2月11日〜

ダイアリー目次            

 

2月20日(日)雨 「カンパニュラ」

八重のカンパニュラがこの寒さにもめげず鉢の中で頑張っている。これは昨年の秋に買い、少し大きめの鉢に植え替えて置いたもの。こんなものを幾つか秋のうちに買っておき春に備える。

主人の友人が今日の午後に逝った。主人はとるものも取りあえず駆けつけたが帰ってくるなり「神田川」のCDはうちにあるかどうか聞いてきた。その友人が書き留めておいたものの中に「神田川」を自分の葬儀に流してほしいと書いてあったそうだ。あの曲ならきっと葬儀の時に流しても心にじんと来るものがあり涙を誘うだろう。

そんな事を思うと私だったらそんな時はいったい何の曲を選ぶのかぼんやりと考えてみた。私の父の時はラベルの「ボレロ」を流してくれというのが遺言だった。あの曲は単調なドラムの音が最初から最後まで流れその単調さが何故か不思議な感覚だったのを今でも鮮明に覚えている。いかにも父らしい選曲だ。

好きな曲をあげればキリがないが、私はある時から賑やかな曲は全く聴きたくなくなった。好きなものは皆バラード調の静かな曲ばかり。私がいつも車の中で聞いているものは何の曲でも合うのかも知れないが今ブームの韓国ドラマ「冬ソナ」のマイメモリーという曲もこんな時には意外と似合うかも知れない。私がこの世を去るのはいったい幾つなのか分からないが今から十年以上たったとしたら韓ドラブームも去り、葬儀に参加した人達はこの曲はいったい何の曲?と思うかも。

 

 

2月19日(土)小雨 「花霞み」

孫は毎日元気に保育園に行ってくれているので助かる。これが病気になったりすると一日中家の中に一緒にいなければならないので息も詰まりそうになる。土曜日も園で見て貰っているがこの日は私は外で仕事の日なので夫が迎えに行く。夫が迎えに行くといつも行きつけの喫茶店に寄り、夫はコーヒー、孫はミルクを飲む。そしてその店は大型スーパーの中にあるので帰りには駄菓子屋に寄りお菓子を買って貰う。孫はそれが唯一の楽しみらしく朝保育園に行くとき必ず「今日だれがおむかえにくるの?」と聞く。「あーちゃんが行くよ」と言うとがっかりしたような顔をする。子供なんぞはいくら可愛がってもすぐに餌に吊られると言うことだ。(〇_〇;)

 

 

2月18日(金)くもり 

庭は殆ど雪も溶け地面が大分見えてきた。これは先日撮ったものだが、雪のおかげで鉢は割れ台から落ちていた。冬になったら雪が積もるのは当たり前なのだからこんなものは隅に片づけて置けば良いのにちょっと面倒くさがると付けは必ず来る。植えてあったアルメリアが元気なのは不幸中の幸い。春になれば可愛いピンクの花を又咲かせるだろう。

いつも私がくつろぎに行く店があるのだがそこでたまたま会い友達になった人がいる。その人はかなりお洒落でいつもばっちりと決めているが趣味は畑。家から離れた場所にかなり広い畑を作っているのだ。他の人と会えば違う話なのだろうが私と会う時はいつも畑の苦労話。私も嫌いじゃないから話しは弾む。夏場はもちろん朝早くから畑に行き黙々と母親と畑仕事に精を出しているようだ。2人の共通のの悩みと言えばもちろん雑草。先日も土いじりばかりしているのでこんな汚い手になっちゃって、と言っていたがもちろん私も同じ。顔は化粧でごまかす事が出来ても手の荒れだけはどうしようもない。彼女は雑草を取るのに素手でしているというのでそりゃいけない、と私のお気に入りのゴム手袋をプレゼントした。お洒落な彼女がゴム手袋を嬉しそうに持っている姿は端から見ればさぞや奇妙に見える事だろう。

 

 

2月17日(木)くもり 

雪がだんだん溶けて来た庭にワイヤープランツが元気な顔を見せている。そばにあるごつい葉はポリジの葉。この茎のガラス質の棘には閉口して去年あらかた抜いてしまったというのに零れたねから出てきたものが何カ所かもう陣取っている。花はとても可愛いブルーの星形のものなのでガラス質の棘さえなければ可愛がってあげられるのに。

私は余りテレビは見る時間がないのでたまにしか見ないがそれでも楽しみにしている番組がある。こちらでは木曜日の22:00から放映される「優しい時間」だ。北海道の富良野を舞台にした父子のストーリーだが、そこに出てくる「森の時計」という喫茶店はとても素敵。実在するのかと不思議だったが実際に去年の4月から半年がかりで建設されたそうだ。そして撮影終了後の今春以降は本物の喫茶店として営業されるそう。富良野に行く機会があれば是非立ち寄ってみたい。このロケは9割は極寒の富良野での撮影のようで俳優も大変な事だろう。

