2月1日〜

ダイアリー目次            

 

2月10日(木)くもり 「ゼラニューム」

大分雪も少なくなって何気なく庭の隣りにある大工小屋の方を見るとキウイの棚がなくなっている。沢山張り巡らされていた枝は全部切り取られ何も枝のない木が3本たっているだけ。いったいどうしたんだろ?あのキウイの棚はうちのネコの遊び場には絶好の場所だったのに隣の事ながら気になる。私の家は四方が田んぼに囲まれていると言っても良い程だが、稲の収穫の後の田焼きの時はたまらない。まるで家の薫製が出来るんじゃないかと思うほど煙で充満する。あまりのひどさに家の真ん前でするのだけは避けてほしいと頼んだこともある。

しかしこの頃は又どういうわけか燻っている匂いがする。私は匂いに敏感なので憂鬱になる。夏場なら窓も開け放してあるが今は寒い冬。窓は全部閉めっきりだというのに。夜中になっても匂いはなかなか抜けない。いったい何が燻っているのだろうと大工小屋を見るといつも煙が出ている。多分暖房に使うストーブにいらなくなった木材を燃やしているのだ。

この頃では新築の家には薪を燃やすストーブを設置する家が多い。入り口の方を見ると薪がどっさりと山積みになってる。あれだけの量を用意していつもストックをしておくのも大変な話しだろうと思うし、それを毎日部屋の中まで運ぶのも大変。友人のところでは3階が住居になっていてその薪を運ぶのは主婦の仕事。それでなくても主婦は忙しいのに大量の薪をえっちらおっちらと3階まで運ばねばならない。ついに友人は頭に来てそのストーブを止めたらしい。

薪ストーブを使っている家はふんわりとした暖かさに包まれ快適かも知れないが隣り近所に煙の匂いはいかないのだろうか。うちのようにこんなに離れているところでさえかなり匂う。町の中の家なら尚更だろう。

又他の友達の家では新築したとき灯油のボイラー室を何気なく隣りに面した所に設置した。ところが隣の家は面した場所が寝室だったのだ。住むなり隣りからすぐに苦情が来た。隣りは早寝なので寝ようと思うとボイラーをがんがん焚く音で寝られないというのだ。夜11時以降は絶対にボイラーは焚けないという羽目に陥った。真夏の暑い時ご主人が遅く帰ってきても風呂に入る事は出来ない。今更ボイラー室を他に作ることも出来ず友達は困り果てていた。そんな事を思うと新築する場合は隣の部屋の配置なども考慮に入れねばならないという事だ。

 

 

2月9日(水)くもり 「エピデンドラム」

1月28日のダイアリーに載せたエピデンドラムの蕾がやっと開いた。茎の方には蜜が沢山付いている。蘭はどの花も蕾の時から茎に蜜を付けるのが不思議だ。

今日は昼にランチを食べに行った店にはシンビジュームの花が沢山花瓶に挿してあり余りの豪華さに驚いたが、値段を聞いて又びっくり。なんと1本200円だったというのだ。普通の花屋で買えばどんなに安くても1000円以下という事はないのにそれは八百屋で買ったと言う。1000円でも私達が育てる苦労を考えれば安すぎると思える値段だ。いったいどういうルートで入ってくるのか分からないがこれじゃ生産者は「もってけ、泥棒!」状態だろう。ますます蘭を育てるのが馬鹿らしくなってくるがこうして可愛い花を付けてくれるとやはり嬉しくなる。

 

 

2月8日(火)くもり 「エレクトーン」

12月も押し迫った頃我が家に新しいエレクトーンが届いた。今までのものに比べると大幅なモデルチェンジだ。色はシルバーメタリックでいかにも新機種という感じがする。生産が追いつかないとの事だったので早めに注文したら意外と早く届き、こんなに早く来るんだったら何も焦って注文するんじゃなかったと後悔してる。何せ今は孫がいるのでじっくり研究する暇がない。

エレクトーンは今や何もかもがコンピューター化されこの年でこんなものを使いこなさねばならないというのは辛いものがある。今までの音源というものは楽譜にフロッピーがついていてそれを差し込めば良かったのが、これはインターネットと接続されており音源はヤマハのサイトからダウンロードするのだ。だからもちろんネット接続をしてない人にとっては宝の持ち腐れ。そしてついこの間は買ったばかりだというのにバージョンアップをせねばならなかった。

