大学と比較するとそれはちょっとどうなのよ、という出来なので採点が微妙に辛目。ていうか旧帝大の理工系学部志望なら小論文っていらないんでないの?
 ところで、仮にも小論文と名の付く文章で「です・ます」調を使われると、問答無用で×つけたくなるのだが。なんだその軟弱な文章はぁ!! とか言って。あとは妙に読み物的表現が多い答案。「〜なのは言うまでもない」などと言っている暇があったらさっさと言え。文章にもTPOってものがあることを授業で教えて欲しいもの。いやまあ、受験生に限らず、例えば学位論文なんかでもそういう文章書く人ってたまにいるんだけど。ああいうのはどうもしっくりこない。

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