Diary -過去ログ- 2005年2月(前半)
関東南部ではあと1週間もするとスギ花粉が飛び始めるということで、テレビ・新聞等では猫も杓子も花粉花粉と大騒ぎで煩わしいことこの上なく、騒ぐな、素人が、と一喝してやりたい花粉症歴15年超のベテラン(嫌なベテランだ)な私である。
 去年と比較して20倍だの30倍だのと大げさに言い立ててはいるが、そもそも記録的な冷夏の翌年の飛散量と比較するのが間違いの元であって、平年と比べればせいぜい2、3倍であり、まあオーダーが上がるわけでもなく、ファクターで2、3の違いくらいなら誤差の範囲
…とまあ、まるで天文学者のようなおおざっぱな物言いはともかく、個人的には飛散量が多少増えたところで、症状の軽重にはあまり関係ないんではないかな、という気がするが。何故かというと、…ここは古巣の業界の言い回しを駆使させてもらうが、要するにdetector*1がサチってる*2のでoutput*3がほとんど変わらない、ということである。
*1: 花粉の検出器、つまるところ花粉症の私。ちなみに検出感度はかなり高い(=重症)。
*2: "saturation"(飽和)。要するに検出器の最大カウントより大きなinputがあっても実際のカウントはそこで頭打ちになる、ということ。
*3: 極端な話、ある程度の飛散量で鼻の両穴が完全に詰まっちゃったら、それ以上どんなに花粉が増えたってそれ以上症状はひどくならんわな、という感じ。
むしろ問題となるのは、症状の軽重というよりは長期化だろう。基本的に、私は花粉症に対してはノーガード戦法なのであるが。対策取るのめんどくさいし。しばらく頭を低くしてやり過ごせば敵は去っていくのである。しかしながら長期化に伴う戦力減はできれば避けたいところであり、今年は少々対策を取ってみようか、という気になってたりする。とは言え、病院関係はなるべく避けたいところであり、そもそも花粉症の薬なんぞ飲んだ日には、ただでさえ寝不足で昼間眠いのに(こんな日記にうつつを抜かしているからである。ちなみにただいま午前2時過ぎ)それに輪を掛けて眠くなるのに決まっているので、そっち方面は却下である。
 簡単にいうと、花粉症対策の基本は「花粉を体内に入れないこと」であり、要するに物理的な手段で何とかなるのである。どちらかといえばこっちの方が対策としては好みである。まあ物理専攻出身だし。というわけで前置きがだいぶ長くなったが、要するに、
空気清浄機買いますた
 会社からの帰りにビックカメラによって品定めをしていたら、店員のおねいさんがスッと近寄ってきて色々セールストークをしてくるので、

花粉さえ除去できればあとはなにもいらん。たばこの煙もダニもカビもペットの臭いもどうでもいい。そんな余計な機能を付けるくらいならもっとシンプルにして値段下げれ(意訳)。

…みたいな話をしたところ、そのおねいさん、なんだかやたら気合い入った声で「こちらにいい製品があります!!」とものすごい勢いで棚の一角に案内され、曰く「次世代の空気清浄機」であるところのコレを紹介されたわけである。ていうか次世代ってなんだ、エモーションエンジンでも積んでるのか、と思ったが、つまるところプラズマクラスターイオンによる空気浄化が売りらしい。まあよくわからんが何か新しい技術みたいだ。ところで「プラズマ」と「イオン」がダブってるのは言葉遣いとしてよろしいのか。「腹痛が痛い」みたいなもんじゃないのか。
 まあ、とにかく花粉ならコレ、ということみたいなので即決。仕事があるので一日中家にこもっていられるわけでもないが、せめて家の中くらいは快適な暮らしを。
余談だが、ビックカメラのおねいさん、自分も結構重度の花粉症患者らしく、思わず「同志よ!」みたいな感じでトークが盛り上がってしまいましたとさ(笑)。どおりでセールストークに気合いが入ってるわけだ。
本日、東京・勝どき地区にてdetectorに反応アリ。キッセイの花粉飛散情報(東京都品川区)によると、今日以前の1週間ほどカウントは0であるが、たぶん今日の日付のところで値が上がり始めることだろう(今現在まだ今日の数値が出てない)。
 参考までに、仕事の関係で先週火曜から勝どき地区に通い詰めであるが、2/2の0.6個/cm2に反応がなかったことから、このくらいだとまだ最低検出感度に達していないと言える。
ちなみに、最近仕事の話を日記にあまり書かないのは、守秘義務とか色々考えてると面倒だからいっそのこと書かないことにしよう、とか思っていたためなのだが、なんかそれだとやはり日記のネタに困るな、と思うこともしばしば。それに、ここ数日の仕事が