ストーリーは韓ドラと違って記憶喪失もなければ虐めもないが敢えて言うなら交通事故と肉親愛はある。毎回すさまじい迄の展開を見せる韓ドラとは違い、まことにひょうひょうとした物語で起承転結は余りない。しかし倉本聡原作・脚本特有の暖かい感情を何故か呼び起こさせてくれる。音楽もまことに良く全体に流れるものはアンドレギャニオンの美しいメロディー。主題歌は平原綾香が歌っている「明日」。こんな歌手は私は全然知らなかったがとても良い曲なので買おうと思っていたら生徒が調達してくれた。久々に良いドラマに巡り会った。。。

 

 

2月16日(水)くもり

髪を染めに行く前にレンタルビデオショップに立ち寄った。目的のものはなく仕方なしになんとなく下の本屋に行き入り口付近に置いてある本を見た。そして目に付いたのがこの本だ。なんだかドキッとするようなタイトル。「今週、妻が浮気します」

タイトルに惹かれぺらぺらと本をめくってみたところこれはインターネットのとある悩み相談掲示板に寄せられたひとつの痛切な質問から始まっている。こりゃ面白そう、美容院での暇つぶしにはもってこいだ。値段も1000円と手頃。

いつも美容院に行くと週刊誌をぺらぺらとめくり面白そうな情報だけを読むが今日は初めから終わりまで(あれ、なんか聞いた事があるような・・・冬ソナじゃん!)この本にかかりっ切り。人の相談事を読み面白がるのは皆同じ。

このトピックを立ち上げた男性は共働きで2人の子供がいる。そして妻は職場の上司と不倫関係にあり証拠も掴んでいる。しかし妻と男は久々に会い、事もあろうかとあるホテルを予約していることを知ってしまうのだ。ホテルに乗り込み決着をつけようと思っているが果たしてそれが良いのかどうかと問いかけている。

その問いかけに対し、8分後にはもう回答者が現れている。そして次々と回答者が現れ多いときは一分以内に何人も回答しているのだ。Aはすぐに離婚した方が良い、Bは子供の事を考えてやり直せ、Cはなんと女々しい男、などと烈しく助言したり励ましたりとなかなか面白い展開になっている。そのうち回答者達が争いもどきになる事もあるが、いつしか共感の輪が広がる。驚くのはたった半月の出来事だというのに100件以上もの回答が出される。そして男性もいちいちそれに対してのお礼を書いている。最後の方になるとなんと浮気をした張本人の妻までがそのトピを読んでいるのだ。本には感動のリアル・ストーリーとなっているので敢えて結果は書かない。

他人に起きた出来事なら面白おかしく何とでも言える。が、この匿名の回答者達は、怒り、悲しみ、愛情のはざまで苦悩する一人の男にまるで我が事のように向き合っている。男は思ってもいなかった沢山の回答者達に最後に感謝の言葉を載せ、人生の恩人とまで書いている。

しかしこれを読み、いくらどんな言葉を言われようとも所詮決めるのは自分なのだ。自分の気持ちを奮い立たせ、後押しをして欲しいときはこんな掲示板を利用するのが救いになるのかも知れない。こんなものを利用するのは馬鹿馬鹿しくてやってられない、と思う人は初めからこんなものを読まないに違いない。ん〜〜〜〜私だったらどうする・・・・・・・

 

 

2月15日(火)晴れ 「ミモザ」

今日も晴れて気持ちの良い日になった。これからはこんな日が多くなりいつの間にか春になっているのに気づく。ミモザの花は大分蕾が大きくなってもうすぐ満開になる。一つでは余り存在感のある花ではないけど、たわわに咲くと見事。

隣の大工小屋の裏にあったキウイの棚がなくなって気になっていたらどうやらあそこには家が建つようだ。あんな狭いところにと思うが20坪ほどの敷地。総2階にすれば40坪ほどになるので若夫婦の家としては十分かも知れない。うちのネコがせっかく建てた新しい家の中に入り込まないかと今から心配。しかしキウイの棚がなくなってしまったらネコの遊び場がなくなり残念。キウイはマタタビ科の植物だったのでネコにとっては格好の遊び場だった。他人の地面の事をとやかく言える立場ではないが・・・

 

 

