モン・サン・ミシェル その2
Mont Saint Michel



ここでは、モン・サン・ミシェル島の内部をご案内します。



まずは、大通りへと続く城門です。モン・サン・ミシェル島内には城門が3つ備えられていますが、写真の城門は3つの中で一番堅固な作りといわれる“王の門”です。かつては門の前に堀があったらしく、城門の正面には跳ね橋の名残が見られます。




王の門をくぐってすぐ脇にある柱廊つきの建物は、中世時代、修道院の僧兵が詰めていた場所だそうです。キリスト教の僧でありながら兵隊でもあったなんて、昔日本にいた根来寺の根来衆みたいですね〜。




モン・サン・ミシェル島内は、比較的余裕を持った広さなのかと想像してしまいますが、予想に反して島内にはGrande Rueという名の、修道院へと続く大通りが一本しかありません。しかも、大通りとは名ばかりの狭い坂道である上に、両側にレストランやホテル、おみやげ物屋が所狭しとひしめきあっているので、夏のシーズン中はかなり混雑するだろうな、と思います…。かつては城塞だったということもあり、大通り以外にも修道院へと続く抜け道はいくつかあるのですが、やはり初めは人込みに負けずに大通りを行くことをお勧めします。夜になれば、昼間の喧騒がうその様に人の姿がめっきりと減るのですがね…。




修道院入り口へと続く階段と、階段の下から見上げた修道院の姿です。本当に、修道院というよりも世俗城主を持った要塞のような強固な姿ですね。




12世紀に建てられた聖堂を一部取り壊して作られた、修道院内のオープンテラスです。はるか彼方まで見渡すことができ、まさに絶景です。




修道院の主役、聖堂です。身廊はロマネスク様式、内陣はゴシック様式だそうですが、本当にがらんとしていて質素な聖堂になっています。神様に失礼かと思い、フラッシュ無しで写真を撮ったので、薄暗い写真になっています。




聖堂の隣にあるメルヴェイユ(驚愕)という名を持つ3階建ての建物の3階にある回廊です。1228年に作られたそうです。中世時代、僧衣に身を包んだ寡黙な修道士たちが行き来していたのでしょうね。




メルヴェイユの2階にある広間です。身分のある者が修道院を訪れた際に、通された部屋だそうです。




おまけ。大通りにある郵便局の看板がかわいかったので、思わず写真を撮りました。




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