3月1日〜

ダイアリー目次            

 

3月10日(木)晴れ 「トルコキキョウ」

これは先日友達のところで撮った写真。まるでバラのように見えるがこれはトルコキキョウ。この花の保ちが良いのにびっくりしたので載せてみた。これでもう20日間ほどたっているのに綺麗なまま。この部屋は程良く暖房もされているのにだ。

花屋に行き保ちが良い花と言えば一にも二にもアルストロメリアと言いたいがこのトルコキキョウは勝るとも劣らずだ。アルストロメリアと言ってピンと来ない人はあの追い羽根のような花と言えば分かるかも知れない。値段もそんなに高くないし、夏場になるとこちらでは畑にウジャウジャと咲かせているのを見かける。昔育ててみようと思った事もあったがあれを見てからは何となくげんなりして植えるのを止めた。

 

 

 

3月9日(水)晴れ 「シルシフローラム」

だんだん蕾が大きくなってきていたシルシフローラムがやっと開いてきた。誰かがまるでゆで卵のようと言っていたが正しくその通り。この花はデンドロビュームの一種にしては珍しく開花してから1週間くらいしかもたない。花持ちが悪いので一人で見ているのが勿体ない。変な理屈だと思うだろうが花の命が短いものは皆に見て欲しいので開花と同時に友達の店に持っていってしまう。自分の部屋に置いておけば自分一人しか見る者はいず、誉めてくれる人もいないからだ。

 

 

3月8日(火)くもり 「雲南桜草」

富山にもいよいよ春がやってきたとも思えるような暖かな日より。しかし夜になっても強い風が吹き嵐のようだ。

先日から孫のおたふく風邪に付き合わされ毎日家の中でべったりの生活。病院で治癒証明書を書いて貰い今日からやっと保育園に復帰出来た。孫はいくら可愛いと言ってもこう朝から晩まで顔をつき合わせているといい加減うんざりしてくる。

朝から小雨模様だった天気も午後からは晴れ久しぶりの開放感で園芸店へ出掛ける。あんなに賑やかだった売り場も今の時季は売っている花も少なくがっかりしたが、店の者に言わせるとこれでも今日入荷したものが沢山あり運が良いとの事だ。品数が少ないので一通り目を通すのには時間がかからない。これと言って珍しいものもなかったがこの桜草に目が行った。先日この桜草が珍しいといってbbsに写真を貼った方がいた。なるほど実物を見てみると葉が変わってる。花自体はプリムラマラコイデスの花とよく似ている。マラコイデスは中国雲南省が原産地だからこの写真のものと同じと言うことになる。マラコイデスは別名「化粧桜」という名の通り葉に白い粉が付いているので昔これにかぶれてひどい目に遭った。なので店の者にこの雲南桜はかぶれないのかと聞いてみたが判らないとの事だ。葉は白い粉も噴いてないので大丈夫なような気もする。私はプリムラにはかぶれた経験があるので売り場で触るのにもすごく神経を使う。手袋は必ずはめて触るようにしている。

不思議な事にこの雲南桜草のラベルを見ると1・2年草と書いてある。とあるサイトで調べたところによるとサクラソウは宿根草であり、マラコイデス(西洋サクラソウ)は園芸種で1年草と書いてあった。と言うことはこの雲南サクラソウも園芸種なので宿根草ではないと言うことなのか。

この雲南サクラソウは結構大きな鉢の割に値段が安かったので友達へのプレゼントに買ってきた。どうせ友達は少し飾って枯れた後は捨てると思うのでその後は私が育てるという計算だ。

 

 

3月7日(月)晴れ 「ユキダルマキング」

デンドロビュームのユキダルマキングが満開を迎えている。そばに近づくと良い香りがして幸せな気分になるが写真に撮ってみると何故か滅茶苦茶に咲いているように見えてがっかり。

売っているデンドロはどうしてあんなに行儀良く咲くのか不思議。バルブの高さも同じくらいだし、花付きも均等になっている。うちのものはバルブの高さも不揃いだし、花もあっちこっち向いている。

シンビジュームなどの花はキチンと花の向きが売り場を向いているのが不思議だったが、あれは同じ方向にいつも鉢を向けて育てるようだ。水やりなどをしても必ず元の位置に戻すので全部の花芽が同じ方向を向く。デンドロの場合はあちこちに花芽が出来るのでそうもいかない。

蘭は水やりをしても上の方しか水を吸い込んでいない。蘭の最も有効な水やりは鉢ごとバケツに浸けるのが一番。バケツに浸けるとゴボゴボと空気を外に出しながら水を吸い込んでいく。たっぷり水をやったつもりでもバケツに浸けてみると沢山の空気が出る。是非お試しあれ!

