→ back to past diary...  → back to Top...
−2003年2月(前半)−

2003.2.1(土)

とりあえず今日から書類の上で2のところが3に変わったわけであるが。まあそういう意味では大きな変化と言えなくもないが、実際のところ昨日と今日の境目は微分可能であり、要するに滑らかに連続しておりあまり変わりない。というわけで今日も変わりなくガンダムシード(何故)。シナリオ、設定等々、ツッコミどころがありすぎて手の打ちようがなく、もはや見どころといえばキャラ萌えくらいであるが(だから何故)、毎回黒い話題を振りまいているフレイ様にそんなことが期待できるはずもなく、序盤ではてっきり主人公とくっつくのかと思っていたミリアリアはここ数週トール君とらぶらぶ(死語)であり、敵方の天然系お嬢様は大気圏突入以後さっぱり出番がなさそうであり、かと言って艦長はお色気担当で萌えとは少々ベクトルが違っており、となると本命は主人公の痴話喧嘩を聞いてしまって頬を赤らめる清純派なカガリたんなのだろうが、ところがどっこい、これまでなにかと憎まれ役を演じることが多かった副長が今週あたりで萌えシーン連発で株価急上昇、一気に対抗馬に躍り出た模様。いやこの辺異論もあろうが。…というわけでそんな番組である。当サイトはバジルール中尉を応援しております。なにげに。
 とりあえず、後半で出てくる、主人公ピンチ → 種飛び散りイメージ挿入 → 主人公無敵モード、ってやつはいい加減やめにしてほしいものだが。これを乱発されるとかなり萎え萎え。しかも回を追うごとに出現がお手軽になっているような気が。毎回ジョーカーが使えるポーカーゲームなんて面白みのかけらもない。

いつもの友人がうちに来てお誕生会…が先なのか、それとも賞味期限が切れかかったチーズの消費が先なのか、どっちだかよくわからんが、ともかくうちでワインぱーてー。詳しいことは定かではないが、非常に飲み口のいいワインと、チーズ色々、他つまみ色々。堪能させていただきました。その後友人が持ってきたDVDとうちにあるDVD及びビデオを片っ端から夜通し鑑賞。で、その夜通し鑑賞の後にテレビをつけるとコロンビア空中分解で驚く。にうちで夜通しDVD鑑賞したときも、気がついたら歌舞伎町で大火災で驚かされたものだが、うちで夜通しDVDを観ると大事件が起こるというジンクスが定着しそうでとっても嫌。

2003.2.2(日)

免許の書き換えに行かなければならなかったのだが、夜通し飲み会の後に起きたら昼過ぎであえなく時間切れ。来週こそは。

2003.2.3(月)

投稿論文の3度目(だっけかな?)ボスチェックが終わって戻ってくる。まああれだけ直したにもかかわらず、いっこうにチェックの量が減ってないような気がしなくもなく。内容が多いのでまとめが大変。

コロンビアの事故についてTVを観ていたら、「大気圏突入の時に燃えるのに、大気圏を上がっていくときはなんで燃えないの?」という素朴な疑問を誰かが発していて、恥ずかしながら即答できなかったこともあって少々調べてみたりする。
 確かに、密度の高い大気下層(こっちの方が摩擦は大きそう)よりも、大気の薄い上層部の方で燃え出す、ってのはなんでじゃろ、と昔から疑問といえば疑問だったのだが、そこでそこから先に進まないのが私の私たるゆえんであり、研究員(見習い)とも思えない好奇心の足らなさっぷりである。で、わかったことがひとつ。大気圏突入時にものが燃えるというのは大気との摩擦のせい、という通り一遍の説明を今まで鵜呑みにしていたのだが、実はこれは違っていたという。スペースシャトルなどの物体が地球の重力に引かれて超高速で大気に突入すると、その物体の進路手前にある空気が急激に圧縮され、いわゆる断熱圧縮状態になって高温になる、ということらしい。摩擦熱、というよりは物体前面の空気そのものが熱くなる、という意味合いである。「というより」というか、全然意味合い違う。なんかすっかり思い違いをしておりましたとさ。…ていうかこれって常識なのか? Googleで「大気圏突入 断熱圧縮」で検索したら4件しか引っかからなかったところから見て、割と知られていない事実ではないんだろうか、という気もするが。さんざん物理を勉強してきて、挙げ句に黒板の前で偉そうにしゃべっている割に、教科書の知識と現実の現象がさっぱりリンクしていない。虚学っぷりもここに極まれり。

