エギーユ・デュ・ミディ展望台からロープウエイに乗車、途中のプラン・ドゥ・レギーユで下車して登山鉄道のモンタンベール駅までのコースがこの旅最後のハイキングです。 人気コースなのかハイカーの数が非常に多い。子連れファミリー、若いカップルや初老の夫婦、グループ、中には背負子に幼子を背負って登って行く若い母親などさまざまで日本人の顔も目につく。登山道の整備はここも完璧、地元のハイカーはリュックも持たず短パンTシャツ姿で、長い足を軽快なフットワークで歩いている。日本人の仰々しい格好が恥ずかしいようだ。 これまで見てきたのと同様の花が目を楽しませてくれる。途中の流れの付近で昼食休憩、今日も高価なおにぎり弁当、われわれ夫婦は二人で1人前を頼んで節約、あとは残り物のパンなどでお腹は十分に満たされた。 昼食後は少し登りが待っていたがたいしたことはなく、そのあとはモンタンベールまで下りだけの道、振り返ると早くもドリュなどの針峰には雲がからみはじめていた。これから展望台へ向かう人たちは多分あの雄大な眺めを目にすることはできないだろう。やはり山は昼までというのは日本の山も同じ。 登山鉄道のモンタンベール駅まで下り、駅のテラスから眺めると山頂部はには雲がかかっているがグランドジョラスの迫力ある絶壁、そして目の前には氷の海と呼ばれ雄大なメール・ド・グラス氷河が見える。青緑色の氷河の崩れた岩塊がすさまじい。 希望者だけモンタンベールからゴンドラを利用してメール・ド・グラス氷河の洞窟を見学した。 モンタンベールから登山電車でシャモニへと戻り、これですべての日程が無事に終了、明日は帰国の途につくことになる。最後の夕食の場所はシャモニの町のレストラン、全員そろって打ち上げのカンパイでワインに舌鼓をうち賑やかなひとときを過ごした。 旅の余韻を楽しむように、夕食が過ぎてもまだ明るいシャモニの街を妻とそぞろ歩くと、9時を過ぎた時刻でも通りや広場は行き交う人々で活気があった。モンブランの純白の頂に残照が輝くころホテルへと戻った。 |
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![]() ハイキングコースにはアルペンローゼが一面に咲いていた |
![]() 振り返るとグランドジョラスの絶壁には早くも雲が |
![]() このコースも登山道整備は完璧 |
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![]() 氷河を見ながらの下り、針峰群には雲が湧き立っている |
![]() 氷河の洞窟 |
![]() 名残を惜しんで最後の夜、シャモニ散策 外国人の歩き方はきれいですね |
![]() これでお別れ、夕映えのドリュ針峰群 |