1-1 死の床(とこ)、香気(こうき)、澄(す)んだ、握(にぎ)る、咽喉(のど・・・・ふりがなつき)、嵐(あらし)、生涯(しょうがい)、一瞬(いっしゅん)、機関(きかん)、挿(さ)した 1-5 死の床 香気 咽喉に嵐 1-6 せとぎわ 機関 2-3 「がりり」→「咽喉に嵐」→「深呼吸」、あと、「音の変化」としては気づきにくいが「あなたの機関はそれなり止まった」で完全な無音・静寂。「ぱっと」を選ぶ生徒がいるが、擬態語で、擬音語ではない。 「智恵子の立てる音の変化を、追いなさい」という発問のほうが、より分かりやすいかもしれない。 3-1 黄色(レモン)・トパアズいろ(レモンの香気、あと「レモンの汁」という意見も出た。) 白(死の床、あなたのきれいな歯) 肌色(私の手・智恵子の手) 青(あなたの澄んだ目) 緑(山顛) ピンク(桜) 3-2 レモンの色である「黄色」、という意見が圧倒的。 3-3 死の床を形容する「白」、という意見が多かった。一部、桜の「ピンク」を挙げる声あり。理由を聞いてみると、「レモンの黄色は、智恵子を一瞬、生に呼び戻した色。それに対して、桜のピンクは、死の世界にいる智恵子に捧げられた色だから。」とのこと。こちらのほうが解釈としては面白い? 4-1 語彙力のある生徒は多く書き、そうでない生徒は苦労した様子。ここでは「黄色と白の対比」で、生と死、命のあるものと命のないもの、明と暗、光と影(これは、「死の床もあかるいのだからおかしい」という意見あり。)、生き生きしたものと空しいもの、いい匂いと死の臭い、などの意見が出た。 5-1 (例)「智恵子のことを思い出させてくれる存在」 「智恵子と自分を最後にしっかりとつないでくれた存在。単なる果物ではない、天のもの」「最後に自分の気持ち(愛情)を託して、智恵子に与えることができたもの。ある意味、光太郎の愛情そのものが、レモン」「奇跡そのもの」 「この詩の中で、レモンは何を象徴していると思いますか」という発問でもよいかもしれない。 |
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中川とも子
神奈川県立向の岡(むかいのおか)工業高等学校定時制