 

 

3月6日(日)晴れ 「ブレッド」

うちから車で走って5分くらいのところに素敵なパン屋が出来た。ここは氷見旧道を西田方面に曲がればすぐのところにある。

実はここは私の古くからの友達の店で今までは高岡の中川にあったのだが、去年ここに越して来た。店の構えはログハウス風、中も木の温もりが感じさせられ暖かな雰囲気に造られている。この家具も友人の旦那が作ったもの。

始めこんなところでパン屋を開くと聞いた時には絶句した。私のHPで「迷子になったジーコ」がテクテクと歩いた場所だ。しかしオープンしてみるとこの状態。いつも車がひっきりなしに止められ客の絶え間がない。店の外には石釜が備えられ本格的なパンを焼いている。オーナーが言っていたが氷見に移ってきてからの方がお客は多いし、氷見人は硬めのパンが好きらしい。

と言っても、買いに来るのは氷見の住民ばかりではなさそうだ。

余談になるがここで3月一杯私の夫の写真展を開いている。北アルプスを撮ったものばかりだが、山の写真は結構好きな人も多いようだ。ここのオーナーもかなりの山好き人間。とても暖かな人なので是非声をかけてみて。

高岡市西田698
電話 0766−44−5550
定休日 毎週木曜日

 

 

3月4日(金)くもり 「家族の肖像」吉村達也

今日読んで笑ってしまった本がある。いや、そんな事を言ったら作家に失礼になるかもしれないのだが。。。この作家のものは私は初めて読んだ。調べてみるとミステリー作家のようだ。例によって図書館の返却コーナーに置いてあった。これは短編ものが7作載っているがその中の「踊る少女」というものに何となく惹かれた。内容を少し書いてみる。

結婚生活25年のAには二歳年下の妻がいて、子供はいない。ある時部下にAの妻と同じ名前で年齢も同じ、住んでいる場所も同じという人間が新聞の番組欄に投稿している事を知らされる。A夫婦は惰性で結婚生活を続けているような夫婦で日常の会話も殆どなくAは妻とは夫に絶対服従する存在であるべきという哲学を持っている。そしてたった一つのその投書から破滅的な悲劇が生まれる。

その投書は真夜中の番組を批判している文だった。まさか自分の妻がそんな夜中にテレビを見ている等とは夫は信じられない。投書の事は妻に問いただしてみるがそんなものは知らないと言う。結婚以来妻はどんな時にも夫より早く起き、後に寝る。そしてどんなに遅く帰ってきても必ず起きて待っているし眠そうな顔ひとつしない。しかし考えてみると結婚前Aは凄い不眠症だった筈なのに結婚して以来眠れないという事がなくなった。という事はもしかしたら妻にいつも睡眠薬を飲まされているのではないかと疑い始める。

そしてある時、意を決して妻の用意したものは一切飲まず喰わず寝たふりをしてみる。少したつと妻が寝室に入ってきてそっとAを見下ろしている。Aは怖ろしくなり狸寝入りどころではなくなった。まだ目を開けるか開けないうちに妻は「人がどんなテレビを見ようと文句をつけないで下さいな」と気味の悪い顔で言いスタスタと去っていった。

ある時泥酔状態になり帰り、朝の4時半頃目を覚ますとドスンドスンと階下で音がする。何事かとそっとふすまの隙間から覗くとそこには頭にリボンを結び、襟元にフリフリのレースをほどこしたワンピースをまとい、赤いハイヒールを履き、つけまつげをし、真っ赤な口紅を付けた妻がこたつの上でツイストを踊っている。そしてウォークマンをつけて狂ったように踊りながら歌ってる。歌っている歌は昔流行った「子供じゃないの」という歌だ。

ここが私が笑ったくだりだ。これは昔私がいつも歌っていた歌。弘田美枝子という歌手が肥った身体にパンチを効かせて踊りながら歌っていたのを覚えている。そういう私も一緒になってツイストを踊りながら歌っていたものだ。そして50も過ぎたおばさんがそんな格好で踊っている姿を想像しただけで腹を抱える。

しかしAは腹を抱えるどころか頭を抱えた。結論から言うとこの妻は夫が寝ている間はずっと起きていて好きな事をし、夫が出勤すると寝るという日常生活。しかし余りにもその二重人格にAは驚き恐ろしさを覚え最後には殺してしまうというストーリーだった。