…と、「全然違う」と言ってはみたものの、さらに思考を進めると実はそうでもなかったり。「摩擦熱」という考え方の場合は、大気を構成する原子・分子が、突入してくる物体にガンガン当たって(擦れて?)、その運動エネルギーが衝突時に摩擦熱に変換される、というように表現できる。他方、「断熱圧縮」の場合は気体の温度が問題になるわけだが、そもそも「温度」というのは、気体を構成する原子・分子のそれぞれがてんでバラバラな方向にランダムに運動している(熱運動)ときの、その熱運動のばらつきの度合いを表す物理量であり、温度が高いってのは要するに熱運動のばらつきが大きくて、高い運動エネルギーを持つ原子・分子の割合が高くなる、ということである。即ち、気体の温度が高くなるとその分それに接する物体にぶつかってくる原子・分子のエネルギーも増すわけであり、結局摩擦熱の考え方と結果的にほとんど変わらない、という気もする。要するにマクロな視点で見るか、ミクロな視点で見るか、その違い。今回、このネタで色々ネットを漁っていたときに、オタキングな岡田某が、トンデモ本著者のナントカいう人を評して「大気圏突入でものが燃えるのは大気との摩擦のせい、と言っているので、ものを知らない奴だ」と、情報ソースは定かでないがそんなことを言ったとか言わないとか、そんな記述を見つけたのだが。まあ確かに、トンデモ本の人の言い様は正確性を欠いている、と言えなくもないが、上の理屈で考えると、岡田某の方もそんなに鬼の首でも取ったかのように言えるほどのもんでもないんではないかと。

で、最初の疑問に戻ると、よくよく考えると「摩擦熱」でも「断熱圧縮」でもどっちでも説明はつくな。要するに、どちらの理屈を使おうが、問題は物体のスピードである。大気下層では(密度が高い分)空気抵抗が大きく、当然ながらスピードは抑えられる。結果として摩擦熱/断熱圧縮による加熱の度合いは抑えられる、と。ていうかそもそも地表から上がっていく段階でそんなスピードが出せるはずもなく。気づいてみれば簡単。ていうか気づかないの私だけですかそうですか。

余談だが、「大気圏突入」だけでGoogle検索すると、どいつもこいつもガンダムネタだったのには少々笑わせてもらった。

さらに余談で、確か前の飲み会の時だったか、「ガンダムシードでアークエンジェルが大気圏突入するときに、艦底をジェルで覆っていたが、あれってどうよ」などという話があったような気もするのだが。「摩擦熱」の考え方だとジェルなんかすぐにはぎ取られそう、というイメージがあるのであまり意味なさそうだが、「断熱圧縮」の方で考えると、要はこの加熱によって生じた熱エネルギーを、どうにかして艦体の加熱に使わせなければいいわけであるから、ジェルを使うというのはひとつの手ではある。加熱されたジェルはどんどん気化していき、その際に周辺から気化熱を奪い取るので、その分の熱を相殺できる、というように考えられるので、一応有効な手段ではないかと。ジェルというのは一般的に分子量は大きそうであり、ということは液体時の分子間力もその分大きく、ということは分子間の結びつきを断ち切る(=気化)時に要するエネルギーも大きく、周辺の熱をよりたくさん相殺できる、ということから、「ジェル」であることの合理的な説明もつく。ただしジェルを絶えず艦底部に供給する必要があるが。まあ、フェイズシフト装甲だのニュートロンジャマーだの、原理がよくわからん進んだ技術がいっぱいなこの世界であるから、そのくらいの技術の実現は余裕だろう。…ということにしておこう。

で、肝心のコロンビア事故について何か言うことはないのか。

2003.2.4(火)

データ処理のプログラム作成。まあ複数のバイナリデータを読み出してくっつけるだけだからそんな難しい作業でもないのだが。

2003.2.5(水)

データ処理スクリプト修正作業。C言語のプログラムを呼び出して処理させるだけなのに、だんだんスクリプトの内容がふくれあがっていく。

2003.2.6(木)

データ処理してサーバーにアップするところまでは一応形になったのだが、肝心の処理結果がどうもおかしい。入力のデータそのものは問題ないようなので、やはり処理部分が問題なのか。分野外の人間にこんなデータ処理のコア部分をいじらせていいのか。

2003.2.7(金)

研究室ゼミ。M1の学生がレビューをした論文の内容について、一言どころか小一時間ほどいいたいことがあったものの、これを言ってしまうと再来週の自分のゼミ発表のネタがなくなってしまうので黙っていたのだが、そのとき出張でいないらしいボス2に「今言え」と言われてしまったので、はじめは小出しにぼつぼつとしゃべっていたものの、だんだん歯止めがきかなくなり、いつの間にやら糾弾の嵐。いやだってツッコミどころ満載なんだもの。つーか、単にその程度の内容でありながら論文掲載が先越されたことに対して八つ当たりしてるだけちゃうんかい、という気がしなくもない。ネイティブは言葉の壁がなくていいよなあ。

2003.2.8(土)

シード。バジルール中尉萌えキャラ化計画は順調に進行中の模様。ビビアンのアレは…、まあ、深遠なる大人の事情、なんでしょうな。とにかく、頭悪そうな愛人にしか聞こえないところがなんとも。あれでは二代目ハモン・ラルの役はとうていおぼつかないぞ。いやそんな役柄を演じるんだかどうだか知らんが。

2003.2.9(日)

免許の更新をしに免許センターまで。寒さがだいぶ緩んできたので助かった。特に問題もなく黄金免許ゲット。免許の写真を見て、なんかちょっと顔が丸くなったような、という気がしなくもなく(笑)。

→ back to past diary...  → back to Top...