私がいつも不思議に思うのはこれだけ何もかもがコンピューター化され子供達の遊ぶものと来たらゲームばかりという時代になったというのに年々エレクトーン離れになっていることだ。ピアノは一台買えば数十年は調律さえすれば使える。しかしエレクトーンは5・6年に一回はモデルチェンジがあり安い車一台分ほどのお金がかかる。私もこの職業になってからいったい幾らくらい使ったのか考えてみた。金額にすれば1500万〜2000万はかかっている。今や親は子供の学習塾に膨大なお金がかかり、子供の趣味にお金をかける事ができなくなっているというのも大きな要因だと思うがやはりモデルチェンジをするたびにお金がかかり過ぎると言うことが大きな原因だ。こんな事を打開するべくこのエレクトーンはバージョンアップという線を打ち出して来た。しかいなんやかやと言っても数年後には又モデルチェンジをするだろう。

世の中これだけハイテクになったと言ってもまだインターネットをしていない人達は沢山いる。現に私の小学生の生徒もこれを買ったがまだネット接続はしていない。それにネット接続などは小学生の子供の手に負える事ではなく総て親がせねばならない。講師でさえも自分では接続できず知り合いに頼んだり楽器店のネットに強い人に頼んでいる。これでは便利になったのか不便になったのか分からない。

エレクトーンという楽器時代いったいどんなものか分からないという人達も沢山いるだろうが、これは一人で何もかもが出来る。メロディーやバックのオーケストラやベース、そしてリズムがつき、一人でバンドが出来ると言うことだ。ピアノにはピアノの良さがあるが、これは何もかも一人で楽しめ曲を練習し弾きこなせた時の喜びは言い尽くせない。こんな素晴らしい楽器の良さをもっと皆に知って貰いたいがそれには価格の大幅な値下げをしてもらわねば無理というものだ。

 

 

2月7日(月)くもり 

毎晩孫を寝かしつけるときに孫の好きな本を読んであげる。アンパンマンの話しだったり、短い童話だったりするが余り長いものだと孫は目が冴えて寝なくなるので適当に短いものを選んでいる。一冊を読み終わると孫は自分のベッドに行き、独り言をつぶやいたりクッションを玩んでいるがそのうちに寝ていく。初めのうちは私も寝たふりをして真っ暗にしていたがそれが結構長い時間かかる。どうも寝付きの悪い子のようで長い時は1時間近くもかかることがある。私にとってはその1時間は貴重な時間だ。その1時間があればあれも出来る、これも出来ると思いながら寝たふりをしてるのはとても辛い。かと言って一緒に寝てしまったらますます何も出来ない。

ある時開き直ってその時間は小さな蛍光灯をつけ私の読書の時間にする事にした。暗くしないと孫は寝ないかと思っていたが案外明るくても寝ていく。自分の本を読んで貰うと後は寝なきゃいけないと思うのか諦める。孫のいなかった時は読書の時間を作り出すのが大変だったが、今は必ず1時間以上は読めると言うことになる。

私は推理小説が好きだがこの頃は余り読まなくなった。図書館へ行くと返却のところをまず覗く。自分が今まで読まなかった作家の本がいくつも並んでいるのでパラパラとめくってみる。自分が本を探すと作家名のところで探すのでいつも同じ作家のところにばかり行ってしまう。しかし返却本のところには未知の作家のものがいくつも並んでいる。他人が読んだ本と言うことは面白かったのかもと思い借りてみる。中には当たりもあり新分野を開拓したようで嬉しくなる。

この年になると自分が以前に読んだ本と言うことを忘れ同じ本を借りてきてしまう事もある。それを防ぐ為に借りた本は必ずメモをするようにしてみた。表を作ってみると自分が好きな作家は一目瞭然となり、ずらっと題名が並ぶ。作ったついでなので面白かった本は赤い字で書くことにした。見直してみると意外と赤字の本は少ない。この表は最近になって作ったのでまだ沢山は並んでいないが昔からこういう物を作っていれば表はもっと賑やかになったと思う。赤字が多いのはやはり山崎豊子の本が多い。最近読んだ本で面白かったものは宮本輝の「森のなかの海」。

