みごと賭けが当たって文句なしの快晴。エギーユ・デュ・ミディ展望台はどんな眺望が待っているのか。一番のロープウエイに乗るべくホテルを出ました。
予定通り一番のロープウエイに乗車できてエギーユ・デュ・ミディへ。ザイル、ピッケルなど完全装備の登山者も大勢乗り込んできて満員です。プラン・ドゥ・レギーユ経由で一気に3842mのエギーユ・デュ・ミディ展望台へ。ここから氷河の上を大横断してエルブロネル展望台へのローブウエイに乗り継ぎです。気象状況により運休もしばしばあるということですが、今日は無風快晴、空の色は藍を超えて黒くさえ見えます。
ゴンドラのカゴ三つづつが、次の三つと間隔を置いて出て行きます。乗降車のたびに止まるので、エルプロネルまで40分もかかります。しかし大氷河の上に何回も止まってくれるおかげでゴンドラからの眺めをほしいままに出来るのがありがたい。時間のたつのを忘れさせるみごとな眺めです。モンブラン、ドリュをはじめとするアルプスの雄峰が360度展開して、余りの迫力に瞬きするのも惜しいくらいです。眼下のゴルナ氷河の中に解けた水がいくつもの氷河湖を作り、エメラルドを嵌め込んだように点在しています。一方モンブランの雪稜には山頂を目指すに何十人もの登山者の列が蟻のようです。眼下の氷河にもアンザイレンして思い思いのルートをたどって行く何組ものパーティー。私もあの登山者の中の一人でありたいという願望が湧き上がってきました。

エルプロネルからの展望、これこそ息を呑むという表現がぴったり。針峰ドリユ、3大北壁の一つグランドジョラス、そしてモンブラン、風もなく穏やかな展望台から時間いっぱいめくるめくような展望を楽しむことができました。
エギーユ・デュ・ミディ展望台まで戻り、でもう一度ゆっくりと大展望を楽しんでからプラン・ドゥ・レギーユまでローブウエイ下り、ここからこの旅最後のハイキングとなりました。

エルプロネルへのゴンドラ、奥の山がモンブラン

氷河湖、ゴンドラから俯瞰

針峰ドリュ

針峰群の一部

氷河の源流部

遠くマッターホルンをのぞむ

ドリユを背景に

中央奥がヨーロッパ最高峰のモンブランピーク(4807m)

グランドジョラス 
これでマッターホルン、アイガーと合わせてそれぞれ快晴のもとに3大北壁を全部目にすることができた
   
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