建具職人最高の技



 まっすぐな木を組み合わせて
菱形を作っていく菱組が得意。
 組手(くで)と呼ばれる凸凹の刻みを入れ、
 木と木をかみ合わせて作る。
 組手がきちっとできれば、
隙間のないきれいな直線や菱形ができる。
 それは身体で覚えるしかない。
 機械化が進む中、機械にたよらず、
ほとんど手技で仕事をする。

「仕事は一生勉強。」
今も修行中と思い、日々木と向き合う。


江戸組子 建松
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-20-8
TEL/FAX 03-3678-3916
E-Mail edokumiko-tatematsu@jcom.home.ne.jp

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たなかたかひろ
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  幼い頃から父の仕事を見て育つ。
小さい頃から手先が器用で、
父の隣で本棚や犬小屋を作っていた。
組子細工を施すような欄間や障子の需要が減る中、
行燈や屏風、テーブルなど組子細工を活かした
新しい製品づくりに挑戦。
自由な発想で、
伝統的な技術を活かしながら、
現代のニーズにこたえた製品を
次々と生み出す。

「何をつくるか考えるのが楽しい。
伝統を踏まえつつ、実用性のある新しいものを
どんどん作っていきたい。」


 
1972年 東京都生まれ
1994年 東海大学工学部建築学科卒
1994年 都市計画コンサルタント会社に就職
1998年 家業を継ぐため退職、父のもとで修行
一級建築士・江戸川区伝統工芸会会員
2007年 江戸川区伝統工芸展にて技能賞受賞

2008年 江戸川区伝統工芸展にて教育委員会賞受賞
2015年 江戸川区伝統工芸展にて教育委員会賞受賞


 平安末期に生まれた襖や障子などのいわゆる日本建築の建具。
室町時代以降、書院造りの確立とともに建具はさらに発展し、特に障子の桟に細かな細工を加えていく過程で、組子工芸は誕生し、発展していったものと考えられています。細かく削った木片を組み合わせ、様々な模様の細工ものをつくる、日本建築ならではの装飾法です。
 外枠の中に、細い桟を交差させて、菱形や正六角形が連続するように組み、その隙間ひとつひとつに、小さな木の部材を手作業で組み込んで、様々な模様を組んでいく・・・くぎは、いっさい使いません。細工の技術はもとより、その製作過程は緻密さや根気を要し、木の性質なども熟知していなければならず、建具職人の最高の技と言われています。
 材料には、日本三大銘木と言われる木曾檜、秋田杉、青森ひばを主に、屋久杉や神代杉などを用いています。そして、細かな細工には、お刺身材と言われるやわらかく良質な部分を使います。
 本来、欄間や障子などの建具の装飾に使われた組子工芸ですが、近年では、伝統をより身近に感じて欲しいという気持ちから、屏風や行燈、アクセサリーなど、伝統を活かした新しい製品づくりに取り組んでいます。
 手づくりにこだわる職人の“手”から生み出される作品には、清らかな木の香りや滑らかな木肌、細かな木片による精緻な文様など、木の魅力があふれています。
 組子工芸の魅力といえば、やはり細かな木片から織り成される様々な模様の美しさ。わずかな狂いも許さない精巧さは圧巻です。また、木片いわば直線を組み合わせてできるこの幾何学的な模様は、桜や桔梗、雪の結晶、七宝、亀甲など、さまざまな形や意味を表しています。模様ひとつにも、先人たちの知恵や工夫、願いがこめられています。そして、その思いは、技とともに、職人たちの手によって受け継がれてきたものなのです。


(上写真・障子:上から、二重麻ノ葉、桜亀甲、桔梗亀甲)
(下写真・タペストリー:投げ網‥網は運も福もとりこむといって、商家に好まれた。)

江戸組子 建松
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障子
1943年 新潟県生まれ
大工の家庭に育ち、15歳で上京、建具屋に弟子入り
1982年 独立「建松」設立
江戸川区伝統工芸会会員
1989年 江戸川区伝統工芸展にて区長賞受賞
1991年 江戸川区伝統工芸展にて教育委員会賞受賞
1996年 江戸川区伝統工芸展にて教育委員会賞受賞
2006年 江戸川区指定無形文化財認定
2009年 江戸川区伝統工芸展にて教育委員会賞受賞

田中孝弘
田中松夫
投げ網
たなかまつお