ヘクソカズラ VS ヤブガラシ

 

夏に花をさかせる「つる草」を2つ紹介しましょう。

どちらも道ばたのかなあみや,他の植物などにからみつくようにつるを伸ばしています。

ヘクソカズラ

ヘクソカズラは「ヤイトバナ」ともよばれています。花の形が「やいと」に似ていることからついた名前です。「やいと」とはお灸(きゅう)のことです。

「ヘクソカズラ」というのもなかなかインパクトのある名前です。なんせ「屁」と「糞」なのですから。独特のにおいがするのは確かですが,「屁糞」と言われるほどのにおいでしょうか。

花がさいていれば,すぐにヘクソカズラだと分かります。こんな花をさかす野草はほかにありません(?)。

 

ヤブガラシとは「藪枯らし」だそうです。

つるをどんどんのばしていき,ついには藪(やぶ)全体をおおって枯らしてしまう。それほどの勢いでつるをのばすのだそうです。

やや紫がかった濃い緑色の葉で,それだとすぐわかります。

オレンジ色のところが花だと思っていたら,花びらは黄緑色ですぐに落ちてしまうそうです。オレンジ色のところは花びらの落ちたあとの,花床(かしょう)とよばれる部分だそうです。

ヤブガラシ