6月1日〜

ダイアリー目次            

 

6月10日(金)くもり 「篭口」

今日もクレマチスで篭口。何と読むのか始めは分からなかったが「ろうぐち」と読む。

庭にいらしたお客さんは薔薇に見とれてオベリスクの上の方に咲いているこの篭口に気づかない人が多い。色も地味だしあまり存在感がないがなんとも素敵なクレマチス。これは強剪定なので花が終われば短く切りつめる。すると又花芽を持ち始めるので何回でも楽しめる。

先日友達と園芸店で鉢を買っている時に友達が「焦げ茶の鉢ばかり買うのね。」と言われた。この頃は鉢を買う時には意識して焦げ茶色の物を買う。何故かと言うと色の付いた鉢は写真に撮った時に浮く。茶色でもすごく目立つのだ。オープンガーデンをする時地面に空きが有るところが何カ所かある。これは夏に備えての苗を植え込んだり、今は葉が小さくてもどんどん大きくなるセージ類などが植え込んである。そして尤も場所喰いなのはダリアだ。ダリアが植えてある場所は育ってくるとかなりスペースを取るので空けて置かねばならない。そんな時には鉢を置いてスペースを隠すようにしている。そんな時に色の付いた鉢を置くといかにも鉢を置いてあるという感じになってしまい隠すのに苦労する。ごまかしたいのなら絶対に焦げ茶色の鉢がお薦め。

 

 

6月9日(木)晴れ 「テッセン」

オープンガーデンを初めてから今年は珍しく一回も雨が降らない。今日はかなり暑く日差しも強かったので帽子やパラソル持参でない方は可哀想な程だった。帽子を被らず来るなどというのは大抵は私の友達が多く、庭を散策という事に慣れていない者が多い。大抵の方はメモとデジカメは必ずと言って良いほど持ってこられるし帽子も被り完全防備だ。自分の庭を一回りし、母屋の庭に行った頃には涼しい風が吹いてきてくれたのでホッとした。

毎年ダメになりそうでならないクレマチスのテッセン。このテッセンはどうも木陰が好きなようで直射日光が当たるところに置くとすぐに枯れそうになる。たまには日光に当てないとと思い場所を替えたりするとすぐに元気がなくなるので慌てて元の場所に戻す事が多い。花は大きくかなりに派手。

 

 

6月8日(水)晴れ 「アルペンブルー」

今日は仕事の帰りに友達と食事をし、その帰りに園芸店を久しぶりに覗いた。園芸店の買い物は一人でするより花好き仲間とする方が数段楽しい。自分が植えたことのないものでも相手は植えた事があると貴重な情報が得られる。普段の日に行ったせいか店員は少なくレジで大分待たねばならなかったが待っている間も前の人達が何を買ったか何となくチェックしてる。「奥さん、それ止めた方がいいね。」と一言言いたくなるようなものを買っている場合もあるし、「えっ、それどこにあった?」と聞きたくなる場合もある。

それから友達を私が知っている庭では一番素敵だと思える家に案内した。と言っても外から庭を眺めるだけ。その庭は花は殆ど植えてなく殆どが緑で覆われている。自分の庭はあれだけ花が植えてあるのに花のない庭が良い等とはないもんだと蹴られそうだ。友達も感性は同じものがあるのでその庭に鳥肌が立つ程の感動を覚えていた。あんな落ち着いた庭にしたいと思ってもなかなか勇気がない。やはり花が好きなのだ。うちに帰り自分の庭に佇むと、これでいいのだろうか・・・と何故か空しさを覚えた。久しぶりに見たあの庭はやはり凄い・・・

カンパニュラのアルペンブルーは今年も可愛い花を沢山つけブドウ棚の下で居心地良さそうにぶら下がっている。これは冬場には地上部は枯れ全くなくなる。枯れたかと思ってよく捨ててしまう人がいるので要注意。

 

 

