11月1日〜

ダイアリー目次            

 

11月10日(水)晴れ サザンカ「ベアトリス・エミリー」

庭に地植にしてから3年ほどたつサザンカ「ベアトリス・エミリー」がこんなに可愛い花を咲かせた。バラといっても通用するような花だ。鉢で1年ほど育て、少し大きくしてから地植にしたものだ。そこには大きな椿が植えてあったが見事に枯れ、何とも殺風景になったものだから小さな苗木を植えた。もうこれを植えてから3年ほど立つがまだ丈は1メートルほどしかない。うちには椿の木が結構植えてあるが生長は遅い。10年ほど立ってもまだ私の背丈ほどしかないものもある。これから花の少ない時季に向かい華やかな花を咲かせてくれる椿やサザンカは貴重なものだ。

 

 

11月9日(火)快晴 「パイナップルセージ」

今日も又ぽかぽかの小春日和。こんなに天気が続くとなんだか気持ちが悪い。朝早くから洗濯物を干したり、布団を干したり出来る11月なんてこちらでは珍しい。庭仕事をするときは半袖Tシャツ一枚でも良い程だからバカ陽気だ。

隣の境に植えてあるパイナップルセージが満開。セージの中でもこれが一番遅く咲く。しょっちゅう切り花にしてるので大分花が少ないがそれでもまだ見応えがある。このセージは葉を触るとほんとにパイナップルの匂いがするのが不思議。セージ類は皆どれも水揚げが悪いので切り花には向かないと思っていたが水切りを何回もするとシャキッと甦る。

思うに花というものは朝早くに切ると萎れずにいるが、かんかん照りの午後などに切ろうものならぐんにゃりとしてしまう。夏などは朝7時前くらいまでに切らないと元気がないままで萎れてしまうものが多い。いつ何時切っても大丈夫なものもたまにあるが、バラやセージなどは絶対に朝早く切るようにしている。

 

 

11月8日(月)晴れ 「ネメシア」

ここのところ嘘のように暖かな日が続く。近所の人は早々と雪囲いの準備を始めた。今のうちからすれば暖かいしゆっくりと仕事が出来ると言う。なるほどそう言われてみればそうだが、雪囲いの前にバラや諸々の物に寒肥を入れねばならない。去年はあれよあれよと言う間に雪が降ってしまいついに寒肥を入れる暇がなかった。今年は先日から少しづつ肥料を入れ始めたがなかなか終わりそうにもない。バラにはもちろんの事、サツキや紫陽花にも今年は入れるようにしてみた。紫陽花は今まで肥料など入れた事がなかったが、地植えのものが今年はどうも成績が悪かった。この間テレビで紫陽花の手入れの説明をしている先生が、秋によく日光に当てる事・肥料を入れる事といっていた。うちにある膨大な量の紫陽花に肥料を入れるとなると大変な事とは分かり切っているが試して見る価値はありそうだ。

12月にもなるといつ雪が降るか知れず、今のうちに出来るだけの事はしてみる。なんと庭造りとは大変な事か。寒くなっても延々と庭仕事は続く。

ネメシアが又可愛い花を咲かせ始めている。夏には弱いが春と秋にはずっと咲き続ける重宝な花だ。

 

 

11月7日(日)曇り 「アメジストセージ」

セージの中で私の一番好きなアメジストがそろそろ終わりを迎えている。ビロード状の紫の花の中から白い花が見えてきたらもう終わりに近くはらはらと散ってくる。今年は台風の影響で葉もちりちりになったり、心なしか花も少ない。今年の冬にハーブ園に行きこのアメジストセージの中でも珍しいと言われるものを買った。普通は白い小花が咲くのにそれは紫色の花が咲くと言われたのだ。しかし比べてみると何だか大差がないようにも思えた。いったいどうなってる?

このセージはまだ丈が低い時に摘心すれば分岐し、沢山の花を咲かせる。が、やはり摘心すると花穂は小さい。今年は全く摘心をせずに育てたので花穂は大きい。どちらが良いのか好みだが、私は迫力ある方が好き。しかし摘心しないと縄でくくってでもおかない限り丈が高くなるので倒れて来るのは困る。この花穂をまだ若いうちにドライにすればまことに美しい。リースなどによく使われている。

 

 

11月6日(土)快晴 「羽衣ジャスミン斑入り」

これは今年の6月頃ネット友達から戴いた羽衣ジャスミンだ。小さかった苗もぐんぐん伸び、斑入りの葉の中にはピンクがかっているものもある。余りに生育旺盛なので伸びすぎた枝を切ったりしているが、先日この切った枝を友達にバラと一緒にあげたところ、唸るほど素敵に活けてくれた。自分ではこんな枝使い道があるかと思いながら切ってあげたのに、なるほどこんな活け方もあるのかと感嘆の声をあげた。普通のジャスミンは枝がまっすぐに伸びるのに、これはくねくねと伸びるので花を引き立ててくれる。こうなってくるとこのこのジャスミンはますます大事にせねばと思った次第だ。

