クライネシャイデック快晴の夜明け。早起きして高台の展望台で曙光のときを待つ。光陰はシュレックホルン(4078m)などに邪魔されてモルゲンロートに染まるアイガーを見ることはできませんでした。
雲ひとつ見あたらない透き通った青空、このあとのユングフラウヨッホ展望台からの展望が大変楽しみになります。


ベルナーオーバーラント三山 左よりアイガー・メンヒ・ユングフラウヨッホ(シャイデックホテル前から)
展望期待に胸をわくわくさせてクライネシャイデック駅から登山電車へ乗り込みました。アイガーの岩盤をくりぬいた7キロ余のトンネルを、線路の歯車を噛みながら電車は3573mの高みへと這い上がって行きます。途中2回ほど停車時間があり、アイガーヴァンド駅ではガラスをはめこんだ展望窓から豪快な雪崩れの跡を目にして息を呑むすごさを感じました。

まばゆいばかりの3573mの展望台に立つと、360度めくるめく大展望です。空は藍が濃すぎて私の目には黒色に見えます。
4000mを超えるメンヒ、ユングフラウヨッホ、そして雄大な氷の流れはアレッチ氷河、名前もわからないアルプスの山々がひしめくように高峰を連ねていて山岳美の素晴らしい競演です。
雪原に出たり、氷河の洞窟を見学したり、大急ぎで絵葉書をしたためたりしているうちに、あっという間に時間が過ぎていきます。展望台の中には日本と同じ赤いポストがあって、投函すると日本へ届くのだそうです。勿論切手は必要で1.8スイスフランでした。

豪快ななだれ跡(アイガーヴァンド駅)

ヨッホ展望台からのユングフラウヨッホ

壮大な流れを見せる世界遺産アレッチ氷河

メンヒ

メンヒを背景に
   
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