6月7日(火)「雪小町」

今年も綺麗に雪小町が咲き始めた。これは気ままさんのお母様が作出したもの。気ままさんから挿し木をしてもらいすっかりうちに居着いてくれた。オープンガーデンでいらしたお客さんがこれのちょうど開きかけのところを見て余りの美しさに鳥肌が立ったと言っていた。それ程までに美しいクレマチス。

 

 

6月6日(月)晴れ 「マーレイン」

今日はオープンガーデンには強すぎる程の日差し。金沢から年輩のお客様が数名と地元の人達。この金沢からの方達とはこの間上京した時、国際薔薇展でお会いしている。70代の方達なのに西武ドーム迄薔薇を見に来るというバイタリティーには驚いたが今回うちのオープンガーデンにも皆さんで参加。こんな好奇心旺盛さが若々しい秘訣かも。一緒に娘さんやその友達もいらして皆さん和気藹々と薔薇に感嘆の声をあげる。花の説明をしながらのお喋りに楽しい会話が弾みアッと言う間に時が流れた。庭に植えてあるまだ小さな苗木「白雲木」に気が付き話しが弾んだがさすが山歩きをしている方達、山のものに詳しい。今まで訪れた方でこの白雲木を判った人は誰もいなかった。お帰りの際ご婦人に「又来年も是非お越し下さいね」と言ったら「生きていたら・・」と笑いながら言われ言葉に詰まってしまった。そのご婦人は私の持っていないアジサイを挿し木して下さるとお約束して下さった。来年まで絶対に元気でいて顔を見せてほしいものだ。

先月娘の所から帰って庭を見たら身に覚えのない物がどでかく生えていたのでびっくりした。そう言えばその場所に何か植えたような覚えもあるが上京する前には丈が低くて目立たなかったのかも知れない。以前買った物の控えが取ってあったので調べてみるとこれは「マーレイン」と判った。ハーブの専門店で買い物をしたときに沢山買ったのでおまけにくれたものだった。自分の選んだ苗なら記憶にあるが道理で覚えてない筈。

これは和名を「ビロードモウズイカ」と言い丈は2メートル以上にもなり黄色い花をつけ大迫力のものだ。これがモウズイカと判っていたら私は絶対に買わないものだが「マーレイン」というラベルが付いていたので何だか判らずに貰って植えた。これを植えたのは一昨年の筈だから去年は全然出てこなかったようだ。これはよく空き地などに半ば雑草化してニョキニョキと途轍もない大きさに生えるものらしい。写真の後ろには同じ黄色のエルサレムセージが沢山生えているので黄色い花が見にくい。今年生長ぶりをみて手に負えないようなら撤去するかも。しかし葉はほんとにビロードのようにふわふわと素敵な葉触り。

 

 

6月5日(日)くもり 「アーティーチョーク」

今日も曇り空に恵まれオープンガーデンは賑わっている。今日は年輩の方が結構いらして皆熱心にいろいろな事を質問してくる。今回はメモ帳持参の方が多く、まめに私の言った事や花の名前を書いている。オープンガーデンの案内にメモ持参と書いて良かった。今聞いたものでもこの年になるとすぐ忘れる。やはり書くのが一番覚えるこつだ。

嬉しかったのは孫が通っていた保育園の先生からも申し込みがあり今日お二人参加した。孫が毎日通っていた時はほんとにお世話になり頭の下がる思いをしたが今日は孫と離れ花の話で盛り上がる。お二人ともとても優しい先生で孫も大好きだった先生なので離れる時は私の方が涙が出てしまった。今となっては大分昔の出来事のようにも思えてくる。

ブドウ棚の下に植えたアーティーチョークはすごい勢いで葉を広げまさか来るまいと思っていた薔薇のところまで侵入してる。腹を立て下葉を切っているのだがよく見てみると大きな蕾をいくつも付けていた。植えてからこれで3年目やっと花を付け始めたのだ。どんな花を展開するのか乞うご期待!

