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日光 鳴虫山=なきむしやま(1104メートル)

栃木県 2005.06.06 単独 マイカー 二等三角点
コース 含満ケ淵駐車場(13.05)−−−独標(13.50)−−−合峰(14.20)−−−鳴虫山(14.40-14.50)−−−合峰(15.05)−−−独標(15.30)−−−含満ケ淵(16.10)

関東百名山・関東百座仕上げの段階。栃木県の古峰原(関東百名山)、 夕日岳(関東百座)、ついでに日光鳴虫山(日本の山1000)、 羽賀場山(一等三角点)、 鹿沼鳴虫山 の5座を2日で駈け歩いてきた。

鳴虫山山頂

JRと東武日光駅から徒歩で登れる山として、絶大な人気を持つ鳴虫山、この日も平日にもかかわらず多くのハイカーに出あった。

古峰原、夕日岳につづて、鳴虫山が本日3つ目の山。ガイドブックでは往復3時間半の行程、少しきついかなあと考えながら、意を決して登ってしまうことにする。

古峰神社を見学してからR14号で小来川を通り、日光市内へ。日光メインロードの消防署裏側へ回りこみ、図書館の駐車場に車を止められないかと行ってみたが満杯でダメ、含満ケ淵から登ることにする。
含満ケ淵の駐車場へ行く道がわからない。ガソリンスタンドで給油をしてもらい道を教えてもらう。日光駅方面から来たら、日光御用邸の手前安川町信号のY字路を左ヘ入り、ややこしい道を低い方へと下って行く。橋を渡り、駐車場へ到着できた。

駐車場の前には茶店が2軒あり、その前に『鳴虫山登山口』という道標が立っている。道標にしたがって1車線の狭い車道を用水路のフェンス沿いに進む。右下が含満ケ淵の散策路で、どちらを歩いてもこの先で合流する。
散策路と合流すると高速道の下をくぐり抜け、東電発電所の鉄扉の前に出る。ここで左手フェンス沿いに行くとすぐに登山道となる。途中2回ほど林道を横切り、徐々に勾配がきつくなってくる。足の疲労が溜まっていてスピードが出ない。疲労を我慢して一歩一歩高度を稼いで行く。ますます勾配は厳しくなる。登山者があまりにも多いためか、道の荒れ状態はかなりの酷さだ。土留めの丸太階段は土が流れてしまい階段の役目はほとんど果たしていない。それどころかかえって歩きにくくしている。
ハイカーが次々と降りてくる。「これからですか、大変ですね」とか「何て歩きにくい道だ、こんなに急とは思わなかった」とこぼしながら下って行く人もいる。

45分かかってようやく独標に着く。標高925メートル、300メートル弱しか稼いでいない。鳴虫山までは残り180メートル、普通ならわけないところだが、実はこれからが大変だった。樹間から見えるピークが山頂かと思い、あと一息と安心したのもいけなかった。山頂はまだまだその先遠かった。

大きく下って急な登りに取りつく。独標までの登りに比べれば歩きいいが、とにかく疲れた足には大変な登りだ。下ってきた夫婦連れに「山頂はこの上ですか」とつい尋ねてしまう。こんなことを他人に聞くことはめったにないのに、思わず口から出てしまった。「下りでここまで50分かかりしまた」という返事。本当?という気持ちと、登るのは明日に回せば良かったという後悔がよぎる。

とにかく足を運ばなければ山頂には着かない。スローペースで一歩一歩足を持ち上げて行く。含満ケ淵から山頂までの高低差がたった450メートルとは納得がいかない。私が普通に歩けば1時間で楽に登れる高低差だ。そんなことを考えながらたどり着いたピーク、ここが山頂?と思って目にした標識は『合峰』、下調べも不充分だったために、こんなピークのあることさえ知らなかった。

気をとりなおして先へ進む。これからがまた大変だった。数えてみたら小さいながらコブを7つか8つ上下して行かなければならなかった。ボディーブローを食らうように効いて来る。うんざりしたころ立派な階段があらわれ、踏ん張るようにして一段一段登りきると、やっと本物の鳴虫山々頂だった。これほど疲労感の強い登りだったのに、それがたった450メートルの標高差だなんてまだ信じられない。
展望台から望む山は大真名子山から女峰山あたりだろうか。苦労に報いるほどの展望もなく、帰りの時間を気にして山頂をあとに、同じ道を引き返した。独標までは何回ものアップダウンに足が悲鳴を上げていた。
 
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