 

 

2月6日(日)くもり 「プッチ」

さすがの雪も今日は小休止でやれやれ。道はもうスッキリと空いているので道を走る分には不便さはない。

プッチが私の家に来た時はまだ50日くらいの時だった。その時は鼻は真っ黒だったのに今ではこんな色に変わったのが不思議。甘えん坊でいたずら好きは今も変わりない。

先日ネット友達のところに新しいネコを迎えたが元気がなく心配の様子だった。しかし5日間ほどたつとやっと慣れたようでホッとしたようだが、私にもそんな経験はある。初めて飼ったネコはもう大人になったヒマラヤンのネコだった。飼い主の奥さんが妊娠したので面倒を見られないと言って貰い受けたのだ。妊娠したのでネコはもういらないというのもおかしな話しだが、その気持ちもわからないでもない。とかく初めての子供と言うものには母親は神経質になりがちで動物から病気が移ったらとか、怪我をさせられたらとかいろいろ考えるものだ。

とにかくそのヒマラヤンは見たことがないほど美しく私達にとっては初めての血統種だった。子供も私たちも嬉しくて姿さえ見れば抱きたがり、かまいたかった。ところがネコは慣れない家に突然連れてこられ三日三晩泣き続けた。私たちの姿が見えると手の届かないところに隠れ、どこを探しても姿が見えずどこかに行ってしまったのかと探し回る事ばかり。家の中を探してもどこにもいないのだ。どこかへ行くと困るので2階に閉じこめておいた筈なのに。

ところがネコは窓から屋根の軒の隙間に入り込み、そこで一日中過ごしていたのだ。餌を食べる時だけ姿を現し、それ以外はそこに隠れている。そこにいるのがどうして分かったのかというと、懐中電灯で屋根を照らした時に目がピカッと光ったので分かった。そこには一週間くらい出たり入ったりして隠れていた。それからはやっと少しづつ出てくるようになったが2階から下に降りて来るまで数ヶ月かかった。どこでも平気で歩くようになったのは一年近い年月がかかったと思う。

私の友人のお母さんがネコを飼っているがそこのネコは7年間引きこもり部屋から一歩も出ないそうだ。唯一窓から屋根の散歩はしているようだが飼い主にも懐かず抱く事も出来ないし、捕まえる事も出来ないのでもし病気になったときはどうしようと悩んでいる。そのお母さんは「何でこのネコを飼っているんだろ?」とつぶやいたそうだが笑ってしまう話しだ。どうやら前には2匹飼っていたそうだが、もう1匹のネコが死んでしまってから引きこもりになったそうだ。ネコの性格にもよるが環境の変化がもたらす影響は大きいようだ。

 

 

2月5日(土)くもり 「星咲きゼラニューム」

予報通り今週一週間は毎日雪だった。予報なんてものは余りあてにならないのが相場なのに今回はほんとに予報通りだった。雪がどのくらい降ったとか、降らないとかこの頃では挨拶替わりになっている。一週間降り続けたと言っても今回の雪は一日に一気に降るという事がなかったのでそれほどつらい雪ではなかった。新潟の被災地などでは一日に1メートル近くも降ったりするのだからたまったもんではない。今日ニュースでは自衛隊の救援隊が200名も駆り出され雪かきに大わらわだったようだがとても一日で終わる作業ではないようだ。そんなところに比べればこちらの雪などはちょろいものだ。

星咲きゼラニュームは寒い廊下でも元気に花を付けている。とても綺麗だ。

 

 

2月4日(金)くもり 「シンビジューム」

孫は昨日鬼の面を保育園で作ってもらい得意げにかぶって帰宅した。孫の通っている保育園では毎日のように先生がいろんなものを作ってくれて持ち帰る。初めの頃は全部取っておいたが余りの量の多さにこの頃では捨てる事も多い。園に迎えに行くとき時々孫達が何をして遊んでいるのか見てみる。夏に入園した時にまず驚いたのはハサミを持たせて紙を切っていたことだ。早速家でも小さなハサミを買ってきて切らせてみた。ところがうまくいかない。園では上手に切っていたというのに何故、と思い考えてみた。子供のハサミは小さいので切れる幅というのはほんの少ししかない。そして広告の紙等を切らせていたのだが、それでは紙を持った時に柔らかいので立たない。園で切っていた紙をよく見てみるとかなり厚い紙だ。ティッシュの箱などを利用したり厚紙を使っている。又幅は全部1センチほどの幅に切り揃えてあった。何気なく見ていたが下準備が細かくしてあり、子供の切りやすいものを用意してあったのだ。

