フィルストから花の絨毯が広がる道をアルプスの宝石と例えられるバッハアルプゼーへ。途中からメインルートを外れ、右手の小径へ入って小さな池を経由しました。忘れ去られたような静かな池の水面には、ヴェッターホルンが影を落しています。そこからバッハアルプゼーまでは一投足の距離でした。

バッハアルプゼーは宝石と例えられるだけに、その清らかな山上氷河湖の水は空の碧を深々と吸い込み、背後にはまぶしく輝くシュレックホルンやヴェッターホルンの姿、それは絵葉書そのものの光景でした。しばらく嘆息まじりの思いで見入っていました。
バッハアルプゼーでの景観を瞼に焼付けたあと、穏やかな道をたどると、しばらく隠れていたアイガーが再び視界に入ってきました。

ワルドスピッツの山上レストランで、アイガーを真正面に見ながらゆっくりとランチタイムです。紺碧の空にはカラフルなパラグライダー10機ほどが、悠然と飛遊しているのが見えました。
このあとボルトまではやや急な下りもありますが、全体的には散歩道という感じのコースでした。休憩込みで約5時間、普通に歩けば2時間余というところだったでしょうか。妻はペース、休憩ともこのくらいがちょうど良かったようです。

ボルトから希望者のみ自転車で今日の宿泊地グリンデルワルトまで下ることになりました。もちろん私も妻も参加。ぺダルのない自転車ですが、上りなしの下り坂だけ、道路は舗装で漕ぐ必要はなく、ブレーキだけで用が足りるというわけです。立ったまま乗るというのも珍しく、慣れないために最初は二人ほど転倒しましたがすぐになれて、風を切る快調な走りに子供のようにはしゃいでいました。
花で飾られた教会の墓地を見たりしてから連泊のパークホテル・ショーネックへ入りました。
夕食は各自自由。チーズ、ハムなど動物性食品主流の食事がつづいたため、スーパーでパンやワインを仕入れて簡単に済ませることにしました。

アルプスの宝石バッハアルプゼー
左の山はヴェッターホルン、右はシュレックホルン

バッハアルプゼー

バッハアルプゼー

ヴェッターホルン

アイガーが再び姿をあらわす
ランチ予定のワルドスピッツのレストランはもうすぐ


山上にあるワルドスピッツのレストランで

たくさんのパラグライダーがアイガーをバックにして
飛遊しているのがワルドスピッツのレストランから見えた

ボルトから自転車でグリンデルワルトへ

左からシュトックホルム、ヴェッターホルン(奥)、アイガー・・・バノラマ合成
   
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