オオイヌノフグリ VS タチイヌノフグリ
春の訪れを真っ先に教えてくれる花 オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリよりやや遅れて咲き始める タチイヌノフグリ
春の野草を語るとき欠かすことのできないイヌノフグリの仲間を2つ紹介しましょう
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イヌノフグリと名のつく野草にはイヌノフグリ,オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリがあります。
昔から,日本に生えていたイヌノフグリは最近ほとんど(まったくといってもいいかも)みかけなくなりました。それに代わって道ばたでもふつうに見られるようになったのが,オオイヌノフグリとタチイヌノフグリです。どちらも明治時代のはじめに外国から入ってきた野草です(帰化植物といいます)。 オオイヌノフグリは早春から初夏にかけていたるところで目立つ青色の花を咲かせています。くきは地面をはうように,たおれてのびていることが多く,花をつけている先の部分だけ地面から立ち上がっています。 イヌノフグリの仲間は,その名前の由来にもなっている実の形に特徴があります。「イヌノフグリ」というなんともかわいらしい響きが,まさか「犬の○×△」だったとは・・・!でも,そういわれてみれば確かに,そう見えるわね。 ○×△を知りたい方はオオイヌノフグリのページを見てね。 |
オオイヌノフグリにくらべ,その花はあまりにも小さいので,つい見逃してしまいがちなのがタチイヌノフグリです。目をこらしてよく見ると,小さいながらもオオイヌノフグリに似た花を咲かせています。 オオイヌノフグリは地面をはうようにくきをのばしますが,タチイヌノフグリはその名のとおり,天にむかってまっすぐ立ち上がるようにくきをのばします。その姿は,「花ではオオイヌノフグリ負けるけど,くきの力強さでは負けないぞ」と主張しているようです。 実も小さいですが,やはり「犬のふぐり型」であることにはちがいありません。 |
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