ロカマドゥール |
![]() 町のお向かいにある道路から 見たロカマドゥール |
ミディ・ピレネー地方西部ロット県にあるロカマドゥールの町は、その景観に驚かされる町です。町は、100メートルもの高さのある切り立った石灰岩の崖に沿って作られており、3層構造になっています。1階にあたる下層部にはは、ホテル、レストラン、おみやげ物屋さんが所狭しと並んでおり、一番人通りが多いところです。2階となる中層部には、7つの教会と礼拝堂が配されており、中世より続く町の心臓部となっています。有名な黒マリア像が安置されているのもここ。3階にあたる上層部には、現在ではホテルとなっているお城が町を見下ろすように堂々と建っています。1階部から上へはエレベーターとケーブルカーで登ることができますが、やっぱり中世当時の巡礼者たちの気分を味わうには、往路か復路のどちらかは徒歩にすることをお勧めします。 10世紀には、すでにこの地に聖母マリアを祀った小さな礼拝堂が作られていたそうですが、この町がスペインのサンチャゴ・デ・コンポステッラへと続く聖地巡礼路の宿場となったこともあり、聖地へと赴く巡礼者たちが立ち寄る主要な町へと発展していったそうです。その上、1166年にはミイラ化した遺体が発見され、「これはきっと聖アマドゥールのご遺体にちがいない!!」と崇め奉られ、ロカマドゥールには神のご加護や聖者の奇跡を求めて巡礼者が続々とやってくることになったのだそうな。 15世紀には崖が崩壊して教会が破壊されたり、16世紀〜17世紀にかけて頻発した宗教戦争などにより町は衰退の一途をたどり、巡礼地としてかつての活気を取り戻し始めたのは19世紀になってからのことなのだそうです。現在のロカマドゥールの町は、ものすごく観光地化しています。通りは人と車でごったがえしており、夜は夜で遅くまで人通りが絶えません。静かな町を散策したいと思うなら、午前中に訪れるのが良いと思います。午後になると多くの観光客がどっと押し寄せるので、のんびり写真を撮りながら町を散策〜なんてことは、恐らく望めないですよ…。 |
![]() ロカマドゥールのお隣l'Hospitalet から見たロカマドゥール |
![]() ライトアップされたお城 |
![]() 中層部にて | |
![]() 下層部から中層部へと続く階段 |
![]() お城から見下ろした中層部の防壁 | |
![]() ロカマドゥール城 |
![]() ロカマドゥール城の中庭 |
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駐車場から見た町 | 下層部の町並み | お城の城壁 | 下層部から中層部へと 上る階段 |
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教会のひとつ | これまた教会のひとつ | お城から見下ろした中層部 | 上層部と中層部の間にある モニュメントのひとつ |
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