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−2002年9月(前半)−

2002.9.1(日)

うちでだらだらと予備校の授業準備。ここのところまた暑さがぶり返してきて、うっとうしいことこの上ない。暑さのせいだけでもないが、仕事は進まず。目の前の仕事をやる気にならなくて、かといって本格的に遊ぶわけにもいかず、そこら辺に転がっているもはやどうでもいい雑誌などをぱらぱらめくってみたり。非常に無駄な時間の使い方である。

2002.9.2(月)

久々に、予備校の通常授業が再開。夏休みももう終わりか(ていうか受験生に休みなどないのか)。今日は光学。この分野に限ったことでもないのだが、この分野は特に図解で説明する機会がやたらと多いので、板書が大変である。しかも、説明に妙に指示語が多いし。「ここと…ここの経路を比較して…」などと言いながら、そこら辺のカラーチョーク使い倒して説明しまくる。客観的に聞いていると訳分からなさそうな気がしなくもない。
 ところで、こういう図を正確に描ける人は、成績もよくなる確率が高いのではないか、という気がするのだがいかに。図を見てるとひらめくことってのは確かにあると思う。まあ、下手なのは仕方ないとして、逆にこういう図を雑に描いている奴ってのはたいがいつまんないケアレスミスをやらかしている、ということも経験上多いような気もするし。とりあえず、平行線、直交線、円を上手に描ける人は物理の問題を解く上で重宝しそうである。

先日の飲み会で友人の知人(そう遠くない知人)の話をしていたら、それが全部本人に筒抜けだったり(笑)。いや別に悪口を言っていたわけでもないのだが、少々不躾だったかという気も。失礼。でも参考になりました(何のだ)。

2002.9.3(火)

隣の研究室で仕事。データベースにデータをあげるときにはこれこれこういうフォーマットにする必要があって、その変換の関数はここにあって、ではあとよろしく、などという説明で私にどうしろと。どのデータがどの関数に対応しているのかさっぱりわからん。関数にどういう値を渡せばいいかもよくわからん。ていうかそもそもやっぱりポインタが理解できてない(それは自業自得)。そんな状態で私にmain関数部を任されても困る。ていうか他人の組んだソース解読するのって嫌いなんだけどね。
 でも、ここの研究室の仕事って、基本的に全て分業制だから、今後はこういう仕事ばかりなんだろう。せめてReadmeをもうちょっと充実させて欲しいもの。ただでさえこの分野の話はさっぱりわからんのに。

漫画家の内山安二氏がお亡くなりに。合掌。
 …といってもこの名前だけで何を描いていたか分かる人はそういないだろうし、かくいう私もはじめは誰だか分からなかったし。学研のひみつシリーズの、「できる・できないのひみつ」「コロ助の科学質問箱」等を描いていた人である。知らない人はここのレビューを見るべし。2ちゃんあたりでは、このシリーズに感化されて理科系に進んだ人がゴロゴロたむろっていたようだが。そういや私もよく読んでたなあ。小学校の図書館にあったこのシリーズを片っ端から読んだ覚えが。上の2作品は親に買ってもらって持っていた。「できっこないす」「できる。やったるで」の掛け合いが懐かしい。こういう本を子供に読ませれば、理科離れ問題もすぐに解決。なんか久々々々に読みたくなってきたよ。

まあ、私の場合、あのシリーズに感化されたのか、それとも元々理科系方面に興味があったのか定かではないが。実際のところ、小中学校あたりではフィクションもの(漫画以外)はほとんど読んでいなかったような記憶が。読んだのはズッコケ三人組シリーズぐらいか(笑)。…いや、フィクションものを読む=文科系、ってのは少々乱暴な考えのような気もするが。そうだな、少なくとも「マンガ日本の歴史」には余り興味がわかなかったということでどうか。

中ボス曰く、「SHiN君は新しいパソコン買わないの?」「一日中パソコンに向かってるよね」「そういう人こそ高速のマシンがいるんじゃないの?」…。
 …い、いやまあ、一日中パソコンに向かっているのは事実だが、だからといって必ずしも研究しているわけではないのですよ(笑)。最近、趣味としてのウェブブラウジング時間が急増しているような気がしなくもない。当然、相対的に研究に費やす時間は減るわけで。それでなくても、最近は隣の研究室の仕事だの、予備校の仕事だの、色々抱えているのに、これでは研究がさっぱり進まなくなりそう、というか実際のところ進んでない。そろそろ、新規PC購入→肥大したブラウザのブックマークを自宅PCに移植→大学PCのブックマークをきれいさっぱり消去→ついでに自宅は常時接続、趣味としてのブラウジングは自宅に限定、ということを本気で考えないとやばいかも。研究へのノリがいまいち悪い、ということも一因ではあるのだが。

2002.9.4(水)