2月14日(月)晴れ 「硫黄石灰合剤」

頼んであった消毒にシルバーセンターから突然にやってくる。事前に必ず連絡を入れてくれるよういつも頼んであるのに来るときはいつも突然。今日のように私が家にいる場合は良いが家族の誰かがいたりすると勝手に消毒をしていってしまう。家族の者は消毒と言っても具体的にどの木を重点的にしてほしい等と言うことは全く分からない。うちにはバラも多いのでそれも忘れずにやって欲しいのだ。だから必ず私が家にいる時に来て貰わないと困る。普通は硫黄石灰合剤と言えば冬場の消毒なので木を重点的にする。この消毒を怠ると夏場になってから毛虫の被害やすす病などの被害を被る事になる。すす病は消毒をしたにも関わらずなる事が多いのでお手上げ。木が葉が真っ黒になり下に植えてあるもの迄被害を被る。すす病になる木は決まっているのでそれがイヤで結局は切ってしまう事になる。今日の消毒の量は230リットルだそうだ。私が使っている噴霧器は6リットルなので自分でこれだけしようと思うと不可能に近い。

消毒をすると真っ白だった雪が黄色くなり何とも汚い。おまけにこの消毒液は名前の通り硫黄の匂いがするのでたまらない。2・3日はこの匂いが立ちこめ庭を歩くネコまで硫黄の匂いがする。消毒が終わりしばらくしてから写真を撮ろうと思い庭に出てみると不思議や不思議、あんなに黄色かった雪が又白くなっている。なんとも不思議な現象だ?

 

 

2月13日(日)くもり 「ディアスシア」

いやはや昨日は大変な日だった。娘夫婦が午前中に帰宅し、孫も大喜びだったのは良いが夜仕事から帰ってきたら娘と主人が大慌てをしている。何事かと思ったら夫の手にはタオルが巻かれ血で真っ赤。何やらカッターナイフのような物で掌(手のひら)を切ったらしい。私が帰ってきた時にちょうど娘が夫を病院へ連れて行こうとしていたところだったのだ。

すぐに私が夫を救急病院へ連れて行く。そこでは指が動くかどうかのテストをした。するとどうも動きが悪い。ここの病院では神経を縫うことが出来ないのでもっと大きな病院へ行ってくれと紹介される。それで今度は次の病院へ行くとどうも動脈と神経が切れているみたいだが、一応閉じてみて様子を見るか、それともすぐに手術をするかの選択を決めてくれと言われる。切り傷はたったの1センチほどなのだが、血が大量に吹き出るのは動脈が切れた可能性があるという。ドクターには手術をした方が良いでしょうと言われ、あれよあれよと言う間に夫は手術着に着替えさせられ手術室へ入っていった。命に別状があることではないが何となく緊張する。傷口を大きく広げて見ると太い動脈は切れていなかったが枝分かれしている方が切れていたのと、神経は2カ所切断されていたという。手術に切り替えたのが結果的には良かった。あのままただ何針か縫っただけだったら血は止まったかも知れないが指は動かなくなっていたに違いない。

たった1センチの切り傷でもこんな事があるという事には初めての経験で驚く。手術は2時間近くもかかり夫は着たきり雀だし、夫も私も食事も取ってない。夜の11時近くやっと手術も終わり、入院の部屋に入って落ち着いた途端空腹を思い出した。それからすぐに近所のコンビニへ行き弁当を買い2人で食べ終わって私が家に着いたのはもう夜中。夫はそのまま入院した。幸いもう今日の午後には退院出来たのでホッとしている。しかしこれが孫でなかったのはもっけの幸い。そして娘夫婦が帰省していたのも偶然とは言え、ほんとに助かった。娘夫婦がいなかったら孫を連れての付添いと言うことになり、長時間病院にいるのは無理。義父の食事の用意などもあるし、ネコの世話もある。落ち着いて病院にいられない。やはりこんな時は大家族の便利さということを見直さねばならない。

 

 

2月11日(金) くもり 「ビナンカズラ」

ビナンカズラは雪の中でも頑張って葉を付けている。よく見ると葉の裏は赤い。ネット友達のところではこれが真っ赤に紅葉したのに最近では又緑色になってきたと言っていた。普通は紅葉する葉は冬になれば散っていくと思っていたのにこれは違うようだ。

今日は祭日、建国記念日と言われてもなんとなくピンと来ない。祭日になれば孫が保育園が休みになりげんなりという実感しか湧かない。孫は家に一日中いると暇を持てあますのでボール投げやオモチャのボーリングなどの相手をせねばならない。こっちが疲れ果ててしまうので結局いつも出掛ける事になる。そして帰りの車の中でいつのまにか眠ってしまう。中途半端な眠りで起こすと泣きわめくので起こすタイミングは難しい。家に着くちょっと前に寝たりしてしまうと始末に負えない。眠ってしまった子供というものは異常に重たくて私の力では家の中にもう運べなくなった。孫が来てからというもの何回も腰を起こしている。仕方がないので家に着いてからも駐車場に入れ、車の中で寝させて置く。時々車を覗き様子を見る。注意して見ていたつもりでも車の中で泣きわめいている事もある。車というのは密閉されているので意外と泣き声は外に聞こえないのだ。ごめん、ごめんと謝りながら機嫌を取るのが仕事のようになっている。