ホーンビー城
Hornby



イギリス人は野山を歩くのが好き、というのは良く知られたことですし、イギリスを旅行していると至るところで“Public Footpath”の標識を見ることができるので、このことからもイギリス人のウォーキング好きを容易に想像することができます。ランカスターにいた時に出会ったイギリス人たちもやはりウォーキングが好きな人たちが多く、ランカスターから26キロほどのコースであるルーン渓谷のウォーキングが、手軽に行くことができるということで人気のコースでした。ホーンビー城は、そんなルーン渓谷の中にあるお城です。

この地に最初にお城が築かれた12世紀当時、城はモット&ベイリー式の城だったそうですが、現在見られる城の大部分は1849年〜52年に作られたものなのだそうです。個人所有のお城のためガイドブックには載っていないホーンビー城ですが、歴代の所有者たちはイングランド北部で絶大な権力を持ち、中世イングランド国王たちにさえ影響を与えたネヴィル家、ヘンリー7世の義理の父でありボズワースの戦いで勝敗の行方を左右することとなったトーマス・スタンレーなど、イングランド史に名を残す人たちです。お城の中でひときわ目を引くイーグル・タワーは、13世紀のネヴィル家の時代に作られたものなのだそうです。

お城の内部見学はできませんが、お城の周りはルーン渓谷にハイキングに来た人たちや、お城のわきを流れるウィニング川でマス釣りを楽しむ人たちでにぎわっていました。私自身はルーン渓谷を歩いたことはないのですが、いつかゆっくりイギリスを訪れた時に歩いてみよう、と思っています。




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