プログラム解読作業。やはりC使いたるもの、ポインタと構造体ぐらいは使いこなせないと駄目か。構造体は今まで特に使う機会がなかったので使ったことがないし、ポインタは使ってはいるものの完全に理解しているのかと言われると少々疑問。どうも「scanfでデータを読み込むときは変数の前に&をつける」というような機械的な知識をそのまま引きずっているだけのような。

2002.9.5(木)

プログラムの方は、結局一から組むのはあきらめ、他人が試験的に作ったmain関数を修正して使うことに。ていうかそういうのがあるなら先に言って欲しいもの。しかし、ファイルのincludeだの配列の数が変わってたりだの、微調整がやたらあって、一日かけてようやく正常動作成功。疲れた。
 人が組んだプログラムだったということもあるし、そもそもUNIX関係はそれほど詳しくないので、コンパイルのたびにわからないことが続出。しかし世の中、親切な人は多いもので、エラーに関する大概の解決法(のヒント)はどこかのページに載っている。Google検索使いまくり。ブラウザに検索バーがあるのでなお便利。

ブラウザと言えば。今使っているSleipnirの話。オプションにある「禁止url」「禁止タイトル」を使ってポップアップ広告を抑制することに今頃気づく。字面から、「お子さまは見ちゃ駄目よ」のような機能をイメージしていたので気づかなかった(気づけよ)。「禁止タイトル」に「infoseek isweb」「フリーティケットシアター広告」「COOL ONLINE」の3行を加えるだけで、ブラウジングが非常に快適に。タブブラウザ便利。

予備校のテスト採点。結構基本的な問題ばかりのつもりだったのだが…。受験生からすると難しいのか。確かに、自分が高校の頃、光学は割と苦手な分野に属していたような気もするが。実際のところ、屈折の法則と光路差の導出(干渉の問題)を押さえていれば、たいがいの問題は解けるのだが。やはりなれないと駄目かね。

2002.9.6(金)

仕事。とりあえず今週中にやっておかなければならないことは終わったようなので、データの整理などをのんびりと。しかし相変わらずここでの仕事についての自分の立ち位置がよくわからん。

予備校授業準備。次から電磁気学。この辺は得意分野なのでバリバリといってみよか。

2002.9.7(土)

予備校授業のプリント作り。色々細かいところまで話す内容を考えていたらだいぶ時間がかかってしまった。電位差によって運ばれた電荷になされた仕事が静電エネルギーになるとか、その辺の話を積分を使わずに話すにはどうしたもんか。

来週参加するシミュレーションの勉強会では、主催者が準備するコードがFortranなので、一応テキストでも買っておくかと本屋巡り。しかし、行けども行けどもFortranの本なんぞ売ってやしない。一般の本屋ならいざ知らず、ヨドバシあたりなら置いているだろうとたかをくくってギリギリまで確認しなかったのが運の尽き。大学生協にはあまりよさそうなテキストがなかったのでそちらでは買わなかったのだが、こんなことなら少々気に入らなくとも買っておくんだった。今どきFortranなんぞ使うのは数値シミュレーションをやってる大学の研究者くらいだということに気づくべきだった。
 …と、追い込まれたところで、駅前ジュンク堂の存在を思い出し、最後の望みをかけていったところが、見事に発見。やはりここは本を探すときの最後の砦である。さすがは東北最大のフロア面積を誇る本屋だ。品揃えは大学生協と大差なかったが。あれは品揃えがどうこうというより、単に選択肢がほとんどない、ということなのだろう。

ちなみに、先日オープンした駅前丸善は、「一階あたりのフロア面積が東北最大」という、なんかミョーに限定条件がついている本屋なのだが。これはやはり、総面積だとジュンク堂の方が広いんだろうな、と容易に読めてしまうキャッチコピーである。

2002.9.8(日)

5日ほど家を空けるので、出張の準備とか、冷蔵庫の中身整理とか、色々。

というわけで明日から週末まで名古屋までお出かけ。昼間はびっしり予定が入っているので、あまり息抜きもできなそうだが。時間があったら大須巡りでも(そんなんばっかり)。

2002.9.9(月)

シミュレーションの勉強会に参加するため、朝イチで出発。昼前には名古屋に到着、名大へ。こちらはまだまだ暑い。
 午後からさっそく講義開始。今日のところは微分方程式を計算機上でどう解くか、という数学的な話なのでそれほど難しくもなく。しかし端末での実習ではやや手こずる。一行あたりの文字制限とか、つまらないところでなかなか先に進めない。やはりどうもFortranは好きでない。慣れの問題以前に、どうも気にくわない。

