| なきがら 運んでやろう あいつを お日さんのあたるところへ お日さんは優しく いつもあいつを起こした かつてはイギリスの生まれ故郷で 種子蒔き前の広野の草がささやくところで ここフランスのいくさ場でも 朝な朝なに お日さんはあいつを 目覚めさせてくれた けさまではけさの雪までは さあ どうすればけさのあいつを起こせるか わかってるはずだ おなじみのお日さんなら 考えておくれ どうやって お日さんは種子を目覚めさせるか かつて目覚めたのだ 凍て星の泥の土さえ すくすくと育ったいとしい手足よ 丈夫にひきしまった脇腹よ ―まだ温い？ ―でも、もう硬い？ こんなにも伸びた背丈は 何のためにだ？ ああ この土の眠りをわずかでも 破ろうとするお日さんの骨折りを けさは なにが非力へとしむけるのだ？ |
指示・発問へ戻る 
答えへ戻る 