
わすれなのかね
Twitterでお知らせをまとめました。

勿忘の鐘①
勿忘の鐘。と言っても解らないですよね。「イメージ」で言いますと、大晦日紅白が終わり、画面が切り替わり「ボーン、ボーン」と音が聴こえてきます。 梵鐘の音。それを3月11日にします。 これを始めたのには「物語り」があります。

勿忘の鐘②
震災時、浄土真宗の一宗派である真宗大谷派のお坊さんは、自分の意思で動いた方が多く、
ボランティアとして被災各地に入って活躍を始めました
これは「そのひとつの物語」です。
場所は岩手県の沿岸に近い場所です。
皆さんもテレビや新聞で見たとおり、一瞬で風景は変わりました。

勿忘の鐘③
見つけられるものは何かないか。
大谷派のお坊さんは丁寧に作業しました
「大切なもの」、仏像は見つかり、仏具も見つかりました。
そして、大きなものが見つかりました。
【梵鐘】・・・そうです、大きな鐘です。

勿忘の鐘④
この「大きな鐘」はとても重く、
当時は重機もなく、人力だけで取り出しました。
お近くのお寺さんに梵鐘がありましたら、ぜひ見てみてください。
ほんとうに大きく、重いものです。
取り出した梵鐘は、しばらくお寺の山門前に置かれました。

勿忘の鐘⑤
山門前に置かれた「梵鐘」
いつのころからか梵鐘のまわりに瓦礫の中から拾われた仏像やアルバム、ランドセル、ぬいぐるみなど、様々な物が集まりだし、やがて花が供えられるようになり、静かに手を合わせる人の姿も見るようになりました。

勿忘の鐘⑥
多くの人が様々な思いで梵鐘の前に身をおいたに違いありません。この鐘が再びこの街で鳴り響くことがあるのだろうかと、誰もが思ったに違いありません。

勿忘の鐘⑦
そうだ、あの鐘をならそう。
あの日別れた人たち、あの日奪われた故郷を忘れないために。
そうだ、あの鐘をならそう。
あの日からのこと、あの日から出会った人たちを忘れないために。

勿忘の鐘⑧
あの日別れた人たち、あの日奪われた故郷を忘れないために。
そうだ、あの鐘をならそう。
あの日からのこと、あの日から出会った人たちを忘れないために。

勿忘の鐘⑨
「決して忘れない」という願いを「勿忘(わすれな)の鐘」という名にこめました。
「勿忘」とは、「忘れることなかれ」という意味です。

勿忘の鐘⑩
全国に賛同を呼びかけ、同じ時刻にそれぞれの場所で鐘をつく。たったそれだけのことですが、
その願いを共有することが被災者と支援者というそれぞれの立場を超えて、
共に生きる世界を開くものであると信じて。
「勿忘の鐘」はこうしてはじまりました。