前に学会で名古屋に来たときは、めったに来ないところなのにコンビニ弁当ばかり食ってたような気がしなくもないので、今回は名古屋名物食い倒れを敢行することに決定。初日はとりあえずきしめんから。もちもちした触感がなかなかよい。しかし讃岐うどんの方がうまいという気も(笑)。ってあれと比較しても仕方がないか。
 しかし、今日頼んだのは「きしめん定食」だったのだが、きしめんの他にちゃんと味噌汁もついていたのが少々意外。やはりこちらの人にとってはきしめんはおかずの一品なのか。大阪人がお好み焼きをおかずに飯を食うようなものか。ついでに言うと、味噌汁も赤(黒? どっち?)味噌で鰹だしが効いていてなかなか旨い。具の豆腐が黒く染まっているあたり、うちの地元の味噌汁とはやはり違う。

2002.9.10(火)

勉強会2日目。物理の話が本格的に入ってきて、いきなり難しくなる。ていうか、この辺の物理の話は余りまじめに勉強していないのでちんぷんかんぷん。2日目にしていきなり壁が。物理がわかってないので、当然ながらそれのシミュレーションなんぞ理解できるはずもなく。用意されたコードを機械的にテキトーにいじくって終わり。

今日の食い倒れ。味噌カツ丼。ご飯の上に千切りキャベツが載っているというのは一見ミスマッチっぽいが、そのさらに上に載っているカツとみそダレが濃いぃので余り気にならず。旨いが、しかしカロリーは高そう。後ろの座席に座っている連中が、冷や奴だけ頼んでダイエットがどうこう言っているので余計に気になる。こっちはセットでうどんも一緒に食べているというのに(笑)。

2002.9.11(水)

勉強会3日目。…あ〜、だめだ。もう話についていけん。まあ、今までほとんど勉強したことがない分野を、1週間やそこらで全て理解できるとはハナから思っていなかったが。とりあえず、テキストとシミュレーションコードの入手、それとある程度の知識をつけた、ということで御の字としておくか。

そういやここは那古野のN大ではないか、と唐突に思い出し、大学生協に行ってみる。やはりというかなんというか、森博嗣作品の品揃えがかなり充実していた。文庫本のコーナの2段ほどが全て森作品でぎっしり。さすが。うちの大学生協で「BRAIN VALLEY」がしばらく山積みになっていたのと同じようなもんか。
 ついでに、建築学科を探してみようかとも思ったが、さすがにミーハーくさいのでやめておく。

今日の食い倒れは味噌煮込みうどん。このくそ暑いのに、ぐつぐつ煮立っている土鍋からうどんをすする。ついつい、追加でビールなんぞ頼んでみる。味噌の濃い味とビールが結構合う。

崩れ落ちるビルの中の映像を初公開!! とか吹聴しておきながら、最後の最後を次のニュース番組に回すのはやめてくれんか日テレ。

2002.9.12(木)

勉強会4日目。講義そのものは今日で終わり。あとは最終日の課題発表会にむけて、グループに分かれて準備。しかし、もはや内容的にわけわからんので(笑)、gnuplotで計算結果のアニメーションもどきを作って、何となくすごいものを作ったふりをしてお茶を濁す。

名古屋での最後の夜くらい、少々奮発していいものを食おうかと思ったが、9時過ぎまで発表のネタ作りをしていたので飯を食うヒマもなく。

2002.9.13(金)

勉強会最終日…は、「いやちょっと早めに帰って一仕事しなきゃならんので…」ということでブッチ切り。もらうものはもらったし、習うことは習ったし、もはや貴様らに用はねぇ、ということである(笑)。発表のネタは準備したし、もういいだろ。後は任せた(← ひでぇ)。
 で、そのままおとなしく帰るわけもなく、市内を適当にブラブラ。市内というか、まあ要するに大須をブラブラ。2時間ほど歩いてみたが、やはり秋葉原と比べると少々割高という気がしなくもない。品揃えもいまいちだし。どうもピンとくるものがなかったので、何も買わずにさようなら。

さて、時間もだいぶあって暇なので、のんびり昼食。最終日なので少々値のはるものを行ってみよう。ということで櫃まぶしを食す。ひまつぶしにひつまぶし。要するに、うな重のうなぎが細切れになっていて、それをお椀によそってだし汁をかけて食べるという、そんな食い物である。そのような食べ方をしてもいいし、そのままうな重として食べてもいいし、気分によって食べ方を変えられるところが良いね。
 これで5日間の食い倒れも終わりであるが、最後の最後に天むすとういろうをおみやげに買って〆。充実した5日間であった。観光地巡りとか、そういう旅行には余り興味はないが、こういうのなら旅行もいいかな(って旅行じゃねえ)。

※ お前それ言いたいだけちゃうんかいと小一時間(以下略)。

2002.9.14(土)

しばらく家を空けていた間にすっかり涼しくなっちゃって。ていうか寒い。夏も終わりか。久々に家でゴロゴロ。

2002.9.15(日)

予備校の模試の問題を考えつつ(ていうか、過去問のパクリをいかにパクリに見せないかを考えつつ)、家にこもる。Tシャツ一枚で油断していたら風邪をひいた。季節の変わり目はいつもこうである。

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