平均晴天日数300日を超えるというサンモリッツ、ところが目覚めると雨。雨男は誰だ・・・。
サンモリッツ駅から列車でべルニナ・ディアボレッツァ駅へ。雨は降り続いていて展望はダメなのを承知でロープウエイに乗車、ディアボレッツァ展望台(2984m)へ上がりました。主峰ピッツべルリナ(4049m)をはじめとするベルリナ山群は厚い雲の中にあって、その姿の片鱗さえも見せてくれません。
これでは気がおさまらない。案内看板を見るとこの展望台から近いところに高低差100メートルほどのピーク(Sass Queder=3066m)がありました。簡単に往復できそうです。リーダーに断ってこのピークへ。コース表示はありますがガスの中で万一迷ったら一大事、小雨の中を慎重にコースをたどって往復してきました。所要20分余、同行メンバーは展望のないのに失望しながら売店の買い物などで時間をつぶしていました。

小雨の中の一人で登ったSass Queder=3066mピーク

Sass Queder=3066mピークに咲いていた花
べルニナ・ディアボレッツァ駅から列車で国境の町イタリアのティラノへ。ティラノ駅を降りるとポリスが立っています。そうだここで国境を越えたのだ。しかしパスポートの提示なしで駅を出ることができました。すぐ前のレストランへ入って昼食。大食の国らしいボリウムには圧倒されました。ティラノの上空に青空が広がってきました。

国境を越えた最初の駅がイタリアのティラノ

ボリュウムたっぷりのイタリア料理に挑戦
ティラノからべルニナ急行一等車でサンモリッツへ。2時間で標高差1800メートルを走るという列車です。雲が少しづつ切れてきて、沿線からは氷河の山々が見えるようになってきました。レイ・ネイル(黒い湖)、ラーゴ・ビアンゴ(白い湖)、ポスキアーヴォ湖、牧歌的な農村風景や美しい村々など、流れ去る風景に見とれて、『急行』とは程遠いのんびり列車の旅でサンモリッツへ戻りました。

ティラノ駅のプラットホーム

ティラノ駅にはこんな看板が

ループ橋で高度を克服していく列車

沿線からは氷河がのぞめます
サンモリッツへ帰り、夕食までの時間を利用して妻と二人だけ、アルプスの画家セガンティーニ美術館を訪れました。こじんまりとした美術館で展示点数も多くはありませんが、大作の3部作は圧倒される迫力でした。訪れた甲斐がありました。

大作ではありませんがこの絵がとても気に入りました

セガンティーニ美術館
   
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