私にファイアウォールのセッティングさせるのはなんか色々と間違ってるだろーっ

と声を大にして叫びたくなるレベルの様相だったのでネタ解禁。
 これはまあ、たまたま抱えていた仕事が一段落ついてヒマになってしまったところで、ちょうど良い(いやちっとも良くないが)タイミングでファイアウォールのマシンがクラッシュしたのが運の尽きだったのである。つーかあまり知らないんだってばよネットワーク周りについてはよ。壁に穴があいても知らんぞ。それに私ごときにワークステーションのroot権限を与えるのはやばいって。しかもほとんど使用経験がないSolarisだし。なんか使い勝手がLinuxと微妙に違うんですけど。この微妙な違いがけっこう仕事の能率を落とすことにつながってるような。例えば、

  「…プロセス一覧が見たいなあ」
    ↓
   # ps aux
    ↓
   オプションが違うんじゃ、ボケ(意訳)、な表示
    ↓
   (;´Д`)

…みたいな。
 とりあえず慣れない土俵の上で((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブルしながら/etc/以下あたりのファイルをいじっているところ。うが〜viエディタ使いづれえ!! ← Emacs派の意見
さらに言うと、ファイアウォールがちゃんと設定できるまで、作業マシンを(外部の)ネットワークに繋げないので、ネットで調べ物をするためにわざわざ部屋の片隅にある(別ルートで外と繋がっている)PCまで歩いて行かなければならないのがさらに輪を掛けて仕事の能率を落としている。もはや私はGoogle先生がいないと生きていけません。
ところで、設定の参照用に、と渡された過去のバックアップテープの内容がよりによって絶対パスで記録されてるのでうかつに展開できませんがな、という状況なのであるが、これって相対パスで取り出せる方法はあるのかね。Google先生に尋ねたところではどうもめぼしい情報が得られなかったのだが。いや、バックアップの内容をそのまま復旧すればいいならがーっと上書きするのも手なのかもしれないけど(いやそれはさすがに大胆すぎるか)、どうも内容が古いらしくて現在の設定と違うみたいなので。いやそれはそれで設定変えた時点でバックアップ取れよと突っ込みたくなるのであるが。
10日の花粉飛散量は0.3個/cm2でしたとさ。…あれ?
 2/2の0.6個/cm2に反応がないのに10日の0.3個/cm2に反応したということで、一見矛盾してそうだが、この数値は1日の積分量であるからして、10日の場合は瞬間的に飛散量が増大したところでたまたま外に出てしまった(恐らく昼飯時だろう)ということだろうか。
ま、何にせよ、わかったことが一つ。去年のピーク時のわずか100分の1の飛散量(今年は去年の2、30倍ということを考えると相対的にはもっと少ないだろう)であの症状ということは、まことに逆説的な意味で史上最大の花粉飛散量なぞ怖るるに足らん、てこった。むしろ今まで症状がなかった人が発症することによる、「他人の不幸」という名の精神的安寧(笑)の方がプラス要素として大きいかも。みんなこっちの世界へいらっしゃ〜い。