結論を言えばたったこれだけの事だがやはり作家というものはよくこんな事をうまく書くものだと恐れ入った。そして亭主関白と信じていた疑わなかった夫の心理をうまく描いている。妻を家政婦のように扱い何十年、妻が夜中にツイストを踊っていたからと言ってそんなに怖しくなるもんかと、ちと不思議にはなるが・・・・

 

 

3月3日(木)くもり 「プッチ」

この間からプッチがアイの上に乗ったりしていよいよ発情期を迎えたようだ。と言っても家の中でマーキングをするわけではないので様子をずっと見ていた。アイやマックの時は家の中どこにでもマーキングをされ、あげくの果ては生徒のカバンにまでされたので一日も早く去勢手術をしなければならなかった。しかしプッチはどういうわけか身体も小さく、体重も3・5キロくらいしかないし、どう見ても子猫を少し大きくしたくらいにしか見えない。

でもどうせ手術をするならマーキングを始める前の方が良いと思い、今日去勢手術に踏み切った。以前に飼っていたネコのピアがコロナウィルスというものにかかり腹膜炎を起こしてあっけなく死んでしまったことを考え、うちの飼っているネコは全部ウィルスチェックをしてもらっている。アイもマックもコロナウィルスを保持していたがこのウィルスは1歳を越すと消えてなくなる場合が多いので検査を何回もしてもらいそのウィルスが消えるのを待ってから手術をした。コロナウィルスを持っていて去勢をすると死んでしまうネコもいるらしい。

プッチはそのウィルスにはかかっていないネコだったのでいつでも手術をしても大丈夫と獣医からは言われていたが何となく怖かった。もしその手術が原因で何かあったら泣いても泣ききれない。うちはどういうわけか純粋のアメショーは皆短命でこのプッチは三代目だ。

病院から帰ったプッチは少しぐったりしていたが、首にはあのエリザベスカラーというものをはめられている。少し歩いてはどこかにぶつかりよたよた。しかしこれはそのカラーのせいで外してあげると餌の所に突進する。手術前は前日の夜から何も食べさせられない。よほどお腹が空いていたのかガツガツと食べる事、食べる事。今のところは元気なのできっと大丈夫だろう。これでうちのネコは3匹とも全部去勢済み。何となくホッとする。

 

 

3月2日(水)小雪 「ルピナス」

3月の声を聞いたというのに今日も又小雪混じりの日。富山県の桜の開花予想は4月12日という事だが去年より14日も遅いらしい。去年は異常に早かったのもあるのだろうが、こんな寒くてほんとに桜は咲くのだろうかという気になる。

鉢に植えてあるルピナスをふと見るともう新しい葉が出て来て着々と春の準備をしている。去年は一昨年から鉢で育て大分大きくなったものがもう大丈夫だろうと思い地面に下ろしたところ、見事に大きな花をいくつも咲かせてくれた。ほくほくな気持ちになっていたが夏場の暑さで全滅してがっかりした。仕方なしに秋に又小さな苗を買って来て鉢に植えてある。やはり蒸し暑い富山の気候にはこのルピナスは無理なようだ。今年はこれが大きくなっても地面には下ろさず鉢のまま育てようと思っている。

 

 

3月1日(火)くもり 「アジサイ」

庭の雪は殆ど溶け今アジサイはこんな状態。雪がかぶっても大丈夫なように縄で縛ってあるがあまり効果はないかも。よく見るともう新芽が沢山伸び、いよいよ芽吹きの季節がやってきたのかと思うと心も弾む。

庭向こうに始まった新築の家はいよいよ基礎が出来、他人事ながらどんな家が出来るのかと楽しみだが、出来たら出来たで目線には邪魔な存在になる。庭の写真を撮るのにも必ず写ってしまうだろう事を考えると頭の痛い問題だ。今までは大工小屋が写ったりしてもその前は広い畑だったので多少写っても余り邪魔にならなかった。今度は住宅となると難しい。考えてみると今までが恵まれすぎていただけでこんな問題は誰でも抱えている。住宅街に住んでいるとなると隣の家は必ず写り、なんとも風情がなくなる。去年は隣との境にある栗の木が邪魔だったので結構大きくなっていたがバッサリ切って貰った。しかしそんなものが建つのだったら目隠しに残しておけば良かったような気もしてきた・・・