又先日お迎えに行った時には針を持ち、紙に模様を縫っていたのでびっくりした。まさか3歳にもならない幼児が縫い物を出来るとは思っていなかった。紙にはあらかじめ目打ちで小さな穴が空けてあり子供は毛糸を通した太い針でそこを縫うという案配だ。

これが家庭だけで育てていたら絶対に針も持たせないし、ハサミを持たせるなんて事ももっと大きくならないとさせない。うちの孫は5月で3歳になるが孫よりもっともっと小さな子供達も皆ハサミも針も上手に使う。やはり子供は家だけで育てていると危険な事はさせないだろう。その替わり知恵が付かないと言うことがよく分かる。

 

 

2月3日(木)雪 「カランコエ ミラベラ」

外は相変わらずの雪が降っているが夕べからは余り積もってないところを見ると峠は越えたようだ。毎日の雪かきに業を煮やし夫が川の中に入れるポンプを買ってきてくれた。うちの前に農業用水が流れていて、小さな川らしき物がある。雪は前の田んぼにどんどん落としているがこの用水にも捨てる事ができるのでとても便利。水を汲むポンプをその中に入れ、玄関前や駐車場に長いホースを引き雪を溶かす作戦。夕べからそれを設置しみたら朝は水が少ししか出ていないが雪は殆ど積もっていなかった。用水の水は濁っているのでゴミが穴に詰まってしまうのが分かった。目打ちで穴を突っついたりホースにたまったゴミを捨てたりしたら又出てきた。用水の水は冷たいので雪を溶かすには温度が低すぎる。しかし水が流れていれば雪は積もらない。これで雪かきから少しでも開放されれば御の字。こんな事は女にはとても考えつかない。やはり伴侶がいるというのはこんな時には感謝せねばならないのかも。。。

 

 

2月2日(水)時々雪 「日向ミズキ」

日本列島を包んだ大寒波は各地に被害をもたらし雪による被害や車の追突事故など事件には事欠かない。特に新潟県中越地震の被災地は86年以来の大雪となっており、気象庁は被災家屋倒壊への警戒を呼びかけている。弱り目に祟り目とはこの事で被災地の人たちは踏んだり蹴ったりで何とも気の毒な事だ。

氷見市の雪は昨日の午後は大分降ったが夜中は思ったほど降らずホッとしたがそれでも午前中には夫と雪かきにおおわらわだ。しかし新潟などの積雪量に比べれば問題にならないほど少ない。北陸は今や豪雪地帯とは言えず、生活にも困る事などはひとつもないので助かる。

寒いなか日向ミズキの花芽がもうこんなに大きくなっている。春になり一番初めに咲くのはマンサクの木。なんと言ってももう2月。もう少しの辛抱だ。

 

 

2月1日(火)雪 「水仙」

昨日からの雪が大分積もっている。午前中に雪かきをしたというのに昼過ぎには又地面も見えなくなり真っ白。こう毎日雪が降ったんじゃ話題もなくなってくる。富山市の積雪は正午の時点で39センチ。まだまだ降り続くそうでうんざり。

携帯に一日に何回も同じアドレスで迷惑メールが来る。触った事もない設定のところを触り、撃退の設定をした。それでもまだ来るのでおかしいと思いアドレスをよ〜く見てみたら名前は同じでもその後の数字が毎回違う。通り道にauの店があるので聞きにいってみると数字を除いたアドレスを登録しておいたら良いとの事だ。その通りにしてみると一切来なくなった。メールなどと言うものは受け取る方も料金がかかっているのだから全く迷惑な話。しかし意外とそんな事を知らない人達も沢山いる。そんなメールを出している側はいったい何で儲かるのか分からないが皆賢くならないと損をする時代だ。