 

 

6月4日(土)くもり 「ベロニカブルーアロー」

昨日から天気がぐず付き降りそうで降らない。私が5月24日に東京から帰ってきてからというもの一回も雨が降らないのは有り難い。オープンガーデンをしている日だけは降ってほしくないと勝手な事を思っている。

ベロニカブルーアローは今年どんどん増え綺麗なブルーの花を付けている。元気の良い間はキチンと立っているがそのうち這うように倒れるのが困る。しかし今年は私の考え方がどういう訳か少し変わってきた。今迄だと汚くなった花殻を見るのがイヤさに薔薇も全開になるとすぐに切ってしまった。そして草花も倒れるのがいやで棒を立てて添え木をしたり、面倒なので切ったりしていたのだが今年はなんとなく倒れたままにしている。そして開ききった薔薇もすぐには可哀想で切れなくなってきたのだ。倒れた姿も自然で良いと思えるようになってきたからだ。このブルーアローなどはすぐにくねくねと這うようになり何とも毎年頭を悩ませていたのだが今年は気にならなくなってきた。人間の考え方などは簡単に変わるものだと自分でも不思議でしょうがない。

 

 

6月3日(土)くもり 「スプリッシュスプラッシュ」

待ちに待ったゲラニウムのスプリッシュスプラッシュが昨日のオープンガーデンに合わせたように咲いてくれた。葉ばかりが茂り一向に花芽を付ける様子がなかったので今年は咲かないのかもと半ば諦めていたので喜びもひとしお。ゲラニウムはフウロソウ科なので葉はどれも同じような感じだ。一年鉢で育てもう大丈夫と思った昨年に地面に下ろしたがやはり地面に植えると株の大きさが違ってくる。これがもっと大株になり零れたねで育ってくれればと大いに期待する。

 

 

6月2日(木)くもり 

今日は私の大好きな曇り日。今年のオープンガーデンは今のところ雨に降られる事もなく全くラッキー。今年は寒い日が多かったせいか薔薇の開花も例年より遅いがベラムールのアーチがやっと5分咲き程になってきた。これが全部開くと圧巻で我ながらため息をつきながら見上げてしまう。アーチの左側に植えてあるのはロココなのでベラムールほど花付きが良くない。

今年は寒さのせいか虫も余り出没せず薔薇も花がいつまでも綺麗だ。いつもこんなだと楽なのにと思うがそうもいくまい。

今日はオープンガーデンの日だったが笑った事がある。花の説明をしながら庭を歩いていると見かけない人が一人列の後ろにいる。ハテ?誰かの友達だろうかと思い、「あのぅ〜〜?」と聞いてみると「いつも庭を見たくて仕方がなかったのですが今日車で通ったら皆が歩いていたので入りました。」と言う。話してみると気の良さそうな薔薇好きだったが、誰かからオープンガーデンをしていると聞いていたらしい。が、予約も殆ど満員で見せて貰えそうにもないようなので強硬手段に訴えたようだ。私の庭は前の道からは殆ど見えないが国道からは少しだけ見える。花好きは見たくてたまらないのかも知れない。

 

 

6月1日(水)快晴 「エゴの木」

今年はエゴの木が信じられない程の花を付けた。これは孫の生まれたのを記念に植えたものでちょうど3年たった。植えた翌年から花は付けたもののお涙ほど。しかし今年は見事な花付きだ。どこの家でもエゴの木が沢山花を付けたと聞くので今年は生り年なんだろうか。この他マユミの木も小さな花を山のように付けているのが不思議。あの花が全部実になるのかと思うと嬉しくなる。

先日もネット友達と話していたのだが木を植える時はやはりある程度大きくなったものを買った方がすぐに生長する。1000円程度の小さな苗を買うと自分が生きている間に見応えのある木になるかどうか疑わしい。木はすぐに育つとはいうもののやはり10年単位はかかるものだ。しかしうちに植えてあるミモザアカシアやスモークツリーは別。これらはアッと言う間に大きくなるので安物でも良い。