 

 

11月4日(木)曇り 「コルデリーネ」

今年の春には枯れたかと思えたコルデリーネが見事に生き返っている。ここに植えてからもう4年ほど立つが去年の大雪にはさすがに参ったのかと思ったからだ。これはニューサイランとよく似ている。ニューサイランの方は下から葉が出るが、これは茎から葉が出てドラセナのような咲き方をする。そしてニューサイランはとんでもなく高い値段。これはは数百円で買った筈。しかしこれを買ったナーセリーでも今は置いてあるのを見たことがない。高いニューサイランの方が有名になったし、売れ筋なのかも。

昔はこんな銅葉色にはそんなに興味がなかったのに今はこんな色の葉に魅力を感じる。こんな色が庭にあると何となく渋く落ち着いた庭になって見える。雪が降る前にこの葉をひとまとめにして縛っておく。いずれにせよ葉は枯れるが又新しい葉が出てくるのが嬉しい。

 

11月3日(水)曇り 「ジキタリス」

11月3日の文化の日と言えば大抵は晴れと決まっているのに今日の天気の変な事。夕方くらいまでは暑くて快晴だったというのにその後は突風が吹き始め激しい雨も降り始めた。孫の昼寝の間の隙を狙ってする庭仕事では自分が今日はここまでやろうと思ったノルマは果たしたので胸をなで下ろした。

ジキタリスが狂い咲きをしたのか今頃になって可愛い花を付けている。このピンクのジキタリスは何となくもう飽きてきたので他の色に挑戦するものの変わった色は弱いのか一回も成功しない。この間も性懲りもなく珍しい色を買ってしまい来年こそはと意気込んでは見るものの果たして咲くかどうか。

 

 

11月2日(火)曇り 「トレニア」

久しぶりに実家の母に電話してみた。母はついこの間アメリカに住んでいる孫の結婚式に出席し帰って来たのは知っていたがなかなか電話をする暇がなく、久しぶりの電話になってしまった。今私のうちにいる曾孫の事やら孫の結婚式の報告やらと話しは尽きない。気が付いたら1時間も立っている。母の趣味は海外旅行とパチンコ。私が言うのも何だが母は私とは大違いの結構理知的な人。にも関わらずパチンコ好き。しかしパチンコは止めたと言う。ハテ?夜はじゃあ何をしてるのかと聞いてみると母が恥ずかしそうに、「あんたに内緒にしておこうと思ったんだけど・・」等と言い出す。いったい何を言われるのかとドキドキしたら、「実はパソコンを買ったの」と言うではないか。ははぁ〜〜母の妹(つまり私にとっては叔母)が大分前からパソコン狂いになり、時々私のページを覗いては母に報告しているらしい。きっと叔母の影響だ。今は必死でパソコンの操作を覚えている段階のようだ。そのうち出来るようになったらメールする、という言葉を楽しみに電話を切った。私がパソコンを買ったのは娘とメールをしたかったからだが、買おうと思い立った翌日にはもう電気屋の売り場に立っていた。私がページを開いてから早4年近い年月が立ったがやっと母はその気になってくれたようだ。母とメールが出来るようになる日が待ち遠しい気持ちで一杯。

トレニアは庭のあちこちに生え、昔一回これを植えた覚えがあるので毎年零れたねで出てくるようだ。もうそろそろ終わりに近いが花も結構可愛いし丈も余り高くならず長い間楽しめる。基本的には一年草は余り植えないようにしているが放っておいても出てくるものなら手間いらずで良い。

 

 

11月1日(月)曇りのち雨 「コクリュウ」

今にも降りそうな空模様だったが久しぶりに庭の雑草取りに励む。気が付いた時にはいつもちょこちょこと取っているにも関わらず相変わらずの繁殖ぶりには閉口する。これでもか、これでもかとまるで戦いを挑まれているよう。以前だったらまる一日でも飽きることなく草取りをしていたが今は何せ時間がない。

いろいろな庭仕事の中でも私は雑草取りが一番性に合っている。草に覆われ汚かった地面がスッキリと見えてくると嬉しくなる。煩わしい諸々の庭仕事を早く終え、黙々と雑草を取る仕事に戻りたいと思う。仕事が終わってスッキリとした地面を見渡すと気分も晴れ晴れする。近所に「○○さんの家には雑草が生えないみたいだ。」と言われた事がある。心の中で「そんなわけ、ないだろうが!」と一笑に付したが。

コクリュウは葉も真っ黒で珍しいものだが、このように実も真っ黒。まるで植物のカラスのようだ。少しずつ株分けをしてだんだん増えてきたのにはにんまりする。