hkk-537 山岳巡礼≫のトップへ戻る  

鹿沼 鳴虫山=なきむしやま(725メートル)

栃木県 2005.06.07 単独 マイカー 三等三角点
コース 法長内からの林道終点(7.30)−−−尾根上(7.55)−−−鳴虫山(8.10-8.15)−−−林道終点(8.40)

関東百名山・関東百座仕上げの段階。栃木県の古峰原(関東百名山)、 夕日岳(関東百座)、ついでに日光鳴虫山(日本の山1000)、 羽賀場山(一等三角点)、 鹿沼鳴虫山 の5座を2日で駈け歩いてきた。

鹿沼鳴虫山々頂

羽賀場山を下山して次の予定鹿沼鳴虫山へ。
羽賀場山と鳴虫山は直線距離で東西に4キロほどしか離れていない。

羽賀場山の山行下調べで道路地図を見ていたら鳴虫山が目についた。標高が725m、これは目指す鳴虫山とはちがう。日光市街地に隣接する鳴虫山は1104m、ついでだから目についた725mの鳴虫山も登ってしまおうということにした。725mの方は『鹿沼鳴虫山』と称して区別しているらしい。

R14号線の長安寺入口から鹿沼市内方面へ1キロほど走ったところで右手に折れて橋を渡る。狭い道だがグリーンピークマナーGCを抜けて石裂山へ通じるR240に出る。ここで右折、3、4キロほどだろうか、右手を注意しながら行くと長法内という集落に「やまびこ荘」の看板が目につく。やまびこ荘への道を右折、すぐにY字の分岐となる。右はやまびこ荘への道、鳴虫山は左手の林道を進む。
林道は進むにしたがって荒れがひどくなってくる。セダンだと車体の腹を擦ってしまうかもしれない。2キロ半ほど走ると数台は楽に駐められる広場となっている。
この先もまだ300ルートほどは入れるが道の状態は酷く、入らないほうがよさそうだ。

この山もハイカーにとっては無名の山、羽賀場山の下調べの途中で地図で目にしなければ登ることなどなかった山。
300メートルほど荒れた林道を行くとそこで終点、もちろん道標などは皆無。眺め回すと沢状の右岸寄りに道とは言えないが歩きやすそうな草地がある。これをたどると明らかに古い車道跡と見られるものがあった。勾配は急だし、多分キャタピラつきの運搬車両でも通っていた名残と推測される。今や道型は消えかけ、草や藪のはびこる車道跡を拾って沢状の斜面から頭上に見えている尾根を目指して登って行く。
草木に混じってトゲの多い茨類が多くて大変だ。藪漕ぎ同然に尾根上まで登りきると、そこからは立派な道がついていた。この先の送電線巡視路として整備されているものだ。

快適となった道を少し登ると樹間が開けて巨大な鉄塔が目の前にあらわれた。鉄塔のてっぺんは霧にかすみ、朱雀門でも思わせるような派手な朱色が場違いに目立つ。鉄塔の真下を通りぬけて急な斜面を登り、再び樹林の中へ入って行くと山頂はすぐだった。
この山も一般のハイカーが訪れることはまずないだろう。桧と雑木林に囲まれた小さな山頂で展望はない。台座の上に据えられた石祠が3基、その奥に三等三角点の標石があり、栃木山紀行の山名プレートが杉の幹に取りつけられていた。

昨日、今日と2つの鳴虫山を登れたことに満足して同じルートで戻った。
 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る